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以下、「芥川賞・直木賞発表 東日本大震災経験の23歳大学院生も受賞「福島は自分の原風景」【ワイド!スクランブル】(2025年1月16日) 」の概要欄より
15日、第172回芥川賞・直木賞が発表された。福島県で東日本大震災を経験した、23歳の大学院生も受賞している。
■恋愛ショー舞台に社会描く
15日、第172回芥川賞・直木賞の選考会が行われ、芥川賞には安堂ホセさんの「DTOPIA」と、鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」が選ばれた。
安堂ホセさんは、東京生まれの30歳。芥川賞は3回目のノミネートでの受賞となった。
安堂さん
「完成度とかは一回無視して、書きたいように書いてみるというのが、今回の挑戦だったと思います」
受賞作の「DTOPIA」は、高級リゾートの島でミスユニバースに選ばれた女性を巡って、各国代表の10人の男が競い合う恋愛リアリティーショーが舞台。ジェンダーや人種、戦争などの社会的なテーマが盛り込まれている作品だ。
安堂さん
「マイノリティーの人を書こうというよりも、自分にとってデフォルトに近いものとか、テーマにとって一番近いものを、決めていってという感じでしたね」
■被災地・福島出身の大学院生が受賞
もう一つの芥川賞作品「ゲーテはすべてを言った」は、ゲーテ研究の第一人者である大学教授の物語。作者の鈴木結生さんは福島県出身の23歳で、現在は福岡の西南学院大学大学院に在学中。芥川賞は初めてのノミネートでの受賞だ。
鈴木さん
「(Q.芥川賞の意味とは?)まだ2作目ですので、これから先の旅がどうなるか分かっていないが、『魅力的な険しい道を歩んでいるよ』と言っていただいたような気がしている」
9歳の時に東日本大震災を経験し、本棚からあらゆる本が落ちてきたのを覚えているという。
鈴木さん
「福島という場所は、色々なことを考えるうえでの自分の原風景になっていることは確かなので。そういうものを文学の場に残せるような仕事をしていけたらと思っている」
直木賞に選ばれた伊与原新さん(52)の「藍を継ぐ海」は、日本各地の自然を舞台にした短編集だ。贈呈式は来月21日に開かれる。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年1月16日放送分より)
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