■日本の大企業で40年間戦い続けた著者が伝える、企業変革のポイント!
著者は、味の素株式会社の元代表取締役副社長の福士博司氏。新卒で味の素に入社後、決して順風満帆とは言えないキャリアを歩みながらも副社長まで上り詰めた人物です。副社長就任後は、パーパス経営とDXを導入することで、わずか3年でPBR(株価純資産倍率)を1倍から3倍にするという経営成果を残しました。そんな福士氏が、新卒からの40年間、壁にぶつかり続けたのが、味の素のような日本企業、特に大企業や伝統企業にありがちな「企業文化・風土」です。年功序列などの制度やルール、忖度やあうんの呼吸などの空気の読みあい、変化を恐れてリスクを避ける保守的な考えが、企業の成長を妨げていると言います。本書は、そんな日本企業特有の実情に沿って書き下ろされた、これまでにない企業変革の本です。
■味の素の実例を通して、日本企業の再生のヒントを学ぶ!
本書は、味の素で実際に起きた出来事を例に挙げながら、その解決方法と変革のポイントを解説しています。抽象的な理論ではなく、具体的なエピソードが伴うため、読者にも臨場感を持って伝わります。全社級の巨大プロジェクトでも成果を出せる「7分割法」、自社商品に新しい付加価値を生み出す「キロ単価の法則」など、実際に味の素を変革に導いた著者のオリジナル理論も多数掲載しています。「企業文化・風土」をどのように変え、いかにして「成長」に導くかをまとめた本書は、日本企業が停滞感から抜け出すための多くのヒントが詰まっています。
■目次
はじめに
第一部 真夜中の大企業
序章 副社長になった日
第一章 チームのための個人か、個人のためのチームか
第二章 目に見えない組織の力学を理解する
第三章 会社が目指すべき「北極星」を見つけ出せ
第二部 変革の夜明け
第四章 文化を変えると組織には新しい風が吹く
第五章 変革がもたらす「企業価値」の最大化
第六章 その戦略は「膨張」か「成長」か
第七章 すべてのボーダーを超えていけ
第三部 未来への来光
第八章 将来、私たちはどういう会社になりたいか
おわりに
■著者プロフィール:福士博司(ふくし・ひろし)
1958年北海道札幌市生まれ。北海道大学大学院工学研究科修士課程を修了後、味の素株式会社に新卒で入社。2004年には、働きながらUSQ(University of Southern Queensland)にてMBAを取得。アミノサイエンス事業を中心に社内で経験を積んだのち代表取締役副社長兼CDOに就任。味の素初のCDOとして全社のDXを成功させ、一般社団法人CDO Club JapanのJapan CDO of The Year 2020を受賞する。現在は、味の素の特別顧問を務めながら、東洋紡株式会社、雪印メグミルク株式会社の社外取締役、株式会社メンバーズ経営顧問、株式会社ネイビーズクリエイション取締役(非常勤)に就任し企業変革の実践と、そのガバナンスを中心にサポートしている。そのほか、日本食品添加物協会会長や日本食品衛生協会副会長として食品業界関連のマネジメントを行っている。
■『会社を変えるということ─社員と企業が成長し続けるシンプルな本質』
著者:福士博司(ふくし・ひろし)
定価:1760円(税込)
発売日:2024年4月24日
発行:ダイヤモンド社
判型:四六判・並製・320ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4478119546
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