「風雅匠心(ふうがしょうしん)」をコンセプトとする、新しい会席料理
各施設が独創的なテーマで、圧倒的な非日常を提供する「星のや」。台湾の雪山山脈の麓に佇む温泉リゾート「星のやグーグァン」は、2024年10月1日より秋冬限定会席料理の提供を開始します。伝統的な日本料理の考え方を大切にしながらも、台湾の食材や調理法を取り入れた「風雅匠心」をコンセプトとした料理です。
「風雅匠心」のコンセプト
星のやグーグァンでは「風雅匠心」を、新たに会席料理コースのコンセプトとして定めました。「風雅」は日本料理に根付く美意識や、心地の良い風が吹く谷關(グーグァン)の地域性を、「匠心」は日本料理の素材を大切に使う技術と台湾の食文化を合わせた良い料理を作りたいという気持ちを表しています。
秋冬限定会席料理
■先附 – 山の知恵の海宝蒸し
台湾と日本は、共に山岳地が多く、また海に囲まれている島国です。そこからインスピレーションを受けた一品目には、海の幸と山の幸を合わせました。とろみのある湯葉餡の下には、谷關に住む原住民族タイヤル族がよく食べるキビを団子状にして仕込みました。温かい穀類をコースの最初に提供することで、ゲストのお腹を温めます。団子を崩して餡に絡ませると、海の深い味わいと山の素朴な風味が口に広がる一品です。
■椀物 – 土瓶蒸し
谷關近隣は、高い山が多く深い霧立ち込めるため、キノコがよく育ち名産となっています。台湾の「燉(ドゥン)」というとろ火で長い時間をかける調理法で、キノコと鶏ガラから取った山のコンソメと、日本の昆布と鰹節で取った一番だしを合わせました。標高の高い谷關地域の深い霧の中で育ったあわび茸や山エノキは、その独特な食感が特徴です。また、ふわふわともっちり、2つの異なる食感が合わさった車海老真薯を楽しめます。
■八寸 – 谷關七宝
星のやグーグァンや谷關地域に多く生育する松の木の皮を模した器に、山の幸を使った7品を盛り付けました。谷關には「谷關七雄(チーション)」と呼ばれる7座の高い山があり、その山々の秋や冬の味覚をイメージした料理が並びます。
過猫(グゥオマオ)= 台湾独特の山蕨(わらび)をおひたしから発想を得て出汁のジュレでまとめた「山蕨ゼリー寄せ」。日本の蓮根餅に台湾のカラスミを加えたカラスミ蓮根など、日本と台湾の食文化の出会いが詰まった八寸です。
■食事 – 竹筒鰻飯
タイヤル族には、竹筒で米を炊き、狩猟などの際に携帯食とする習慣があります。
日本の蒲焼の技法で焼き上げた鰻を、竹筒のご飯に入れて蒸し上げました。竹筒を開けると、香ばしい蒲焼と竹の香りが広がります。
料理長:川西 和人(かわにし かずと)
2009年よりシェフとしての道を歩み始め、本格的な日本料理の基礎を徹底して学びました。
2017年には、香港のミシュラン2つ星レストラン「天空龍吟(てんくうりゅうぎん)」で経験を積み、さらに上海で開催されたミシュラン発表時のガラディナーイベントにて、自身が考案した「鮑と松茸の丸仕立て」を提供しました。
2017年に星野リゾートに入社後は、元星のや軽井沢料理長稲家栄二と星のやブランド総料理長である浜田統之から、技術と共に料理への向き合い方を学びました。「王道なのに、新しい」をコンセプトとする界ブランドの料理作りに携わってきた経験を活かし、2024年8月より星のやグーグァンの料理長に就任しました。
日本料理の核である繊細な技術を大切にしながらも、積極的に台湾現地の味や素材を取り入れ、星のやグーグァンのダイニングに新しい風をもたらします。
秋冬限定会席料理 概要
期間 :2024年10月1日~2025年3月末まで
料金 :3,990台湾ドル(税込み・サービス料別) ※1台湾ドル=4.6円(2024年9月現在)
予約方法:公式サイトより要予約
*日帰り利用不可
*食材は仕入れ状況により変わります。
■星のや
「その瞬間の特等席へ。」をコンセプト に、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非 日常を提供する「星のや」。国内外に展開 する各施設では、その土地の風土、歴史、 文化が滞在時間を豊かにするものとしてお もてなしに織り込み、訪れた人を日々の時 間の流れから解き放ち、特別な非日常へい ざないます。
約 3,000m 級の山々が連なる台湾雪山山脈の麓にある温泉地・谷關(グーグァン)。源泉掛 け流しの半露天風呂付客室、風と水を感じる開放的なパブリック空間、滞在シーンに合わ せた料理など、谷關の自然に憩う温泉リゾートです。
所在地 :台湾台中市和平区博愛里東關路一段温泉巷16号
客室数 :49室
参考価格:21,000台湾ドル(税込み、サービス料別)