■新しい学問「ビッグヒストリー」の異才が伝える、138億年分のストーリー!
本書の著者は、歴史を宇宙規模で捉える新しい学問分野「ビッグヒストリー」において、世界で初めて博士号を取得した博覧強記の異才・デイヴィッド・ベイカー氏。ソルボンヌ大学(フランス)、アムステルダム大学(オランダ)、マッコーリー大学(オーストラリア)など、世界各国で講義を行ってきました。そんなベイカー氏が、歴史学、宇宙論、物理学、生物学などのあらゆる知識を縦横無尽に駆使し、宇宙誕生のビッグバンから今日に至るまでの138億年のストーリーを1冊の本にまとめました。
■「宇宙が終わるとき、何が起こるか?」─圧倒的なスケール感で未来も予測解説!
138億年の歴史は、三つの段階に分けることができると著者は言います。それは、「無生物の時代」(138億年前~38億年前)、「生物の時代」(38億年前~31万5000年前)、「文化の時代」(31万5000年前~現在)です。本書の第1部から第3部までは、この流れに沿って構成され、「地球の誕生」「生命の誕生」「恐竜の繁栄」「ホモ・サピエンスの出現」「現代戦争」「人新世」など、各時代のトピックスを解説しながら全歴史を一気に振り返ります。さらに、第4部ではこれから先の未来についても言及。人類が滅び、地球も消え、そして宇宙が消滅する「10の40乗年後」までを予測して解説しています。
SFをも凌ぐ圧倒的に壮大なスケールで、過去、現在、未来をジェットコースターのように駆け抜ける1冊に仕上がっており、17か国で続々刊行される世界的ベストセラーとなり、話題を呼んでいます。
■目次
INTRODUCTION この世界の「本当の始まり」から「本当の終わり」まで
第1部 無生物の時代 138億年前~38億年前
CHAPTER 1 ビッグバン──信じられないほど不思議な始まり
CHAPTER 2 星、銀河、複雑さ──火の球から次々と「星」が生まれる
CHAPTER 3 地球誕生──どろどろ燃える灼熱の玉
第2部 生物の時代 38億年前~31万5000年前
CHAPTER 4 生命と進化──その目を見張るような奇跡
CHAPTER 5 繁栄と絶滅──次々と生まれては絶滅していく
CHAPTER 6 進化する霊長類──「恐竜のあと」に現れたものたち
第3部 文化の時代 31万5000年前~現在
CHAPTER 7 狩猟採集民──大移動する「ヒト」たち
CHAPTER 8 定住の罠──農耕で「複雑さ」のレベルが変わった
CHAPTER 9 農業国家──土地と富をめぐる栄枯盛衰
CHAPTER 10 グローバル化──破壊と苦しみのネットワーク
CHAPTER 11 人新世──人は「絶滅」に突き進んでいるのか?
第4部 未知の時代 現在~10の40乗年後
CHAPTER 12 超未来──すべては消えて「無」になるのか?
■著者プロフィール:デイヴィッド・ベイカー(David Baker)
カルガリー大学(カナダ)で歴史学修士号、ビッグヒストリーの世界的拠点であるマッコーリー大学(オーストラリア)でビッグヒストリーの博士号を世界で初めて取得。アムステルダム大学(オランダ)、マッコーリー大学、ソルボンヌ大学(フランス)など、世界中で講義を行ってきた。自然科学と社会科学のアプローチを組み合わせて、人類史における数学的なパターンや、数十億年にわたる宇宙進化の中での熱力学と複雑なシステムとの関係など、広範なタイムスケールでの歴史的トレンドを探究している。他の著書に『The Hitchhiker’s Guide to Big History』『The Shortest History of Sex』、共著に『The Routledge Companion to Big History』などがある(いずれも未邦訳)。1500万人以上がチャンネル登録している教育系YouTube 番組「クラッシュコース」でビッグヒストリー・シリーズのシナリオを担当するなど、啓発活動にも力を入れている。
■訳者プロフィール:御立英史(みたち・えいじ)
翻訳者。訳書に、ハーショヴィッツ『父が息子に語る壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書』、グリタ&マン『GE帝国盛衰史』(ともにダイヤモンド社)、カプラン&ウェイナースミス『国境を開こう——移民の倫理と経済学』(あけび書房)、サイダー『聖書の経済学』『イエスは戦争について何を教えたか』(ともにあおぞら書房)などがある。
■『早回し全歴史─宇宙誕生から今の世界まで一気にわかる』
著者:デイヴィッド・ベイカー
訳者:御立英史
定価:1760円(税込)
発売日:2024年5月15日
発行:ダイヤモンド社
判型:四六判・並製・352ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4478116830
※リリース内の画像・写真の使用は、本書籍に関わる報道を目的としたものに限ります