■アウトプットの質と量は、インプットの質と量が決める!
著者は、30年以上にわたり、坂本龍一、篠山紀信、カール・ラガーフェルドなど国内外2000人以上の第一線のクリエイターと編集者として仕事をしてきた菅付雅信氏。多様な出会いと仕事を通して得たひとつの確信が、「アウトプットの質と量は、インプットの質と量が決める」ということ。第一線で活躍し続けるトップクリエイターほど、大量のインプット習慣(インプット・ルーティン)を持っていると言います。一方で、美大生やプロを相手にクリエイティヴ教育を実践している面もある著者は、若い人ほどアウトプットばかりに気を取られていると警鐘を鳴らします。例外的に斬新な作品を発表することもありますが、一発屋で終わらず、継続的に良質なアウトプットを出し続けられるかは、やはり、その人のインプット力に依るところが大きいと指摘します。これらの経験と思いを込めて、本書では、「すぐに使え、すぐに廃れる」アウトプット術のノウハウではなく、若手クリエイターが長くクリエイティヴであり続けるために、普遍性と汎用性のあるインプット方法のメソッドをまとめました。
■読書、映画、音楽から食事まで!精度の高いインプット方法を具体的に伝える!
優れたアウトプットのためには、アイデアを生み出し続ける仕組みが重要で、その基盤となるのがインプット・ルーティンであると言います。本書では、インプットの質と量を高めるための手段として、読書、写真、映画、アート、音楽から食事まで、多岐にわたるジャンルを掲載。“美大生に薦めている「クリエイションを学ぶための100冊」”、“クリエイティヴ・インプットとしての映画ベスト100”、“クリエイティヴ・インプットとしての音楽アルバムベスト100”など、具体的な作品も多数紹介しています。若手クリエイターはもちろんのこと、新規事業や新商品開発など世の中にまだないサービスを生み出す仕事に携わるビジネスパーソンにとっても、アイデアやひらめきを生み出すきっかけとなる1冊です。
■目次
はじめに
第1章 インプットのルーティン─天才はアイデアを生み出す「仕組み」を持っている。
第2章 目のインプット・読書編─「負荷のある読書」、それに勝るインプットはない。
第3章 目のインプット・イメージ編─写真・映画・アートの「三大視覚芸術」をインプットせよ。
第4章 耳のインプット─音楽のセンスが悪い人間は、クリエイティヴのセンスも悪い。
第5章 口のインプット─トップクリエイターは、なぜ「食べ方」に気を使うのか?
第6章 アウトプットの方程式─優れたアウトプットとは、「意外性のある組み合わせ」である。
■著者プロフィール:菅付雅信(すがつけ・まさのぶ)
編集者/株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役。1964年宮崎県生まれ。『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』の編集長を務め、現在は編集から内外クライアントのコンサルティングを手がける。写真集では篠山紀信、森山大道、上田義彦、マーク・ボスウィック、エレナ・ヤムチュック等を編集。坂本龍一のレーベル「コモンズ」のウェブや彼のコンサート・パンフの編集も。アートブック出版社ユナイテッドヴァガボンズの代表も務め、編集・出版した片山真理写真集『GIFT』は木村伊兵衛写真賞を受賞。著書に『はじめての編集』『物欲なき世界』等。
教育関連では多摩美術大学の非常勤講師を4年務め、2022年より東北芸術工科大学教授。1年生600人の必修「総合芸術概論」等の講義を持つ。下北沢B&Bにてプロ向けゼミ<編集スパルタ塾>、渋谷パルコにて中学生向けのアートスクール<東京芸術中学>を主宰。2024年4月から博報堂の教育機関「UNIVERSITY of CREATIVITY」と<スパルタ塾・オブ・クリエイティビティ>を共同主宰。NYADC賞銀賞、D&AD賞受賞。
■『インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』
著者:菅付雅信(すがつけ・まさのぶ)
定価:1760円(税込)
発売日:2024年6月5日
発行:ダイヤモンド社
判型:四六判・並製・272ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/447812017X
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