タワマン急増、人口3倍激増の武蔵小杉 町内会解散へ 防災体制どうする?【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年1月16日)

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以下、「タワマン急増、人口3倍激増の武蔵小杉 町内会解散へ 防災体制どうする?【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年1月16日) 」の概要欄より

 タワーマンションが次々とできている川崎市武蔵小杉駅の周辺で、町内会の1つが3月に解散することが分かりました。人口が劇的に増える一方で、なり手が見つからず存続を断念しました。

■「マンション率が90%以上」 役員も高齢化

 タワーマンションが林立する川崎市の武蔵小杉駅周辺。小杉3丁目町会、いわゆる町内会は、3棟のタワマンもある武蔵小杉の中心ともいえるエリアをカバーしています。この町会の会長は五十嵐俊男さん(81)です。

五十嵐さん
「大きなマンションですけど、去年かおととしに入居が始まった。昔はね、私が来たころは八百屋の市場だった。それこそ毎週競りがあったりして」

 武蔵小杉に住み始めておよそ70年。特にこの20年で町は大きく様変わりしたといいます。

五十嵐さん
「もうね、(住宅)マンション率が90%以上。ほとんど、どこもマンションです」

 道路拡張や再開発で、町工場や商店、戸建て住宅が激減。2000年に1870人だった人口は、去年9月末時点で5508人に激増。およそ3倍になりました。

 その一方で、町会の会員は減り続けてきました。役員も高齢化し引き継ぐ人がいなくなったため、解散を決めたといいます。

五十嵐さん
「高層マンションの人たちが若い人がいるから、何とかなるかなって思ったんだけど。でも、みんなサラリーマンでまだ40代。月に1回の会合だってなかなか出てこられない状況。その人たちにね、(町会の仕事を)全部かぶせることもできないし」

■災害時にリスク「一定の組織必要」

 町内会・町会とは、行政と住民をつなぐ自主的な組織で、地域住民の交流や災害時の助け合いなどを担います。会費は月数百円程度で入会は任意です。

近くに住む人
「(Q.町内会に入っていますか?)入ってないです。どういう活動しているのかも、よく分かってないので」
「町内会の仕組みというか、案内もあまりなかった」

 都市部のマンションでは居住者同士で接触を持たない人も多く、入会の知らせや活動内容を伝えることが難しいといいます。時代と合わなくなりつつある町内会ですが、行政は災害が起きた時、町内会のような組織がないと困るといいます。

中原区役所 危機管理担当 青柳努課長
「個人に一軒一軒ご要望を聞いて支援していくと、なかなか他の必要な支援の方に手が回りにくい。(地域で)一定の組織というのは必要なのかと思います」

■町ぐるみで協力「新たな防災組織」

 こうしたなか、新たな防災体制を作る動きが始まっています。中心となっているのが14棟のタワーマンションが加入している「武蔵小杉エリアマネジメント」です。

武蔵小杉エリアマネジメント
松尾寛代表理事
「町内会組織に代わるものとして、高層マンションの住民をカバーできるような組織を作ろうということで設立しました」

 マンション間や住民同士の連携を取るために設立された団体で、災害時の対応をスムーズにするため、住民の交流を促進しています。

松尾代表理事
「管理組合はあるけど、自治会組織がない、マンションには。そういうのをひとまとめにして、作業も含めて一緒にみんなでやりましょうと」

 今後は地域の他のマンションなどとも連携し、町ぐるみで協力できる新たな防災組織を目指すといいます。

松尾代表理事
「ほとんどマンション住まいなので、我々がそういう団体を作ったら、それがどんどん広がっていってくれればいいなと」

(「グッド!モーニング」2025年1月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp




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