仕事に見出す人生の意味、協力する喜び、そして公平性への希求は、狩猟採集時代から私たちのDNAに組み込まれている。これからの働き方を考えるための必読書!
ヨーロッパ中心の労働史観に風穴を開ける、人類始まって以来の労働の世界史『仕事と人間 70万年のグローバル労働史』(上・下)がNHK出版から3月26日に発売されました。
著者は、労働史を専門とする歴史学者でアムステルダム自由大学名誉教授のヤン・ルカセン。
「仕事」に見いだす価値基準は人類史の大部分を占める狩猟採集時代に培われたと言い、その価値観が現代人のなかに根強く残っているからこそ、私たちは働くことに平等性を求め、他者と協力する喜びを得、自尊心を保っていると論じます。
狩猟採集時代から近現代までの労働史を、従来の「世界で最も発展した地域の男性工場労働者の歴史」に限定しないグローバルな視野で概観し、人間と仕事のありかたについての未来を展望します。
私たちにとって仕事とは何か?これからの働き方を考えるための必読書です。
目次
『仕事と人間 70万年のグローバル労働史』(上)
はじめに
労働史の系譜と研究成果、そして本書のスタンスについて
序章
第1部 人間と仕事――70万年前から1万2000年前まで
第2部 農業と分業――紀元前1万年から前5000年まで
第3部 新しい労働関係の出現――紀元前5000年から前500年まで
第4部 市場に向けての仕事――紀元前500年から紀元後1500年まで
第5部 労働関係のグローバル化――1500年から1800年まで
『仕事と人間 70万年のグローバル労働史』(下)
第5部 (上巻から続く)
第6部 労働関係の収斂――1800年から現在まで
第7部 変わりゆく仕事の意義――1800年から現在まで
終章 今後の展望
解説 木下順 (大原社会問題研究所嘱託研究員)
訳者あとがき
著者
ヤン・ルカセン (Jan Lucassen)
1947年生まれ。労働史を専門とする歴史学者。アムステルダム自由大学名誉教授。オランダの国際社会史研究所(IISH)の研究部長を長く務めたのち、現在は同研究所の名誉研究員。
商品情報
書名:『仕事と人間 70万年のグローバル労働史』(上)
著者:ヤン・ルカセン [訳]塩原通緒/桃井緑美子
出版社:NHK出版
発売日:2024年3月26日
定価:3,520円(税込)
判型:四六判上製
ページ数:464ページ
ISBN:978-4-14-081959-3
NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819592024.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140819596/
書名:『仕事と人間 70万年のグローバル労働史』(下)
著者:ヤン・ルカセン
出版社:NHK出版
発売日:2024年3月26日
定価:3,520円(税込)
判型:四六判上製
ページ数:448ページ
ISBN:978-4-14-081960-9
NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819602024.html