~箱根の歴史や文化を体感できる新たな客室やご当地楽も誕生予定~
箱根湯本に佇む全室リバービューの温泉旅館「界 箱根」は、2025年8月1日にリニューアルオープンします。一枚の風景画を眺めるような半露天の大浴場はそのままに、一部客室やパブリックスペースを中心に改装します。茶屋空間も誕生し、豊かな自然や伝統工芸、東海道を行き交う旅人が育んだ文化など、歴史を感じながら箱根の魅力を存分に楽しめる「箱根ごこち」を体感できる宿へと生まれ変わります。改装のため、2024年9月1日より休館し、予約受付開始は2025年4月中旬を予定しています。
コンセプトは「東海道の歴史に浸る、箱根ごこちの湯宿」
開湯から1200年の歴史を誇る箱根湯本温泉は、江戸時代に五街道の1つである東海道に沿った温泉地として発展し、街道を行き交う旅人の疲れを癒してきました。「天下の険(けん)」と呼ばれるほど深く険しい箱根路には、癒しを求める旅人が一休みできる茶屋が軒を連ねました。そのなかでも、小田原と箱根の間に位置し、途中の休憩地として賑わった畑宿(はたじゅく)は、箱根寄木細工発祥の地として知られています(*1)。高低差のある箱根の山々から採れる多種多様な木材を使った品々は、旅人の土産物として人気を博しました。このように、温泉や茶屋、箱根寄木細工など、箱根の魅力は東海道発展の歴史とともにあると考え、コンセプトは「東海道の歴史に浸る、箱根ごこちの湯宿」に決定しました。これまで界 箱根が伝え続けてきた箱根寄木細工の魅力にとどまらず、東海道を行き交う旅人たちが育んできた様々な文化に触れ、箱根の深い歴史と伝統を存分に体感してほしいという思いを込めています。
*1 参考文献:志田威『「東海道五十七次」の魅力と見所』2012年
旅路の疲れを癒す茶屋空間が新たに誕生
今回のリニューアルでは、中庭に茶屋を中心としたくつろぎの空間が誕生します。江戸時代に、茶屋が旅路の途中で疲れを癒すために立ち寄った旅人たちの憩いの場になっていたことから着想を得た空間です。滞在中は何度でも利用することができ、時間帯に合わせたふるまいを楽しめます。到着後は旅路の疲れを癒し、夕食後には家族や友人と団欒の時間を過ごせる、界 箱根の新しい憩いの場となります。緑豊かな自然の中にあり、温泉とともに癒しを与えます。
そのほかのリニューアル内容
東海道を行き交う旅人が育んだ文化を取り入れた、新たな客室が誕生する予定です。また、箱根の歴史と伝統を体感できる新たなご当地楽や、ご当地楽用の空間も誕生します。客室や茶屋空間、ご当地楽の体験など、滞在全体を通して「箱根ごこち」を体感することができます。
リニューアルの経緯
星野リゾートは2012年から界 箱根の運営を行っており、開放的な半露天の大浴場や、全室から湯坂山(ゆさかやま)と清流・須雲川(すくもがわ)を望む客室、伝統工芸の箱根寄木細工が散りばめられた館内で、多くのお客様を迎えてきました。地域の伝統文化を体験する界ブランドのおもてなし「ご当地楽」では、毎晩「寄木CHAYA」を開催し、スタッフが寄木細工誕生の逸話や作業工程の秘密を語りました。また、職人と行うご当地文化体験「手業のひととき」では、寄木細工職人の工房を訪ね、実際の作業を体験できました。お客様からは「多くの寄木細工の設えがあり、箱根の旅を満喫できた。」、「職人の話や実演も楽しく、箱根という土地の理解が一層深まった。」と、滞在の中で伝統工芸や文化に触れる体験が好評でした。箱根寄木細工の他にも、独自の文化や歴史が息づく魅力が多くあるこの地で、温泉旅館の滞在を通して箱根の魅力をまるごと体験できる宿にしたいという思いで、改装に至りました。
施設概要
施設名称 :界 箱根
所在地 :神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋230
アクセス :小田急線 箱根湯本駅より車で7分。
電話 :050-3134-8092(界予約センター)
公式サイト :http://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaihakone/
リニューアルオープン日 :2025年8月1日
一般予約受付開始 :2025年4月中旬(予定)
備考 :2024年9月1日から改装のため休館。
予約受付開始日は、追って公式サイトにてご案内します。
詳細は変更になる場合があります。
「界」は星野リゾートが全国に23施設を展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2024年4月に「界 秋保」が宮城県・秋保温泉に、9月に「界 奥飛騨」が岐阜県・奥飛騨温泉郷に新規開業しました。