大河ドラマ「豊臣兄弟!」時代考証者の最新作! 『羽柴秀長と藤堂高虎』が発売


「補佐役」から見た秀吉の軍事・外交とは?


秀長とその腹心はいかに羽柴政権を支えたのか? 「補佐役」と「世渡り上手」のイメージにとどまらない主従の実像に迫る『羽柴秀長と藤堂高虎』が、NHK出版より12月10日に発売となります。

『羽柴秀長と藤堂高虎』書影

秀吉の軍事・外交の実働部隊を担った二人の武将から迫る天下取り!!

中国攻めから毛利・徳川との外交、四国・九州の平定まで、兄・秀吉の「名代」として奔走した羽柴秀長と、秀長の腹心として最前線に立った藤堂高虎。彼らはいかに羽柴政権を支えたのか。「補佐役」と「世渡り上手」のイメージにとどまらない主従の実像とは。大河ドラマ『豊臣兄弟!』時代考証者の最新研究!

 ──本書では、秀長の時代における高虎の動向について、できるだけ詳しく取り上げることにした。秀長が高虎を家臣にしたのは、天正四年(一五七六)のことで、高虎は二一歳であった。同十九年に秀長が死去したとき、高虎は三六歳になっていた。高虎は足かけ一六年におよんで秀長に仕えたが、その過程で、秀長の家老になり、さらにはその有力者になって、秀長家臣を代表する存在になっている。そしてそこでの動向が、羽柴秀保の死後に秀吉から直臣大名に取り立てられ、さらには関ヶ原合戦後に徳川家康に取り立てられていくことにつながっている。いわば高虎の後半生における出世は、秀長家臣の時代に培われた能力や人脈によっていたことがみえてくることにもなる。

本書「はじめに」より

■構成

はじめに

第一章 秀長と高虎の出会い(天正四年〜九年)

第二章 秀長・高虎の活躍と羽柴政権の成立(天正十年〜十三年八月)

第三章 軍事・外交で天下一統を支える(天正十三年閏八月〜十五年)

第四章 政権維持に奔走する秀長と高虎(天正十六年〜十八年八月)

第五章 秀長の死とその後の高虎(天正十八年九月〜文禄四年)

あとがき

■著者

黒田 基樹 (くろだ・もとき)

駿河台大学教授。1965年生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。著書に『戦国大名の危機管理』『羽柴を名乗った人々』(以上、角川ソフィア文庫)、『秀吉を天下人にした男 羽柴秀長』(講談社現代新書)、『羽柴秀長の生涯』(平凡社新書)、『羽柴秀長とその家臣たち』(角川選書)、『戦国大名北条氏の領国支配』(岩田書院)、『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房)、編著に『北条氏年表』(高志書院)、監修に『戦国大名』(平凡社別冊太陽)など多数。

■商品情報

『羽柴秀長と藤堂高虎』書影

NHK出版新書753『羽柴秀長と藤堂高虎』

黒田 基樹 著

2025年12月10日発売

ISBN:978-4-14-088753-0

定価1,078円(税込)新書判 224ページ

ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887532025.html

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140887532/



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