読売テレビニュース
以下、「「飲んだら乗るな！」自転車の飲酒運転厳罰化で罰金刑や運転免許停止も 反則金の“青切符”も導入へ 」の概要欄より
◇黒木千晶 キャスター
自転車の飲酒運転に関しては、非常に取り締まりも厳しくなっています。2026年4月からは反則金を納める青切符が導入されるなど、ルールも大きく変わってきています。
これから忘年会シーズン到来。お酒を飲む機会も増えるかと思いますので、今日は自転車の飲酒運転について考えていきたいと思います。どんな罰則があるのか。実は罰則以外にもということなんです。
私は普段スーパーに行く時とか駅に行く時とかに自転車をよく使うんですけれども、高岡さんはあまり乗らない…。
◇高岡達之 特別解説委員
私は総選挙になると乗ります。総選挙になると、自転車を担いで選挙区に行って、そこでは自転車で回ります。
◇黒木千晶 キャスター
自転車に乗られる方もたくさんいらっしゃると思うので、自転車の飲酒運転についてちょっと考えていきたいのですが、まず確認したいのはこちらです。
『自転車も車』だということを、改めて確認したいと思います。そして飲酒運転の罰則についてですが、こちらです。
去年11月にすでに道路交通法が改正されています。酒気帯び運転及びほう助ということで、酒気帯び運転の違反者には3年以下の拘禁刑または罰金50万円以下。そして酒類の提供者またその自転車の同乗者については、拘禁刑2年以下または罰金30万円以下となっています。
そして大阪の自転車の飲酒運転の検挙数なんですが、去年11月から1年間で、全体が1160件なんですが、そのうち414件、全体の約4割が、ある処分を受けているんです。ある行政処分を受けているんですが、こちらです。ご覧ください。
なんと車の運転免許が停止されているということです。
自転車でもそのようなことをしているということは、車でも重大事故を起こす恐れと判断されます。
◇高岡達之 特別解説委員
暮らしにどれだけ響くかということです。自転車だと、怒られて乗らなきゃいいやで済むんですが、
と思うんですが、運転はこれを条件に雇用されている方も結構います。
◇黒木千晶 キャスター
停止期間は30日から180日間ということです。自転車であっても、重大事故が起きやすいということもあって、厳しい処分があるんですけれども、ではどれくらい危ないのか。次にご覧いただく映像は、飲酒状態を再現した実験映像になります。
こちらは大阪府警が実験した動画ですが、飲酒した状態を疑似体験できるという、視界が歪む特殊なゴーグルをつけて自転車を漕いでみます。すると、このように左へ右へフラフラと自転車を運転している様子があります。
ゴーグルをつけていない時と比べても、ゴーグルなしだとまっすぐ漕げるんですけれども、ゴーグルありだと、くねくね曲がってしまうということです。
やはり罰則が強化された背景も、自転車の飲酒による事故が、重傷や死亡事故につながる恐れが大きいからということなんですが、データにもあります。ご覧ください。
自転車の飲酒運転の死亡重傷事故件数。去年は98件だったんですけれども、うち死亡事故が34件。その中でもこの死亡事故、酒気帯び運転の状態、つまり酔っているという自覚がなくても、基準値を超えていれば処罰対象になるんですが、酒気帯びの状態でも死亡事故が34件起きてしまっています。
さらに年齢層を見ますと、6割が50歳以上ということで、若い方よりも中高年層の方が、飲酒後に自転車に乗る傾向が強いということです。高岡さんこれから忘年会シーズンになりますし、やはり飲んだら乗らないということを徹底していかないといけないですね。
◇高岡達之 特別解説委員
ご覧の皆さんにとっても嫌な話ですが、重大なことをお伝えしておきます。取り締まる側が罰則を重くする。それは当たり前のことなんですが、皆さん、自転車に乗って人身事故を起こしたら、人生が終わりますよ。
車の場合は、ほとんどの方が保険に入ってます。対人・対物・無制限…。相手がどんな職業で、どんな高級車であっても保険は出ますが、自転車は入ってない方がほとんどないじゃないですか。それは裁判でお子さんが起こした事故であっても、相手方に重大な後遺症を与えて、億近い判決が出たケースもあります。
自転車の方がよっぽど保険に加入してない率が高いだけ、自分が被害者になっても加害者になっても、人生が終わる可能性があります。ご家庭の車の保険に、付帯といって自転車の保険を付けることもできます。子どもさんであっても、ご高齢の方であっても、自転車だけの保険も入られることを強くお勧めします。
◇黒木千晶 キャスター
最後に改めて。最初に出したのはこちらです。
『自転車も車』と同じです。飲んだら乗らないというのを皆さん徹底するようにして下さい。
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