二子玉川 蔦屋家電での『アイデンティティのつくり方』刊行記念イベント、「元ゴールドマンサックスのトレーダーヘッド」×「元電通クリエイター」の異色のトークが満員御礼で大盛況のうちに終了



登壇者の森山博暢さん(左)と各務太郎さん(右)

ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、2024年9月26日に二子玉川 蔦屋家電(東京都世田谷区)にて、売上好調の書籍『アイデンティティのつくり方』の刊行記念トークイベントを行い、盛況のうちに終了しました。

◆関連URL

・二子玉川 蔦屋家電 イベント詳細ページ

https://store.tsite.jp/futakotamagawa/event/magazine/41634-1151570717.html

『アイデンティティのつくり方』書籍ページ

https://cm-publishing.co.jp/books/9784295409649

● 意思決定で超重要な「可逆か、不可逆か」という視点

このイベントは、サブタイトルに「情報過多社会の悩めるキャリアデザインを科学する」と題して、売れ行き好調の書籍『アイデンティティのつくり方』著者である森山博暢さん・各務太郎さんの二人を招いて開催しました。

書籍の中でも紹介されていた「意思決定のポイント」として、イベント中、会場の随所からもうなずきが漏れていたのが、

・この意思決定は「戻ることができるもの」か「戻ることができないもの」か

つまり、「この意思決定は、可逆か、不可逆か」という視点の大切さでした。著者の二人も「これは人生やビジネスに影響する重要な視点」と話します。ちょっとした違いで、結果が雲泥の差になってしまう可能性があるからです。

たとえば東京から大阪に出張するとき。雨の予報が出ている日に、新幹線で行くか、飛行機で行くか? 「目的地まで行く道のりを考えると、どちらも同じくらいの時間だし、マイレージが貯まるから飛行機で行くか」と思って飛行機で行こうとしたら、天候不順で大幅に遅延して、打ち合わせに出られなくて終了、ということは実際にありえます。前日に現地入りするなら別ですが、日帰りでそこまで時間的余裕のない予定で、雨が降っている状況なら、より遅延のリスクが少ない新幹線で行こうと意思決定すべきでしょう。

● 起業でいちばん不可逆なものとは?

また、各務さんが「起業でいちばん不可逆なもの」として紹介したのは、

・会社の資金調達(株主の構成や割合の決定)

・誰と起業するか(創業メンバー選び)

の2つでした。

自身の起業における経験を引きつつ、「起業って、知識がいちばんないときに、実はいちばん重要な意思決定を2つ迫られるんです。僕は2つともミスっちゃったんですけど(笑)」と話し、「これって決めた後で戻れるんだっけ、戻れないんだっけ?」という視点で考えることが本当に大事だと振り返っていました。一方で、「ポジティブに考えるなら、『戻れる意思決定』なら、死ぬほど失敗しちゃってもいいともいえる」とのこと。

また森山さんは「これは大事なことなんだな、あるいはリスクの高いことなんだなと知っていれば、可逆・不可逆が見分けやすくなる。僕がやっていた投資の世界も知識が重要で、『何かおかしい』『こんなおいしい話はないぞ』と見分けるのが、リテラシーと呼ばれるものです」と解説していました。

● まったく違う二人が、何を考え、どう仕事してきたか

元ゴールドマンサックスのトレーダーヘッドである森山さんと、元電通クリエイターで建築家でもある各務さん。彼らによるトークは、大きく2つのテーマが交差するかたちで構成されていました。

縦糸は、バックグラウンドも専門領域もまったく違う著者二人が、それぞれビジネスの場で何を考え、これまでどう仕事をしてきたか。また、ふとしたきっかけで意気投合し、金融のリスクマネジメント思考を基に意思決定をデザインする学校「Identity Academy」を設立したのはどのような問題意識からだったのか。

そして横糸は、書籍で詳しく解説されている「定量思考と定性思考、客観と主観を行き来しながら、読者が自身の力でアイデンティティを探っていくための実践的アプローチ」です。

書籍の中に出てくるさまざまな図・表も投影しながら、上記の2つのテーマが文字通り縦横に織りなすように進み、会場の参加者の方々が熱心にメモを取る姿も随所に見られた1時間半。書籍の「中身の濃さ」を反映するように、具体的なノウハウが詰まった本イベントは、質疑応答も含め、あっという間に終了の時間を迎えました。

● 書籍情報

『アイデンティティのつくり方』

著者:森山博暢・各務太郎

定価:1,738円(本体1,580円+税)

体裁:A5判 / 272ページ / 2色刷

ISBN:978-4-295-40964-9

発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)

発売日:2024年5月2日

● 著者紹介

森山博暢(もりやま・ひろのぶ)

Identity Academy代表理事

東京大学大学院工学系研究科修了後、1999年ゴールドマンサックス入社。2015年より金利トレーディング部長を務め、21年間に渡りトレーディング業務に従事する。2020年に大学生を対象に金融のリスクマネジメントを基に意思決定を訓練する「Identity Academy」を設立。これまでに各分野で活躍する200人弱の卒業生を輩出している。

各務太郎(かがみ・たろう)

(株)SEN代表/建築家/Identity Academy理事

早稲田大学理工学部建築学科卒業後、2011年電通入社。コピーライター・CMプランナーとして主にCM企画に従事。2014年、東京五輪開催決定を機に、建築家として都市の問題に向き合いたいという強い想いから同社退社。2017年ハーバード大学デザイン大学院(都市デザイン学修士課程)修了。2018年(株)SEN創業。ホテル事業を経てヘルスケア事業を展開。

● 本書の目次

第0章 なぜ今アイデンティティなのか

 自分を見失うタイミング

 増加するアイデンティティ・クライシス

 アイデンティティとは何か  ほか

第1章 「なんとなく」をなくす ?客観分析の訓練?

 不安の正体

 定量的に考える

 因数分解思考  ほか

第2章 「自分」と向き合う ?主観発想の訓練?

 「好きなことで生きていく」の落とし穴

 「やりたいこと」への3つのアプローチ

 なぜ人は自己紹介が苦手なのか  ほか

第3章 コミュニティの中の自分 ?多様性の意義?

 物差しの多様性が持つインパクト

 アイデンティティは相対的なものである

 自己マッピングとダイバーシティ  ほか

第4章 アイデンティティのつくり方

 アイデンティティの定義を知る

 定量的に考える

 自分の主観と向き合う  ほか

◆関連URL

・二子玉川 蔦屋家電 イベント詳細ページ

https://store.tsite.jp/futakotamagawa/event/magazine/41634-1151570717.html

・『アイデンティティのつくり方』書籍ページ

https://cm-publishing.co.jp/books/9784295409649

▼リンク一覧(クロスメディアグループ)

株式会社クロスメディア・パブリッシング https://cm-publishing.co.jp/

株式会社クロスメディア・マーケティング https://cm-marketing.jp/

クロスメディアグループ株式会社 https://cm-group.jp/





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