~脂がのった秋刀魚やママカリ、上品で芳醇な甘みを持つ無花果など、秋の味覚が織りなす日本の美食旅~
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。現代に合わせて進化する塔の日本旅館「星のや東京」のダイニングでは、2024年10月3日より「Nipponキュイジーヌ~美食の集い~」秋限定メニューの提供を開始します。「Nipponキュイジーヌ~美食の集い~」は、日本各地で育まれた食文化をフランス料理の調理技法と融合した独創的なコース料理です。秋限定メニューでは、「新潟」「岡山」「福岡」の三県の食文化に着目しました。秋の訪れを告げる、脂の乗った秋刀魚やママカリ(*1)、上品で芳醇な甘みを持つ無花果のデザートなど、日本各地の旬の食材と食文化を技で紡ぐ、星のや東京ならではのディナーコースです。
*1 岡山地方の呼び方で、一般的には「さっぱ」と呼ばれる小魚のこと
「Nipponキュイジーヌ~美食の集い~」について
2023年10月に提供を開始した「Nipponキュイジーヌ~美食の集い~」は、地域で育まれた日本の伝統的な食文化とフレンチの融合を楽しめるコース料理です。星のや東京総料理長 岡亮佑(以下、岡)は、東京で料理を創造する中で、人の行き来とともに日本各地の良い食材と食文化が集まってきた、江戸時代の参勤交代制度に関心を持ちました。日本の美食が集まる東京でしか出合えない、「日本全国の食文化」に着目し、先人の知恵と発想だけでなく、当時の時代背景を岡独自の感性で現代に置き換え、フランス料理の世界で培ってきた技術で創り上げます。本コースには季節に関わらず、日本の主食である「お米」を使用した一品が組み込まれていることも特徴のひとつです。日本の様々な食文化に“触れる”、ここにしかない体験価値を提供します。
【秋限定メニュー紹介】
■始まりの一品(江戸・東京)
本コースは、江戸料理に着目した一皿から始まります。江戸の四大名物料理(*2)の「うなぎの蒲焼き」から着想を得た、「秋刀魚の蒲焼き」です。脂の乗った身を炭火で香ばしく焼き上げ、アラと肝のコク深いバターを合わせることで、豊かな旨味と香りをさらに引き立てます。アクセントに、心地よい酸味と辛みが特徴の山葵と梅干を合わせたソースを添えます。江戸を彷彿とさせる星のや東京ならではの一品です。
*2 江戸四大名物料理は「鮨」「天ぷら」「うなぎ」「蕎麦」
■ママカリ(岡山)
岡山を代表する小魚「ママカリ」を味わい尽くす一品です。岡山では主に酢の物として食べられることから、バルサミコ酢とカラマンシーヴィネガーに漬け込み、柑橘の爽やかな香りを纏わせました。ママカリらしい独特な渋味と岡山の特産品である黄韮のほのかな甘み、贅沢にのせたキャビアの塩気を、ママカリのアンチョビで作ったバーニャカウダーソースがまとめます。それぞれの奥深い味わいが絶妙に呼応する一皿です。
■水炊き(福岡)
鶏肉を骨ごと煮込み、旨味が溶け出したスープを鶏肉の身や野菜と共に味わう、福岡の郷土鍋料理「水炊き」をモチーフにした一品です。水炊きの調理法を取り入れ、鶏むね肉と鶏もも肉をフランス料理のバロティーヌ風に仕立てました。アクセントとして合わせる青りんごの清涼感と爽快感が、クリーミーなソースと相性ぴったりです。目の前でトリュフを削る最後の仕上げは、芳醇な香りをより一層引き立てます。
*3 開いた鶏肉などに詰め物を敷き、筒状に巻き込んだフランス料理
■ポッポ焼き(新潟)
酸味がほとんど無いまろやかな甘みと、とろみのある食感、芳醇な香りが特徴の「無花果」を贅沢に使用した、秋らしいデザートです。キャラメリゼした無花果と、くたくたになるまで煮詰めた無花果のコンポートを合わせ、上には、もっちりとした食感と黒糖の控えめな甘さの新潟の郷土菓子「ポッポ焼き」を重ねました。それぞれの食感の違いを楽しめる、バランスの良い一品です。
「Nipponキュイジーヌ~美食の集い~」秋限定メニュー概要
■開始日:2024年10月3日(木)
■料金 :1名 33,880円(税・サービス料込、宿泊料別)
■予約 :要予約、公式サイトにて前日まで受付
■対象 :星のや東京宿泊者
■備考 :状況によりメニューの内容、食材が一部変更になる場合があります。
■星のや東京 総料理長 岡亮佑(おかりょうすけ)
1985年生まれ、滋賀県出身。2005年より、神戸北野ホテルやレストランオマージュ、ピエールガニェールなどでフランス料理を修行し、2016年に「星野リゾート ロテルド比叡」の総料理長に就任。2020年4月より「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」の総料理長、フレンチレストラン「Sonore」の料理長に就任し、運営に携わる。その後、2023年5月1日より、星のや東京総料理長に就任。フランス料理の技法を元に、シンプルな見た目からは想像ができない素材の味を生かした料理を考案している。
■星のや東京ダイニング
日本の伝統様式を重んじながら、現代に合わせて進化する日本旅館「星のや東京」。その地下一階にあるダイニングでは、地層をイメージした左官仕上げの壁と大きな岩が迎え入れます。エントランスを抜けると、6室の畳敷きの個室、4つのテーブル席、カウンター席があります。和の静けさが漂う落ち着いた日本旅館の空間で、滞在着のまま肩肘張らずに食事が楽しめます。
■星のや
「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星
のや」。国内外に展開する各施設では、その土地の風土、歴史、文化をおもてなしに繊細に織り込み、
出合った季節にしか味わえない最高の瞬間を体験していただくことで、訪れた人を日々の時間の流れか
ら解き放つ。
現代に合わせて進化する「塔の日本旅館」。地下2階、地上17階の塔の空間は、畳敷きの玄関、伝統的な和室や各階のお茶の間ラウンジ、最上階の温泉で構成されています。日本の歳時記に合わせた室礼、日本文化を身近に感じられる体験や日本旅館らしいおもてなしを提供します。世界的な旅行専門誌「コンデナスト・トラベラー」や「The World’s 50 Best Hotels 2023」など、ホテルアワードにおいて多数の賞を受賞しています。
所在地 :〒100-0004 東京都千代田区大手町一丁目9番1
電話 :050-3134-8091(星のや総合予約)
客室数 :84室・チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
料金 :1泊182,000円~(1室あたり、税・サービス料込、食事)
アクセス:東京駅丸の内北口出口 徒歩10分、東京メトロ大手町駅A1、C2c出口 徒歩2分