【ルイ・ヴィトン】ダニエル・ロートが「ダニエル・ロート トゥールビヨンスースクリプション」を発表



LVMHウォッチウィーク期間中、ダニエル・ロートが「ダニエル・ロート トゥールビヨンスースクリプション」を発表しました。メゾン復活の一環として登場したウォッチは最初のモデル トゥールビヨン(REF. 2187 / C187)にオマージュを捧げています。


独立系時計メーカーの先駆者であるダニエル・ロートは、スイスのブランド ブレゲ復興の立役者となった後、1988年に自身の名を冠したブランドを立ち上げました。スイス時計製造の発祥地、ジュー渓谷に工房を構えた彼は、ダニエル・ロートならではの魅力を備えたユニークかつ独創的なタイムピースによって、瞬く間にその名を馳せました。

ダニエル・ロートのスタイルは、とりわけアブラアム=ルイ・ブレゲの作品群から得た歴史的なインスピレーションと、ダブルエリプスとして知られる独創的でモダンなケースを融合させる点において際立っていました。ギョーシェ模様のダイアルとブルーのスティール製針の採用は偉大な歴史的タイムピースを想わせましたが、特にダブルエリプスケースはダニエル・ロート自らの考えから生み出された紛れもなく唯一無二のものでした。実際に彼は、自身のオリジナル・モデルをすべてデザインし、アーティストさながらにそれらをまず紙に水彩絵の具で描きました。


円と四角を組み合わせた類い稀なフォルムのダブルエリプスケースは、特徴的なダニエル・ロートのすべての複雑機構におけるベースとなりました。ダニエル・ロートのスタイルコード同様、同ブランドの初期の複雑機構は歴史から着想を得ながらも、彼の鑑識眼によってユニークなものとなったのです。年に1つの新しい複雑機構を発売するというコンスタントなペースで仕事をするダニエル・ロートは、クロノグラフやパーペチュアルカレンダー、超薄型ウォッチにわたる注目すべき数々のウォッチカタログを製作。これはまだ若いメゾンにとって驚くべき成果でした。

ロートによる「ダニエル・ロート トゥールビヨン」のオリジナルのグアッシュ画(1989年頃)ロートによる「ダニエル・ロート トゥールビヨン」のオリジナルのグアッシュ画(1989年頃)

オリジナルの「ダニエル・ロート トゥールビヨン」 ref. 2187 C187(1990年頃)オリジナルの「ダニエル・ロート トゥールビヨン」 ref. 2187 C187(1990年頃)

イエローゴールド製ケースのオリジナルの「ダニエル・ロート トゥールビヨン」(1990年頃)イエローゴールド製ケースのオリジナルの「ダニエル・ロート トゥールビヨン」(1990年頃)


さらに印象的なのは、自身のブランドを立ち上げた1989年にダニエル・ロートが発表したトゥールビヨン。腕時計にトゥールビヨン機構を採用した史上初のモデルの1つである彼によるクリエーションは、あえてダブルエリプスケースを採用。実際、このユニークな形状により、トゥールビヨンケージを最も巧みに縁取ることができたのです。ロンドンの宝飾品リテイラー、アスプレイを通じて最初の25本の「トゥールビヨン スースクリプション」の注文があったことでロートはその後の開発資金を確保することができ、トゥールビヨンの連続生産にすぐに着手しました。


このトゥールビヨンは瞬く間に、ブランドのフラッグシップモデルとなりました。そのモデルはあらゆる貴金属製で製作されたと共に、イタリア市場向けには20本限定のステンレススティール製のリミテッドエディションも追加。スペシャルオーダーの中には、渦巻き模様の彫刻やスケルトンのムーブメントといった特別な仕上げのものも製作されました。



この画期的な腕時計は、復活を果たしたダニエル・ロート メゾンの第1作にまさにふさわしいクリエーションと言えるでしょう。オリジナルの持つ精神にどこまでも忠実でありながら、この新しい「ダニエル・ロート トゥールビヨン スースクリプション」は、そのデザインと機構に改良を盛り込んでいます。それは、まったく新しい自社製ムーブメントと特徴的なソリッドゴールドのギョーシェ模様ダイアルに最もよく表現されています。ケースは、形もサイズもクラシックなダブルエリプスを踏襲していますが、フォルムにわずかな改良が加えられています。特に、ラグの人間工学設計が改良されると共に、ケース高が厚さ9.2 mmに減り、オリジナルのトゥールビヨン(ref. 2187 / C187)よりおよそ2 mm薄くなっています。


最初のプロトタイプは、2024年1月のLVMHウォッチウィーク期間中に発表されました。今後、2024年上半期に20本すべてがお客様に納品される予定です。「ダニエル・ロート トゥールビヨン スースクリプション」には、ダニエル・ロートが30年以上前にブランドを立ち上げた際、彼が製作したウォッチに込めたエクスクルーシビティやクラフツマンシップ、複雑機構への献身的アプローチを守り抜くダニエル・ロートの方向性が凝縮されています。


ダニエル・ロートの復活は、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の支援を得て行われています。ジュネーヴにあるこのルイ・ヴィトンのウォッチメイキングアトリエにて、責任を持ってダニエル・ロートのすべての新作ウォッチが製作されています。


「ダニエル・ロート トゥールビヨン スースクリプション」の装飾プレート「ダニエル・ロート トゥールビヨン スースクリプション」の装飾プレート

「ダニエル・ロート トゥールビヨン スースクリプション」のトゥールビヨン・ケージのクローズアップ「ダニエル・ロート トゥールビヨン スースクリプション」のトゥールビヨン・ケージのクローズアップ


「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」は、現在も設立者のミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニによって率いられており、彼らはダニエル・ロート本人と同様にハイウォッチメイキングの歴史に精通した職人であり技術者です。2人は、精巧な複雑機構の製作面で培ってきた経験を基に、ダニエル・ロート ブランドの原点をなす魔法を再現する、ダニエル・ロートの後見役です。そして、ダニエル・ロートの長年の友人として彼らは、ダニエルの専門技術と歴史的知識を絶えず活用します。

「独立系時計メーカーとしてのダニエルのパイオニア精神を常に尊敬しています」と語るミシェル・ナバス。「彼のウォッチメイキングの哲学を再解釈できるのは光栄なこと」。


エンリコ・バルバシーニは、「ダニエルのウォッチには、それらを特別なものにする独特な魅力と洗練された美しさがある。私たちは、新たなクリエーションにおいても彼のビジョンに忠実であり続けます」と付け加えます。


技術仕様

「トゥールビヨン スースクリプション DR0011YG-01」


ムーブメント

• キャリバーDR001:「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」によって開発・組み立てられた手巻き機械式ムーブメント

• トゥールビヨン 1分1回転

• 厚さ:4.6 mm

• 部品数:206

• パワーリザーブ:80時間

• 振動数:21,600振動 / 時 – 3 Hz

• 石数:19

• トゥールビヨン:平ヒゲゼンマイ

• トゥールビヨンのケージ:460 mg


ケース

• 18K イエローゴールド 3N

• サイズ:38.6 x 35.5 mm

• 厚さ:9.2 mm

• フラットな反射防止加工サファイアクリスタル

• 防水:30 m

• ラグ幅:20 mm


ダイアル

• クル・ド・パリ ギョーシェ加工が施された18K イエローゴールド 3N

• DANIEL ROTHとウォッチ個別番号の彫刻

• トゥールビヨンのサイドプレートにコート・ド・ジュネーヴ装飾

• トゥールビヨンの下のプレート:艶消し


ストラップ

• ブラウンカラーのカーフレザー


バックル

• 18K イエローゴールド 3N タングタイプ・バックル


ウォッチ重量

• 約77.5 g


ダニエル・ロートについて


ダニエル・ロートの名前は、ジョージ・ダニエルズやF.P.ジュルヌ、フィリップ・デュフォーといった20世紀の偉大な独立系時計メーカーと頻繁に並び称されます。実際、彼は伝統的なウォッチメイキングにおけるこうした偉大な人物たちの同時代に生き、時にはその協力者を務めています。ロートはフランスの時計職人の家庭に生まれ、早くから、オーデマ ピゲなどで修業を積みました。すぐにブレゲに採用されて、1976年に同ブランドの再開発を率い、ル・ブラッシュにブレゲ初の工房を開設してスイスのこのブランドを再確立。その後12年間にわたってブレゲの将来を決定付けた彼の影響力は、計り知れないものでした。1988年、ロートは、大手ブランドの安定した仕事を離れて自らの名を冠したブランドを立ち上げた最初の時計師の1人となりました。間もなく最高水準の基準を定めたこの名時計師は、ブランドを特徴付けるデザインとなるユニークなダブルエリプスケースに収められた、トゥールビヨン腕時計の製作に取組みはじめました。1988年、ロンドンのアスプレイから、特殊な秒表示を備えた25個の手巻きダブルフェイス・トゥールビヨンの製作を依頼されたことで、自身のブランドとビジョンの立ち上げ資金がもたらされました。


1989年、この特徴的なトゥールビヨンは、2187 / C187として生産されることとなりました。その後間もなく、ロートは伝説的なレマニア 2310をベースにした2レジスター・クロノグラフであるC147や、ビーナス179キャリバーを用いた一連のラトラパンテを装備したスペシャルピースを発表。忘れてはならないのは、当時、小さなブランドはもとより、主要なスイス・メーカーのカタログにも手巻きのクロノグラフは見かけませんでした。ロートはその後さらに、いずれも今やロートのアイコンとなった長円形のケースに収められた、C107 ウルトラシン自動巻きやC127 レトログラード、C117 パーペチュアルカレンダーを製作。C117 パーペチュアルカレンダーの瞬間ジャンプ機構は、フィリップ・デュフォーらとの直接のコラボレーションによる成果でした。


詳細は、ダニエル・ロート 公式サイト danielroth.comをご覧ください。

プレスコンタクト:press@danielroth.com



「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」について


2014年の設立以来、「ラ・ファブリク・デュ・タン」はルイ・ヴィトンのための複雑機構を独占的に製造しています。その結果、2014年に初めて「ジュネーブ・シール」を取得したトゥールビヨンや38のタイムゾーンを同時に表示できる「エスカル ワールドタイム」、400個のコンポーネントからなる「タンブール ミニッツリピーター」、1ブロックのサファイアクリスタルから作られたケースを装備した「タンブール ムーン フライングトゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ サファイアクリスタル」の発表へと繋がりました。ミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニの監修の下、「ラ・ファブリク・デュ・タン」のクリエーションは、ルイ・ヴィトンと協業することで、GPHG(ジュネーブ時計グランプリ)において2つの賞を受賞。過去には、一流ウォッチメーカーの数々の受賞にも貢献してきました。




ルイ・ヴィトンについて


1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家やアーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。


詳細は、ルイ·ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。


PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON

 

 

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