伝統的な和の音楽が響く庭園で、美しい月を眺める贅沢なひととき
国指定名勝「三溪園」(所在地:横浜市中区)では、2024年9月14日(土)から18日(水)まで、中秋の名月が美しい秋の夜に音楽とお月見を楽しむイベント「観月会」を開催します。
季節の風物詩として愛されてきた「観月会」は、新型コロナウィルス感染症拡大防止の為、2021年以降開催を見送ってきました。
2023年にコロナ禍以前の日常が戻ったことを受け、この秋3年ぶりに開催します。
大規模修理が完了した「臨春閣」を舞台に「雅楽」「筝曲」「サックスとピアノ」「薩摩琵琶」「篠笛」の演奏を無料で鑑賞いただけます。
「観月会」概要
日程 | 2024年9月14日(土)~18日(水)
時間 | 日没後~21:00(最終入園20:30)
料金 | 無料(入園料別)*夜間は散策エリアを一部制限させていただきます。
会場 | 内苑 臨春閣
演奏スケジュール
9月14日(土) 雅楽
演舞 | 横浜雅楽会
時間 | 18:00~20:00
曲目 | 双調音取/酒胡子/更衣 他
9月15日(日) 筝曲
演奏 | 琴美会
時間 | 18:00~20:00
曲目 | 松竹梅/龍星群/月夜の舞 他
9月16日(月・祝) サックスとピアノ
演奏 | シャンティドラゴン
時間 | 18:10~/18:50~/19:30~(各回30分)
曲目 | 「サックスとピアノで奏でる日本の唄~世界の唄」
虎に翼~さよーならまたいつか!/ムーンリバー 他
9月17日(火) 薩摩琵琶
演奏 | 薩摩琵琶錦心流中谷派襄水会(さつまびわきんしんりゅうなかたにはじょうすいかい)
時間 | 18:15~20:00
曲目 | 屋島の誉/天目山/勧進帳 他
9月18日(水) 篠笛
演奏 | 佐藤 和哉
時間 | 18:30~20:00
曲目 | 荒城の月/きみとみる月/うさぎ 他
*鑑賞エリアは臨春閣前の芝生エリアとなり、建物内への入室はできません。
*混雑時は鑑賞エリアを制限させていただく場合があります。また、演奏中に適宜休憩が入る場合があります。
*荒天時は内容を一部変更または中止とする場合があります。
「臨春閣」について
内苑の中心となる臨春閣は江戸時代に建てられたと伝えられており、三溪園の創設者・原三溪によって守り継がれてきた重要文化財建造物です。
原三溪は、臨春閣を豊臣秀吉が建てた聚楽第の遺構として扱い、数寄屋風書院造りの室内を残しながらも、三重塔の眺望を考えた各棟の配置変更、屋根の形状や素材の変更等、創意と工夫を重ね、見事な景観を完成させました。
2022年には、5年をかけておこなわれた屋根の葺き替えや耐震補強等の保存修理工事を終え、装い新たに令和の美しい姿となりました。
三溪園について
三溪園は生糸貿易により財を成した実業家・原三溪によって創られ、1906年(明治39)5月1日に一般公開されました。
約17.5ha(東京ドーム約3.7個分)に及ぶ園内には、廃仏毀釈などによる荒廃から守るため、京都や鎌倉などから移築された歴史的価値の高い建造物が巧みに配置されており、古建築と自然が調和した四季折々の景色が楽しめる日本庭園です。
開園当初は「遊覧御随意」を掲げ外苑を24時間無料開放するなど、「美しいものはみんなで一緒に楽しむもの」という原三溪の想いが反映されています。
原三溪の存命中は新進芸術家の育成と支援の場ともなり、横山大観、下村観山、前田青邨らを輩出するなど、日本美術への貢献も評価されています。戦災により大きな被害をうけ、1953年(昭和28)に原家から横浜市に譲渡されるのを機に財団法人三溪園保勝会が設立され、現在に至ります。
2007年(平成19)には国の名勝に指定され、現在園内にある17棟の古建築のうち10棟が重要文化財、3棟が横浜市指定有形文化財に指定されています。
施設概要
施設名 三溪園(さんけいえん)
運 営 公益財団法人三溪園保勝会
所在地 〒231-0824 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
連絡先 TEL 045-621-0635
公式HP https://www.sankeien.or.jp
Instagram https://www.instagram.com/sankeien_garden
X https://twitter.com/HSankeien
入園料 大人900円/小中学生200円
横浜市内在住の65歳以上700円(公的証明書の提示が必要)
開園時間 9:00~17:00(最終入園16:30)
観月会期間中は9:00~21:00(最終入園20:30)
アクセス JR根岸線根岸駅から市営バスで10分「本牧」下車、徒歩10分
横浜駅東口から市営バスで40分「三溪園入口」下車、徒歩5分