【アフター万博】明石高専の生徒が万博会場再現＆「廃校学園祭」に20か国以上海外パビリオン参加

　閉幕からはや2か月、“万博ロス”の人たちの姿が関西の各地で見られています。中には“やり残したことがある”という海外スタッフの姿も…？取材しました。

　関西各地で“万博ロス”になる人が続出しています。

　兵庫・明石市の学校に登場したのは、約200分の1スケールの万博会場です。

　11月の文化祭で展示するために、明石高専2年の学生41人が1か月かけて作りました。

　明石高専の2年生
　「割りばしで一本一本作られていて、接着は瞬間接着剤で」
　Q割りばしは何本くらい？
　「約3000本」

　建築学や機械工学など、学んだ専門知識を結集させた力作。中には万博に13回通った学生も…。

　明石高専2年・黒石航平さん
　「いろんなパビリオンがあって、世界の文化とかに出会えて、沼に入って（熱中して）。楽しかったパビリオン、思い出、記憶とかが作っていくうちに再現されていくのが、すごく楽しかった」

　作品は文化祭での反響を受け、12月20日と21日には明石市内の商業施設で展示されます。

　一方、大阪・交野市の中学校で開かれた「廃校学園祭」。廃校となった中学校の取り壊し前、最後の一般公開の場でしたが…。

　世界各国の楽器や民芸品、珍しいソウルフードまで。特別のにぎわいを見せたのは、万博の海外パビリオン関係者による出展ブース。

　きっかけは、一人の卒業生でした。

　卒業生で元海外館スタッフ・西田祐子さん（52）
　「母校に恩返しじゃないですけど、できないかなと思っているところにちょうど万博スタッフやってましたので」

　万博では、コモンズ館のスタッフなどとして働いていた西田さん。閉幕後も、「海外文化に触れる楽しさを多くの人に伝えたい」と出展を希望しました。

　卒業生で元海外館スタッフ・西田さん
　「これはトーゴ共和国のパビリオンで売っていたもの」
　Qトーゴ共和国の方は帰った？
　「そうなんです」
　Q（民芸品を）売っておいてくれと？
　「ぶっちゃけそうです」

　参加した海外パビリオンの数は、気がつけば20か国以上に。廃校を惜しむ人はもちろん、府外からも多くの“万博ロス”の人が駆けつけました。

　来場者
「奈良から来ました。（万博が）楽しかった気持ちをずっと保ちたい。また万博に触れたいような気持になっていて」
「ずっと追いかけている、万博の後。”アフター万博”でいろいろ回ってみようかな」

　さらに、コモンズⅮ館に出展していたアフリカのギニア共和国のブースには一際多くの民芸品が。実は、万博に向けて100トンほどの商品を運んできたにもかかわらず、パビリオンの販売スペースが足らず、ほとんどが売れ残りに。母国に持って帰るにも輸送費が高く赤字となるため、覚えた日本語を駆使して猛アピールです。

　ギニア人スタッフ
　「こんにちは～いらっしゃいませ　ギニアへ」
　「見ざる言わざる聞かざる」

　早い人で2026年1月にはビザが切れるというギニア人スタッフたち。“万博ロス”の波に乗り、帰国までに売り切れるといいですね。

　卒業生で元海外館スタッフ・西田祐子さん
　「いつも（万博に）来てくださっていた方とか、交野市でやると知って連絡くれた方も来てくださったり、みんな楽しそうで喜んでいただいているので、とてもうれしいです。もう気分は最高です」

　今後も万博に関するイベントが関西の各地で予定されていて、“アフター万博”の盛り上がりが続きそうです。

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