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以下、「各地で“二十歳の集い” 晴れ着トラブル…衣装の行方 ド派手リーゼント…母の思いは【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年1月13日) 」の概要欄より
13日は「成人の日」です。沖縄県名護市で“二十歳の集い”に向けて、はかまや振袖の注文を受けた代理店が代金を集めた後に連絡が取れなくなるトラブルがありました。その後、貸衣装会社がおよそ120人分の晴れ着を用意して、12日に若者たちが晴れの日を迎えることができました。
■必死の救済…衣装の行方は?
“晴れ着トラブル”に遭った男性(20)
「自分は本当に裏切られたという気分しかしなくて。本当に人生で1回のイベントなので」
楽しみにしていた“二十歳の集い”の直前に、トラブルに巻き込まれた男性。名護市内の代理店ではかまのレンタルを契約、すでに料金を支払っていましたが、突然代理店と連絡が取れなくなる事態に。
被害に遭った貸衣装店 SMILEY
比嘉基生代表
「9月23日(代理店とは)連絡が取れなくなりました。このままもしかしたら、最悪のパターンになるんじゃないかと想定しまして」
この代理店と提携し、衣装を用意する予定だった貸衣装会社にも、はかまの代金は支払われていませんでした。
“晴れ着トラブル”に遭った男性
「全然、普通の感じで。本当にこういうことをする感じは全然しなくて、信用していました」
被害に遭ったのは、およそ120人。被害総額はおよそ730万円に上ります。
人生に一度しかない“二十歳の集い”の直前に、晴れ着が着られない事態に陥った被害者たち。そこで代理店と提携していた貸衣装会社が動き出しました。
比嘉代表
「被害に遭われたお客様と連絡を取り合ったのが10月半ば。一つ一つ説明しないといけない中で、早くオーダーしないと作れない、間に合わない。本当に全く時間がなくて。日々、追われる気持ちがあった」
事件発覚直後は契約書もなく、誰が被害者か分からない状態でしたが、知り合いなどを頼りに被害に遭った新成人と接触。注文内容などを一つひとつ確認していったといいます。
晴れ着を用意できるめどが立ったのは年が明けてから。被害に遭ったおよそ120人全員に希望した晴れ着を無償で提供できたといいます。
比嘉代表
「第一希望のはかまや振袖を着てもらって、成人の日を送り出すことはできはしたが、やっぱり直前まで不安にさせてしまったなという思いはある」
かかった費用は着付けなども含めると、総額で1000万円以上にもなるといいますが…。
比嘉代表
「選んでくれたという思いは、僕もやっぱりそうであると思ってはいたので。ここで僕が裏切るわけにはいかない。ここで他の業者のお世話にならないようにとの思いはあった。最後まで、なんとか乗り切りたかった」
■トラブル乗り越え“二十歳の集い”天国の友へ
そして12日、“二十歳の集い”の式典当日。
“晴れ着トラブル”に遭った親川海大さん
「大人としての自覚を持ち、責任ある社会人として、常に前向きに希望を持って歩んでいくことをここに誓います」
代表挨拶を行った男性は…。
親川さん
「(Q.無事、晴れ着が届いたのはどうですか?)うれしいです。不安が一気に解消された気がします」
着付けを前に、お店に集まった若者たち。
“晴れ着トラブル”に遭った新垣潤希さん
「着られるか着られないかも分からない状態だったので、覚悟を決めていたんですけど、スマイリーの方が自分たちのために頑張ってくれたので感謝しかないです」
「(Q.着られなかったら?)成人式は出ないつもりだったと思います」
そう語った男性。今回の“二十歳の集い”を絶対に成功させたいという強い思いがありました。
新垣さん
「一緒に成人を迎える予定だった友達がいて。亡くなっちゃったんですけど、その人のために一緒にみんなで迎えようってことで」
地元の幼馴染で仲の良かった友人の一人が去年、不慮の事故で亡くなってしまったといいます。
新垣潤希さん
「みんな元気ではかまも着られるし、健康でいられるよってことを伝えたいです」
話を聞いた男性は、頭に紅白のはちまきも。その表情には、笑顔も見えました。
新垣さん
「もう、感情が爆発しそうですね」
金と赤のお揃いのはかまを着た男性たちが向かった先は、共に通った地元の中学校。息子の晴れ姿を見た父親は、次のように話しました。
父親
「彼もバイトで一生懸命お金をためて、仲間たちと一緒にはかまを注文していたもんですから。それが何とか無事に届いて、もうホッとしています」
さらに、中学生の時、ほぼ毎日通っていたという“思い出の遊び場”で記念撮影。式典が行われる会場内でも、金のはかま姿はひときわ目立っていました。
その手元には、亡くなった友人の遺影も。
友人の遺影を持ち参加
「一番みんなと仲良かったんで。1人だけにさせないっていうか、みんなで成人を祝おうという意味で持ってきてもらいました。ここにはいないんですけど、上で一緒に楽しんでいるかなと思って」
無事におそろいの衣装で“二十歳の集い”を迎えることができた仲間たち。
新垣さん
「こういう風景を待ち望んでいたので、夢がかなったかなって感じですね」
■虹やリーゼント…あの“殿様”も
毎年恒例、“ド派手”衣装に身を包んだ若者たちが集まっていた北九州市。
祖母に感謝 リーゼントの男性
「自分、お母さんおらんのですけど。おばあちゃんがずっと小さい時から育ててくれて、感謝してます。ありがとうございます」
仲間大好き リーゼントの男性
「みんな仲間なんですけど、コイツらとずっと離れずに、みんな一緒に迎えられたのが一番良かったかなって」
看護師を目指す晴れ着の女性
「感謝を伝えたいのはお母さんです」
中学生の同級生 晴れ着3人組
「ママいつもありがとう!!!」
思い思いの衣装を身にまとい、一生に一度の晴れ舞台に臨んだ若者たち。その準備は、早朝から始まっていました。
12日午前4時半すぎ、北九州市内にある貸衣装店には、まだ暗い時間から多くの若者が集まっていました。
ピンクの衣装の男性
「(Q.かわいい色ですね)かわいいでしょ!かわいさで、今年はいきます!」
仲良し3人組は、お揃いのピンクの衣装を着て記念撮影。一方、巨大な扇子と、のぼりを持った男性。
友人
「笑顔カワイイよ!」
虹色の衣装を引きずりながらも、笑顔でピースする男性。衣装の値段を聞いてみました。
虹色衣装の男性
「(Q.貸衣装にかかったお値段は)教えられないっす」
「(Q.教えて)80万円ぐらいっす!」
リーゼントやサングラスでビシッと決めた男性がいる一方で、こちらの男性はちょんまげ姿。そして、顔は真っ白に。
“バカ殿”に扮した男性
「(Q.なぜ、その姿に?)いきなり親から電話が一本かかってきて『成人式の衣装バカ殿でいいよね?』って言われて」
現在は、神奈川県の大学に通っているという男性。今回の衣装は両親が手配してくれたといいます。普段は、どんな姿なのか?スマホを見せてもらいました。
“バカ殿”に扮した男性
「もう顔認証が反応せんもんねー」
「これですよ!」
スタッフ
「全然違う、分かんないっすね、これは」
最後は、おきまりのポーズで…。
“バカ殿”に扮した男性
「アイーン!!」
■息子の晴れ姿…母の思いは?
ド派手衣装で有名な貸衣装店には、なんと県外から来たという人もいます。
色とりどりのリーゼント5人組
「(Q.前、見える?)見えないです!こうやってやれば」
こちらの5人組、お隣の山口県下関市からやってきて着付けの後、地元に戻って二十歳の集いに出席するといいます。
山口・下関市から来た上村拳斗さん
「(Q.このお店は、どうやって見つけた?)僕らの先輩が、もうずっとここなんで。迷わずここでした、最初から」
そう答える男性のリーゼントには「55」と「8」の数字があります。
上村さん
「これ、おいっ子とめいっ子の琴心(ここ)ちゃんと瑛人(えいと)という名前なんで」
着付けを終えたリーゼント集団。巨大な扇子やのぼりを持って記念撮影。外階段での撮影も終えて…。
紫リーゼントの男性
「今から下関帰ります!」
関門橋を渡って、向かった先は山口県下関市。
上村さんの母親
「すごーい!かっこいいね!すごい!すごい!」
甥っ子の瑛人くんを抱き上げ。
瑛人くん
「ふかふか。銀髪!」
姪っ子の琴心ちゃんも、抱き上げようとしますが号泣。
瑛人くん
「ココ、けんとにぃによ?」
上村さんの晴れ姿をみたお母さんは…。
上村さんの母親
「やっと二十歳になってくれたかな。お姉ちゃんに比べたら、だいぶヤンチャだったんで。でも、ちゃんと立派な成人で迎えてもらえるんで、良かったと思います」
上村さん
「20年間、色々嫌なことも、嫌な思いもさせたかもしれんけど、ここまで育ててもらってありがとうございます」
母親
「いえいえ。こちらこそ、立派に育ってもらえてうれしいです」
頭に入った「8(エイト)」の数字。自分の名前を入れてくれたことに瑛人くんは…。
瑛人くん
「うれしい!」
しかし、自分が二十歳の時には同じような衣装を着たいかと聞いてみると…。
瑛人くん
「うーん…着たくはない!」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年1月13日放送分より)
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