




















「ルイ·ヴィトン エスカル」:
高度な複雑機構の世界への旅

「エスカル」コレクションが、新たな旅へ。旅の真髄(こころ)と深く結び付いてきた「エスカル」──フランス語で「寄港地」の意──は、発見のロマンの代名詞。洗練されたデザイン言語と時刻表示のみにフォーカスした構成で、2024年にリニューアルされた同コレクションが今回、オート オルロジュリーにふさわしい複雑機構を携え拡大。4つの新キャリバーと5つの新作モデルがパーマネント·コレクションに仲間入りします。
メゾンを代表する伝説的なトランクからインスピレーションを得た新作は、「エスカル」の決定的な進化を象徴するものばかり。なかでも、エンブレマティックな「エスカル ワールドタイム」は、新たなサヴォアフェール(匠の技)と自社製ムーブメントによって昇華され、「エスカル」史上初となるプラチナケースをまとって再登場します。5つの新作は、旅のエスプリをそれぞれ異なるかたちで表現しながらも、ムーブメント、目的、そしてデザインの調和を追求するという共通のテーマによって繋がっています。
「この『エスカル』の新たな章は、過去4年間にわたり私たちが進めてきた変革の延長にあるもの。『ワールドタイム』のような歴史に残るアイコンを、クラフツマンシップの新たな水準へと昇華させることは、私たちにとって大きな挑戦でしたが、驚くほどの違いを達成することができました。ケースやダイアル、ムーブメントの仕上げなど、細部にいたるまで、すべてのディテールが入念に考え抜かれています。また、世界各地の時刻を瞬時に表示する複雑機構『ツインゾーン』の巧みな採用も、新たな『エスカル』コレクションの魅力をさらに高める要素の1つに。これは、ミシェルとエンリコが、10年前の複雑機構に加えた巧みなひねりです」と、ルイ·ヴィトンのウォッチ部門ディレクター ジャン·アルノーは語ります。



「エスカル ワールドタイム」:アイコンの復活
2014年のデビュー以来、「エスカル」コレクションを象徴するモデルとなっている「エスカル ワールドタイム」。本コレクションの代名詞とも言える複雑機構を搭載し、世界24のタイムゾーンを同時に表示するそのアイコンピースが、2026年、メティエダール(芸術的な手仕事)とオート オルロジュリーを融合させた、洗練が際立つプラチナモデル2種で復活します。
1つ目のモデルは、ミニチュアペインティングで描いたワールドタイムリングと、歴史的なモノグラム·キャンバスの質感を讃え、時刻の読み取りやすさを高めるために、洗練されたグレイン仕上げのブルーセンターダイアルでアイコンを再解釈。馴染み深いワールドタイムのモチーフはそのままに、新開発の自社製LFT VO 12.01ムーブメントが複雑機構を昇華させ、アイコンの新たな時代を告げます。
2つ目の「エスカル ワールドタイム トゥールビヨン」は、オリジナルの構成を踏襲しつつ、芸術性をさらに高めたモデル。フラッグデザインはグラン·フー エナメルで表現され、中央に配されたフライングトゥールビヨンが、ダイアルの中心で静から動へと変容します。
生き生きとした色彩の世界
「エスカル ワールドタイム」の特徴的なダイアルには、世界の主要都市を表す24のフラッグが配置され、1つ1つが手作業で彩色されています。ミニチュアペインティングは、「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」内のメティエダール専門アトリエ「ラ·ファブリク·デ·ザール」が誇る手工芸技術。極細の絵筆を用いて35色を1つずつ塗布する作業は精緻を極めます。塗料を定着させるために、1色ごとにダイアルをオーブンに入れて丁寧に乾燥させる必要があり、1点のダイアルを完成させるのに丸1週間を要します。
フラッグのデザインは、ルイ·ヴィトンの歴史的モチーフ──トランクの内張りにあしらわれた交差するひし形模様のステッチであるマルタージュや、シグネチャーのダミエ·キャンバスなどから着想。名高いモノグラム·フラワーのパターンもミニチュアで再現され、創業者ルイ·ヴィトンの孫 ガストン-ルイ·ヴィトンの特徴的な「V」マークと共に、パリの街を象徴しています。


「エスカル ワールドタイム トゥールビヨン」のダイアルを取り囲むフラッグは、通常の顔料ではなく、すべてエナメル技法で表現されています。それぞれの色は手作業で塗布され、730°Cから840°Cの温度で5つの異なる層に40回以上の焼成をという工程を経て完成。鮮やかなグリーンや柔らかなピンクの色合いは非常に繊細で、1、2度の焼成にしか耐えられないため、最後に施されます。そして完成したエナメルディスクを丁寧に研磨すると、並外れた深みと輝きを放つのです。ダイアルの製作には、熟練のエナメル職人による2週間(80時間)にわたる緻密な作業が求められます。
プラチナをまとった「エスカル」
「エスカル ワールドタイム」が初めてプラチナをまとって登場。コレクションに新たな重厚感と存在感をもたらします。ケースバックにセットされたさりげないサフランカラーのサファイアが、このプレシャスメタルの静かな魅力を際立たせます。
「プラチナには、その名自体にも象徴的にも、ある種の重みがあります。アトリエでは古くから敬意を集める素材で、美しさが称賛される一方で、扱いの難しさゆえに畏敬の念も抱かれてきました」と、マチュー·エジは説明します。
旅する人のためのデザイン
「エスカル ワールドタイム」は新開発のキャリバーLFT VO 12.01を搭載。「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」において完全に自社で開発・製造されたこの自動巻きムーブメントは、伝統的なオート オルロジュリーに捧げるアトリエの情熱を体現。「ワールドタイム」のキャリバーは、24の異なるタイムゾーンの時刻を容易に読み取ることができる仕組みで、基準都市と時刻の両方を、リューズを介して簡単に調整することが可能。ジャンピングアワーディスクが視認性をさらに向上させ、ダイアル上で時刻を瞬時に読み取ることできます。
定番モデルに加え、新たに「エスカル ワールドタイム トゥールビヨン」も登場。この卓越したモデルには、自社製キャリバーLFT VO 05.01を搭載。ダイアルの中央に、その名の由来となった複雑機構──トゥールビヨンが配置された自動巻きムーブメントです。
「エスカル ワールドタイム」のダイアルの中央にフライングトゥールビヨンを配置するため、キャリバーの構造を根本から見直すことが求められました。「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」のムーブメント開発チームは、回転する都市ディスクとトゥールビヨンという2つの複雑機構を同一空間内に統合する必要があり、これは、並外れた精度と空間的創意工夫が求められる偉業となりました。
その結果生まれたのが、60秒毎に1回転する、スターシェイプのモノグラム·フラワー トゥールビヨン。フライングケージを通して、通常は見えない部品が露わになる仕組みです。開放的なデザインが光の戯れを引き立て、視線をダイアルの中心へと惹き付けます。
「『ワールドタイム』においては常に、動きが重要でした。タイムゾーンの間をどう動かすかだけでなく、どうすれば時計そのものが生きているかのように表現できるか。結果、中心にフライングトゥールビヨンを据えたことでエネルギーが増幅し、複雑機構に目に見える鼓動が宿ったのです」と、ミシェル·ナバスは語ります。




「エスカル ツインゾーン」:ユニバーサルな
トラベルコンプリケーションにもたらされる新たな精度
何十年もの間、旅人たちは世界を巡りながら、時刻を正確に把握できる方法を求めてきました。この課題に直面した時生まれたのが、2つの永続的な解決策。1つは、24の主要タイムゾーンの時刻を同時に表示するワールドタイム複雑機構。そしてもう1つが、特定の2つのタイムゾーンをエレガントかつシンプルに表示するデュアルタイムウォッチです。しかし、これらのどちらのアプローチも、協定世界時との時差が30分や45分で刻まれるタイムゾーンに対しては、効果的な解決策とはなりませんでした。
「エスカル ツインゾーン」は、シンプルでありながら複雑かつ洗練された機構により、この長年の課題に対処し、伝統的なトラベルコンプリケーションの概念を拡張しています。暖かみのあるローズゴールド製と、プラチナ製のオート ジュワイアリーエディションの2つの解釈で提供される「ツインゾーン」は、現代の旅人に寄り添う高い精度と汎用性を体現しています。
あらゆる2つのタイムゾーンを1つのダイアルで表示
「エスカル ツインゾーン」は、単一軸上に2組の針を配置。時針1本のみが追加されていたこれまでのGMTウォッチとは一線を画す構造です。さらには、独立して調整可能な分針を追加することでこの制限を克服し、協定世界時との時差が標準外である地域を含む、世界中のすべてのタイムゾーンで、分単位の精密調整を可能にしました。ローカルタイムを刻む太い針に加え、スケルトン針がホームタイムを示します。
普段はスケルトン針を隠すことができ、ダイアルは時刻表示のみのウォッチのような落ち着いた視認性を実現。エングレービングされた地球儀の上部にある控えめなデイ&ナイトインジケータのみが、マルチタイムゾーン機能の存在を示唆します。
「ツインゾーン」の真価は、新しい目的地に到着した瞬間に明らかになります。現地時間への調整は、リューズを軽く引くだけ。直感的で簡単、そして迅速。24の標準タイムゾーン間の移動では、スケルトン分針を隠したまま、現地時針を1時間単位で前後に調整可能です。
必要に応じて追加の分針を独立して調整できるため、世界中の任意の2つのタイムゾーンを分単位の精度で表示可能。ホームタイムに連動したデイ&ナイトインジケータにより、着用者は、母国が昼か夜かを一目で把握できます。調整はすべて2ポジションのリューズを介して行われ、「エスカル」のクリーンなケースフォルムが維持されています。


トラベルコンプリケーションの新たなスタンダード
「エスカル ツインゾーン」の革新的な機能は、「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」で開発された新しい自社製キャリバーLFT VO 15.01に集約されています。
単一軸上に4本の針を配置するムーブメントの開発は、特異な課題をもたらしました。従来のGMT表示とは異なり、「ツインゾーン」の構造は正確な調整を必要とする4本目の針の技術的な整合が求められました。15分単位と30分単位の調整機構も同様に複雑で、協定世界時との標準的な時差から外れた地域でも、着用者がホームタイムを完全な精度で合わせることを可能にしています。


プラチナをまとったプレシャスなモデル
プラチナのきらめきに包まれた新作は、アベンチュリンダイアルに、流れる星座のような光の粒が輝き、星降る夜空を想起させます。ダイアルを縁取るフランジには、完璧なファセットカットが施されたダイヤモンドが天空の輝きを際立たせ、その存在感は、建築的でありながら幻想的で優美な構成に構造とリズムを加えています。
ダイアルの緻密なジェムセッティングは、経線と緯線が刻まれたアベンチュリンの中心を囲む120個のバゲットカットダイヤモンドをフィーチャー。バゲットセッティングのダイアルフランジに配された、時間を示すブルーのスタッズは、アベンチュリンの深いブルーを反映し、ダイアルのあらゆる要素を調和させる視覚的なハーモニーを生み出しています。
この天体のリズムはケースとベゼルへと続き、ケースバンドには3列のインビジブルセッティングを含む、170個のバゲットカットダイヤモンドをセット。また、リューズにはローズカットダイヤモンド、フォールディングバックルには11個のバゲットダイヤモンドがあしらわれています。最後の仕上げとして、磨き上げられたケースバックにはサフランカラーのサファイアが1石セットされ、プラチナケースであることを示す輝かしい証に。このオート ジュワイアリーとオート オルロジュリーの融合は、メゾンが誇る幅広い技術力を体現しています。



「エスカル ミニッツ·リピーター」:
伝統の音色
「エスカル ミニッツ·リピーター」は、「エスカル」の世界観に新たな情感をもたらします。「ワールドタイム」と「ツインゾーン」が目的に応じた機能性を通じて旅の真髄(こころ)を体現する一方で、「ミニッツ·リピーター」は、メゾンのウォッチメイキングにおけるサヴォアフェールを鮮やかに表現しています。
ギョーシェ彫りが醸すエレガンス
自社製キャリバーの複雑さによって定義される「エスカル ミニッツ·リピーター」の美しさは、ダイアルからはじまります。読み取りやすさ、幾何学的な形状、伝統的なサヴォアフェールの相互作用は入念に考えられたものですが、そこに、メゾンのアイコニックなトランクへのさりげない言及が込められています。この関連性を際立たせるのが、随所に散りばめられた控えめなディテール。トランクの特徴である金具を模したミニッツトラックの両端には、ビスを想わせるマーカーがあしらわれています。ここでは、伝統的なギョーシェ彫りが主役となり、何世紀にもわたって受け継がれてきたこの装飾技法とモダンな建築的レイアウトが見事に融合しています。
伝統的なローズエンジンを用いて手作業により仕上げられた中央のダイアルは、中心から放射状に広がり、光を捉え反射するフレイムギョーシェ模様に彩られています。工具による作業を幾度も重ねて、揺るぎない繊細さで仕上げられたモチーフは、深さと圧力の両面で卓越した均一性を実現。光を放つ表面が、レトログラード分針へと視線を惹き付けます。合計60時間を費やし熟練の技を駆使して完成したギョーシェ彫りのダイアルは、その後、特徴的なグレーの色合いを出すために、丹念な着色作業が行われます。
共鳴するデザイン
コレクションを象徴する「エスカル」ケース内部に収められているのは、「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」とジェラルド·ジェンタが共有するウォッチメイキングの伝統から生まれた手巻きキャリバーLFT SO 13.01。これは、1990年代にジェラルド·ジェンタと共に働いていたミシェル·ナバスとエンリコ·バルバシーニによって開発されさたものです。
ミニッツ·リピーターとジャンピングアワーのコンビネーションは、現代のウォッチメイキングにおける稀有な偉業と言えます。その実現には、ハンマー打ち機構とジャンピング表示という2つの独立した時間計算システムを、信頼性と省エネルギー効率を両立させながら同期させるという難題をクリアしなければなりません。視覚と聴覚の調和を保証するこれらの完璧な整合性は、「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」の技術的卓越性を裏付けるもの。ミシェル·ナバスとエンリコ·バルバシーニは、デザイン界の巨匠ジェンタとの長年のコラボレーションを通して培われた、数十年にわたる複雑機構開発の経験を生かし、目に見える時間と耳に聞こえる時間の間の完璧なハーモニーを保証するソリューションを開発しました。


キャリバーの音響要素はすべてが完璧に調整されています。ブラックポリッシュ仕上げのハンマーとゴングは手作業で成形、切削、調整され、最適な振動と振幅を確保。熟練の職人の耳を頼りに、丹念にチューニングされ、驚くべき明瞭さと音量を備えたクリスタルのような音色を実現。ミニッツ·リピーターの音は、ほぼ無音の遠心調速機のおかげで明瞭に響きわたります。ジェンタの比類なき美学を彷彿させる八角形のブリッジによって固定されたこの機構が、ルイ·ヴィトンとジェラルド·ジェンタのレガシーを目に見える形で結び付けています。
LFT SO 13.01はその構造が卓越しているだけでなく、組み立てと仕上げに4週間以上もの作業を要し、オート オルロジュリーの最高水準を満たしています。仕上げのディテールには、伝統的なコート·ド·ジュネーブ装飾、手作業による研磨が施されたアングラージュ(面取り)、ベースプレート上の繊細なスネイル仕上げなどが含まれ、「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」を象徴する職人技が随所に光ります。
一見すると、「エスカル ミニッツ·リピーター」はその複雑な性質を隠しています。しかしよく見ると、ミニッツ·リピーターを起動するスライドがラグのデザインに統合されていることが分かります。これは、従来のミニッツ·リピーターのデザインからのさりげなくも意味のある逸脱。この革新的なアプローチは、機能性と美的調和の両方を確保するために機構の再考を必要としたため、開発上の大きな課題となりました。その結果、ウォッチのエレガンスを保ちながら、複雑機構の技術的卓越性を維持するシームレスなデザインが誕生したのです。
帰郷
「エスカル」コレクションに加わった新たなモデルは、伝統的なオート オルロジュリーと旅の真髄(こころ)を融合させた、メゾンの新たな旅の道しるべとなります。
記憶の地図を描きだす「ワールドタイム」は、色彩と光で紡がれたポエティックな地図帳を想起。「ツインゾーン」は、純粋なまでに高精度を追求し、2つのタイムゾーンを分単位の正確さと容易な視認性で同時に表示します。そして、「ミニッツ·リピーター」はこのハーモニーに声を与え、動きを音へと昇華させています。
それぞれのウォッチが、デザイン、機能、そして感覚の調和という共通の理想を体現。「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」において、その理想は唯一無二の言語となり、卓越したクラフツマンシップと旅の真髄(こころ)が一体となるのです。
ルイ·ヴィトンについて
1854年の創業以来、ルイ·ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ·ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ·ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家やアーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ&ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ·ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
詳細は、ルイ·ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。



















