【星のや軽井沢】日本唯一のクマ対策犬ベアドッグと共に、クマと人の共存を学ぶエコツアー「軽井沢ベアディスカバリーステイ」開催


~軽井沢の自然を知り尽くしたガイドで知的好奇心を揺さぶる3つのネイチャーツアーとリゾート滞在を満喫する旅~


国設「軽井沢野鳥の森」でのナイト獣道ツアー

各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。その始まりの地である長野県の「星のや軽井沢」では、2025年10月1日から11月30日まで、日本唯一のクマ対策犬ベアドックと共に、クマと人の共存を学ぶエコツアー「軽井沢ベアディスカバリーステイ」を開催します。このプログラムは、星のや軽井沢と野生動植物の調査やエコツアーを行うピッキオが共同で開発。ベアドッグと共にクマの痕跡を辿るスタディーツアーや、夜の森を巡る獣道ツアー、さらに、温泉発掘や自然と共生してきた歴史を紹介するツアーなど3つのネイチャーツアーで軽井沢の森の豊かさを愉しみ、識る体験です。

背景

星野リゾート創業の地、軽井沢星野エリアは、1914年開業の「星野温泉旅館」から数え、今年で111周年を迎えます。2代目・星野嘉政は、昭和中期に星野温泉旅館に逗留した日本野鳥の会創設者の中西悟堂との出会いを機に自然保護活動を始めます。その尽力もあり、星野温泉旅館に隣接する森が国設「軽井沢野鳥の森」に指定されました。1991年、4代目として社長に就任した(現星野リゾート代表)星野佳路は、「野鳥研究室(現ピッキオ)」を発足しエコツーリズムを本格的に開始。その後、2005年7月にリニューアルオープンした星のや軽井沢の敷地内では、年間で約100種以上の樹木や草花を愉しむことができ、自然と共生調和し暮らすという価値観を背景に進化を続けています。これまで築きあげてきた歴史や価値観を大切に、変化に富む軽井沢の森の豊かさを愉しみ、識る体験を提供したいという想いから、本プログラムを開発しました。

■上信越国立公園内に位置する、国設「軽井沢野鳥の森」とは

二ホンカモシカ
ツキノワグマ

星のや軽井沢に隣接する軽井沢野鳥の森は、上信越高原国立公園の中に位置し、年間で約80種類の鳥類が観察されるほか(*1)、ニホンカモシカや豊かな森の象徴といわれるツキノワグマも暮らす野生動物の宝庫です。森には遊歩道があり、春には本格的な望遠鏡を携えたバードウォッチャーで賑わいます。また、夏には森林浴、秋には紅葉狩り、冬には雪の上にノウサギなどの動物たちの足跡を見つけることができ、四季を通して様々な表情を愉しめます。

*1:環境省

特徴1 クマが息づく森で痕跡を辿り、人との共存を識る「クマのスタディツアー」

ウワミズザクラの幹に残されたクマの爪痕
クマ棚:クマが枝を折ってクリの実を食べた後

秋はクマが冬眠前の餌を求めるため出没が増える季節ですが、その生態はあまり知られていません。20年以上にわたるピッキオのクマ保護管理活動で培われた知見を通じて、クマと人との共存について見つめ直します。ツアーでは、クマが残した爪痕や「クマ棚」といった食事の痕跡を辿りながら、クマに荒らされないゴミ箱の見学やドラム缶檻を使った捕獲作業の模擬体験を行います 。森から戻った後は、日本で唯一のクマ対策犬「ベアドッグ」との触れ合いを通じて、その働きぶりをハンドラーが紹介します。

■日本で唯一のクマ対策犬「ベアドッグ」

ベアドッグは、クマの匂いを察知し追い払うための特別な訓練を受けた犬です。ハンドラー(飼育士兼訓練士)の指示に従い、大きな声でクマに吠えたて、クマを傷つけることなく森の奥へと追い払います。ピッキオは2004年に日本で初めてベアドッグを導入。これにより、日中にクマが市街地に滞在するのを防ぎ、人とクマとの共存に大きく貢献しています。

<特定非営利活動法人ピッキオ>

NPO法人ピッキオは、ツキノワグマ保護管理活動において、「人の安全を守ること」「クマを絶滅させないこと」の両立を目指して活動しています。1998年から軽井沢町においてツキノワグマの行動調査を行い、クマに荒らされないゴミ箱の開発や、2004年導入した、日本初の「ベアドッグ(クマの対策犬)」によるクマの追い払いなど、人とクマの共存に取り組んできました。その結果、1999年頃に年間100件以上あった公共のゴミ集積所の被害は、2009年には0件となり、市街地でのクマの目撃も大幅に減少しました。ピッキオは軽井沢町と協力し、調査データに基づいた対策を行いながら、人とクマが適度な距離を保って共存する方法を模索しています。

特徴2 静寂に包まれる夜の森で、野生動物の鼓動を感じる「ナイト獣道ツアー」

夜の森で、普段は立ち入れない獣道を散策するツアーです。別荘地・軽井沢では、クマが人の気配を避けて夜間に活動することがあります。ピッキオが長年培ってきた豊富な知識と経験を活かし安全に配慮しながら森を散策します。日中の賑やかさとは一変した夜の森では、夜行性の動物たちの鳴き声や気配など、生命の息吹をより間近に感じることができます。ツアーの最後には森の畔に佇む「森のほとりCafe&Bar」で和製ハーブと呼ばれる黒文字を使ったカクテルを味わいながら夜空の星を堪能します。

特徴3 温泉発掘や自然との共生を辿るネイチャーツアー「記憶の道標」

1914年開業当初の星野温泉旅館
現在も稼働を続ける水力発電所

初代・星野国次が温泉発掘に情熱を注いだことから始まる星のや軽井沢。この豊かな自然と歴史の物語を専門スタッフの紹介で辿るツアーです。2代目・嘉政が完成させた100年以上前の水力発電所を特別公開。現在もエネルギーの約7割(2017年時点68%)を生産する持続可能な取り組みを紹介します。また、星野温泉に逗留した日本野鳥の会創設者・中西悟堂との出会いをきっかけに始まった野鳥保護活動やエコツアーの歴史、開業当初から在籍する庭師の紹介で山野草との出会いを楽しみます。

<プログラムスケジュール例> 

1日目 

14:00 チェックイン

15:00 温泉発掘や自然との共生を辿るネイチャーツアー「記憶の道標〜星野温泉の歴史〜」

16:00 星野温泉 トンボの湯入浴

17:30 日本料理 嘉助「山の懐石」

21:00 メディテイションバス入浴

2日目

7:30  日本料理 嘉助「山の朝食」

9:30  クマが息づく森で痕跡を辿り、人との共存を識る「クマのスタディツアー」

12:00 昼食

17:30 静寂に包まれる夜の森で、野生動物の鼓動を感じる「ナイト獣道ツアー」

19:30 インルームダイニング夕食

3日目

7:30  インルームダイニング朝食

9:30  温泉発掘や自然との共生を辿るネイチャーツアー「記憶の道標~環境経営~」

12:00 チェックアウト

*食事は別途予約・料金が発生します。

「軽井沢ベアディスカバリーステイ」概要

期間     :2025年10月1日〜11月30日(除外日あり)

料金     :1名100,000円(税・サービス料込・宿泊料別・食事別)

含まれるもの :ピッキオのネイチャーツアー2回、記憶の道標ツアー(2日間に分けて開催)

        森のほとりCafe&Bar(ワンドリンク付き)

        双眼鏡、野鳥図鑑、アウター、靴、雨天時用のレインコートの貸出あり

定員     :1日1組(4名まで)

予約     :公式サイトにて10日前24:00までに予約

対象     :星のや軽井沢宿泊者、小学生以上対象

予約開始日  :2024年8月15日

備考     :天候により時間やツアー内容が変動する可能性があります。

        仕入れ状況により料理内容や食材が一部変更になる場合があります。

        雨天開催、荒天時は中止となります。

■SDGsへの貢献について

星のや軽井沢を経営する星野リゾートでは、経済価値と社会価値を両立するCSV経営*4が重要だと考えています。SDGs*5をCSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、各施設でさまざまな取り組みを推進しています。星のや軽井沢での本取り組みは、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」、目標15「陸の豊かさも守ろう」に寄与することを目指しています。
*4 CSV:共通価値の創造。事業を通じて社会課題の解決を目指す考え方
*5 SDGs:持続可能な開発目標

              

■星のや軽井沢

浅間山の麓に位置する星のや軽井沢

谷の集落に滞在する。離れの客室は水辺を囲み、部屋のテラスからは季節のうつろいが感じられます。

「軽井沢野鳥の森」に面した豊かな自然環境にて、休息の時間を満喫できる滞在型の宿泊施設です。

所在地  : 〒389-0194 ⻑野県軽井沢町星野

電話   : 050-3134-8091(星のや総合予約)

客室数  : 77室・チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00

料金   : 1泊円170,000円〜(1室あたり、税・サービス料込、食事別)

アクセス : JR軽井沢駅より車で約15分(無料送迎バスあり)、碓氷軽井沢ICより車で約40分

開業日  : 2005年7月20日

URL   : https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakaruizawa/

■星のや

「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その土地の風土、歴史、文化をおもてなしに繊細に織り込み、出合った季節にしか味わえない最高の瞬間を体験していただくことで、訪れた人を日々の時間の流れから解き放つ。

URL:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/hoshinoya/

■ピッキオ

「森本来の姿を経済的な価値として高く評価できれば、未来に森を残していける」という理念の下、1998年より野生動植物の調査およびツキノワグマの保護管理や、自然の不思議を解き明かす自然観察ツアーを行っています。2019年からは、世界自然遺産「知床」での事業を、2021年からは世界自然遺産「⻄表島」での事業を開始し、日本はもとより世界に向けて日本の自然の豊かさを伝えています。

所在地 :〒389-0194 ⻑野県軽井沢町星野

電話 :0267-45-7777

アクセス:JR北陸新幹線・軽井沢駅から車で約15分

URL:https://npo.picchio.jp





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