テレビ大阪
以下、「【79回目終戦の日】旧日本軍兵士の日章旗が大阪へ…8月15日が問いかけるもの 」の概要欄より
8月15日は79回目の「終戦の日」です。戦争の記憶を未来につなぐ役割が、戦争を経験していない世代に託されようとしています。
≪大阪・なんばで赤紙配布≫
戦争の記憶をとどめようという行動は繁華街でも見られます。大阪の市民団体は、毎年、終戦の日に戦時中に用いられた召集令状、いわゆる赤紙を再現し、市民が否応なく巻き込まれていく戦争の恐ろしさを訴えてきました。ここが若者が行き交う場所だからです。
【「赤紙」を受け取った人】「正直きょうが終戦記念日というのは忘れていたので、思い返すきっかけになります」
終戦から79年。あの戦争を経験した人々の危機感は年を追うごとに強くなっています。
【父親を戦争で亡くした女性】「戦争は絶対だめです、やめてもらいたいという声をみんなで上げたいと思います」
≪旧日本軍兵士の日章旗が大阪へ≫
終戦から79年を迎えるこの夏、ある日本軍兵士の遺品が大阪に戻りました。戦地に向かう大切な人の無事を祈り、名前が書き込まれた日章旗です。
旗の持ち主は岡部辰美さん。旧陸軍が強行した無謀な作戦として知られるインパール作戦に動員され、終戦間際の昭和20年6月、ビルマで命を落としました。戦後、遺族のもとに辰美さんの遺骨として届けられた箱の中には小さな石がひとつだけ。戦地からの遺品はそれだけでした。
辰美さんがとても大切にしたであろう、良好な保存状態の旗は、ビルマ戦線で砲火を交えたイギリスの兵士が持ち帰った物で、7月、その兵士の孫から返還されました。
【岡部さんの長女】「(父の)日章旗を返還していただいて本当に喜んでいる、母も喜んでいると思う」
いまも 100万人以上の兵士の遺骨が現地に残されたままです。長い時を経て帰国を果たした兵士の旗は、終戦79年を迎えた日本に「戦後」がまだ続いていることを訴えかけています。
≪戦争犠牲者追悼式と平和コンサート≫
忘れてはならないあの戦争、記憶をつなぎとめる役割が若い世代に託されようとしています。
(歌声)
【相愛高校音楽科の生徒】「今もロシアとウクライナのように戦争が起こっている国があります。戦争が無くなり世界中が平和になることを私たちは願ってでいます」
【イベント参加者】「子どもらに伝えていくのが大事」「兵器を持ったらどうなるのか、未来は良くなっていくのか考えてほしい」
時が流れていく中で、記憶は誰がどのように引き継ぐのか。「8月15日」が我々に問いかけています。
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