その名は「誉伊呂波(ほまれいろは)」。日本の酒を匠の技で世界へ。
株式会社阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は、海外VIP顧客に向けたジャパンプレミアムの高付加価値を提供する「食」分野におけるオリジナル商品として、創業310年以上の歴史を持つ大関株式会社(兵庫県西宮市、長部訓子社長)と秘蔵古酒「誉伊呂波」シリーズを共同開発。
高品質価値(味・長期保存)、高文化価値(地域・デザイン)、高稀少価値(初登場・限定販売)のかつてない、「新しい日本の酒」が誕生しました。
「誉伊呂波」は、羽田空港第3ターミナル免税店「TIAT DUTY FREE SHOP CENTRAL」/銀座三越店内「Japan Duty Free GINZA」/阪急うめだ本店 地下2階 和洋酒売場にて販売することで、世界に向けて「日本の酒」を発信していきます。
秘蔵古酒 倭乃米酒「誉伊呂波」大吟醸酒 二十五年 金箔入り(720ml)1,500,000円(税抜き)【数量限定】※国内での推奨小売価格(税抜き)です。
兵庫県特A地区で栽培された山田錦から丁寧に醸した大関の中でも職人の手による、特別なプレステージ商品。徹底的に管理され低温でじっくり熟成をさせたその味は口に含むと甘露の如くどこまでもまろやか。深い旨味と円熟した酸を感じる極上品。毎年仕込まれる出品酒をよりすぐり、エイジングを掛ける事で日本酒の概念を裏切る、25年の時を駆け抜ける今まで体験したことの無い世界を提供いたします。
古酒とは
日本では、昔から米からつくった酒が飲まれていました。長い時間をかけて技術的な進歩をうながし、現在の日本酒にたどり着いたのです。日本人の主食である米を原料にして酒を醸(かも)すという根本の共通性で考えると、約2,000年の歴史があります。アルコールは一般的に酵母が糖分を利用して生成するので、まず原料となる米のでんぷん質を糖に変化させなければなりません。日本酒の発酵ではそれらを同時に行う複雑な工程を有しています。
まず最初に蒸し米に麹菌を繁殖させて米麹をつくり、その米麹と酵母菌を培養した「酒母」と呼ばれるスターターを作ります。そこに蒸した米と米麹を複数回追加していく「段仕込み」と呼ばれる方式で発酵をさらに進めて、発酵終了後に酒を絞り、低温加熱殺菌をして貯蔵・熟成させるというもので、非常に高度な技術を要する製造方法です。酒造りに最も適した季節である冬の時期に集中的に醸造する方式が定着したのも江戸中期ですが、同時に酒造りの専門職集団である杜氏・蔵人が誕生しました。
仕込み水の水質の違いが酒造りに多大な影響を与えることも発見され、明治以降から現在までも米の品種改良、醸造化学の発達、製造設備の進歩などにより進化を遂げていきます。米のでんぷん質を麹菌の力で糖分に変えていきながら、同時に酵母の力によって糖分をアルコールに変えていく並行複発酵※という他に類をみない高度な技術による酒造りを行うという本質は、今も変わることはありません。
「誉伊呂波」大吟醸25年古酒は兵庫県特A地区で栽培された山田錦を大関の持つ最高の技術で丁寧に醸された鑑評会出品酒を25年間低温で大切に保管された大関が誇る逸品となります。
※米の糖化と出来上がった糖のアルコール発酵とを同時に行う発酵方式。糖化とアルコール発酵を別々に行うよりも腐敗リスクが低く、アルコール度数も高くなります。
秘蔵古酒 倭乃米酒 「誉伊呂波」樫樽熟成十七年古酒(粕取り焼酎使用) (720ml)800,000円(税抜き)【数量限定】※国内での推奨小売価格(税抜き)です。
兵庫県特A地区で栽培された極上の山田錦で清酒を醸し、その酒粕を再発酵させ蒸留した粕取り焼酎を、樫樽で大切に17年間エイジングを重ね使用しました。その熟成から目覚めたその酒は甘美でシルクの様な舌触り。あくまでも深い旨さはまるで熟成を経たモルトウイスキーの如くあなたを夢の中へ誘います。今まで誰も味わった事が無い新世界の扉を開けてくれる逸品です。
粕取り焼酎とは
日本酒は紀元前500~1000年頃に稲作の伝来によって、お米による酒造り=日本酒造りが始まったとされています。 それに対して1500年代の初め頃に最初の米焼酎が作られていたと考えられています。
吟醸粕取焼酎は、粕醪取焼酎(かすもろみとりしょうちゅう)の製法で造られています。酒粕を水に溶かしたものに酒母を加えて醪を造り、再発酵させた後に蒸留したものです。正調粕取焼酎と異なるのは、醪を造って発酵させるというところです。
「誉伊呂波」は、特A地区で造られた兵庫県産の山田錦を精米歩合35%までに磨き上げ、低温で醸した高級
大吟醸酒の酒粕を使用した粕取り焼酎を、樫樽で長期熟成させ使用しました。
歳月を重ねた琥珀の色合い、樫樽由来の長い余韻やフルーティな吟醸香、そして長期熟成ならではのバニラやココナッツの如く馥郁とした香りとまろやかで上品な甘み。この比類なき深みのある味わいを「JAPANリキュール酒」と造語で呼び、侘び寂びの芳しき新たな味覚への旅の世界に皆様を紡いで参ります。
「誉伊呂波」木箱への思い
「誉伊呂波」の木箱に使用の木材は日本の森の循環に貢献すべく山形県をはじめとする東北地方の「山桜」を使用しております。山桜は古くから工芸品の加工に適した硬質な素材。加工には高いレベルの技術が求められ「誉伊呂波」の加工は京都の伝統工芸を支え続けて生きた、丹後地方の職人の技によります。また、八角受け皿の柄「八仙」は、世界の人々の安寧を想いにこめ、中国由来の「八仙」柄を採用しております。
<国産材を使用>
日本の森林のうち約4割は、人が手を入れて育てた人工林で、「植える→保育→収穫→再び植える」という 循環のサイクルの中で保全されてきました。ところが、現在は国産材の需要減、林業の採算性悪化や山村の過疎化などにより、適切な森林管理は進まず、 日本の森林は荒廃が進んでいる状況です。国産材を使用することで、間接的に森林保全に参加でき、環境配慮につながります。
<ヤマザクラ材について>
東北地方で採れるサクラ材は、ヤマザクラとして知られる山桜の木材を指すことが一般的です。ヤマザクラは、日本国内で広く見られる桜の一種で、その木材は美しい木目と色合いが特徴です。その色はピンクから赤みがかった茶色まで様々で、経年変化によって深い色合いに変化していき、美しい木目や色合いを活かして高級家具や工芸品などにも利用され、日本の伝統的な木地師(きじし)の技術や職人技術においても重宝され、日本の文化や工芸品において重要な役割を果たしています。産出量が少ないため、建材・内装材の流通は非常に限定されています。
<京都丹後地方と木工職人>
古代から中世にかけて、丹後地方は京都や周辺地域に近い立地条件から、神社や寺院などの重要な建築物や仏具、彫刻の材料として重要視されてきました。 江戸時代には、木工技術は発展し、多くの職人がさまざまな木工製品を作り出しました。その伝統的な技術や職人の技量は、現代でも尊重され、木工製品の製作に活かされています。
販売場所:羽田空港第3ターミナル免税店「TIAT DUTY FREE SHOP CENTRAL」/銀座三越店内「Japan Duty Free GINZA」/阪急うめだ本店 地下2階 和洋酒売場