「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」をより深く楽しめる一冊!
ゴッホの作品の普及に生涯を捧げた義妹ヨーの功績と生涯を描いた『ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル 画家ゴッホを世界に広めた女性』が、NHK出版より6月27日に発売されます。現在事前予約を受付中です。

フィンセント・ファン・ゴッホの義妹で、弟テオの妻ヨー。ゴッホとテオが相次いで亡くなった後、彼女は膨大な作品を受け継ぎ、その普及に生涯を捧げました。
世界各地で展覧会を開催し、有力な画商や顧客に対する戦略的販売など、男性優位の美術市場を切り拓いて成功を収め、さらにゴッホ書簡集の出版にも尽力します。

ヨーの功績によってこそゴッホは死後に「同世代でもっとも優れた芸術家の一人」という評価を確立できたのです。
本書では未公開の日記、家族の手紙、記念の絵画など貴重な資料と図版130点以上を収録。
美術界を揺るがす意欲と先見性を持ち合わせ、さらにオランダ社会民主労働党員として政治活動にも関わったヨーの類いまれなる人生を描き出します。

■『ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル 画家ゴッホを世界に広めた女性』目次
はじめに アムステルダムの少女
第1部 社会的地位のある中産階級ボンゲル家(1862~1888年)
第1章 仲むつまじい家庭での気ままな子供時代
第2章 高等市民学校時代と英語教師としての研修
第3章 翻訳者、教師、エデュアルト・ストゥンプフへの愛
第2部 美術の世界への仲間入り――ファン・ゴッホ家(1888~1891年)
第4章 テオ・ファン・ゴッホとの結婚の序曲
第5章 パリでの結婚生活、母になること
第6章 双対のテオとフィンセントとの生活
第3部 屋根裏に絵がいっぱいある下宿屋の女主人(1891~1901年)
第7章 ふたたびオランダで――ブッスムのヴィラ・ヘルマ
第8章 ヤン・フェト、ヤン・トーロップ、リシャルト・ロラント・ホルストとの交流
第9章 イサーク・イスラエルスとの火遊び
第4部 再婚とファン・ゴッホ作品の集中プロモーション(1901~1905年)
第10章 再婚相手ヨハン・コーヘン=ホッスハルクと新居
第11章 ふたたびアムステルダムで――書評とファン・ゴッホ作品のプロモーション
第5部 勢いづくファン・ゴッホ(1905~1912年)
第12章 一九〇五年夏の画期的な展覧会
第13章 画商たち――ガストン・ベルネーム、パウル・カッシーラー、ヨハネス・デ・ボア
第14章 ファン・ゴッホ書簡集の出版契約
第6部 社会民主主義と書簡集の出版に向けて(1912~1925年)
第15章 社会民主労働党
第16章 『弟への手紙』(一九一四年)
第17章 ニュ-ヨーク、書簡集の英訳
第18章 フィンセントの栄誉のための犠牲
おわりに 女性たちのたぐいまれなる手本
■著者紹介
ハンス・ライテン
ファン・ゴッホ美術館上席研究員。2019年に刊行した本書のほか、著書にVan Gogh and Love(2007)、共編著にVincent van Gogh, Painted with Words(2007)、Vincent van Gogh-The Letters(2009)がある。2019年にヨー・ボンゲルの未発表の日記のバイリンガル版も制作した(以下でデジタル版を入手できる。bongerdiaries.org)。
■「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が7月5日から始まります
ファン・ゴッホ家が受け継いできたファミリー・コレクションに焦点を当てた展覧会が、大阪を皮切りに東京、愛知で開催されます。ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開となる貴重な手紙4通なども展示。初期から晩年までの画業をたどります。
2025年7月5日(土)~8月31日(日)大阪市立美術館
2025年9月12日(金)~12月21日(日) 東京都美術館
2026年1月3日(土)~3月23日(月) 愛知県美術館
■商品情報

『ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル 画家ゴッホを世界に広めた女性』
ハンス・ライテン 著 川副智子 訳
2025年6月27日発売予定
ISBN978-4-14-081992-0
定価5,940円(税込)A5判 704ページ(うちカラー40ページ)
ECサイト(送料無料):https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819922025.html
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