「思想」はいま、日本を分析しうるか? 『新版 集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンと「その後」を問いなおす』が発売


丸山眞男から浅田彰、千葉雅也まで。ロングセラーに新章を加えた決定版!「NHKブックス」の最新刊が12月25日に発売


NHK出版が刊行する、日本で最も長い歴史をもつ選書シリーズ「NHKブックス」。その最新刊として『新版 集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンと「その後」を問いなおす』が発売となります。


『新版 集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンと「その後」を問いなおす』

「思想」はいま、日本を分析しうるか?

丸山眞男や吉本隆明など戦後思想との比較を踏まえ、浅田彰や中沢新一らの言説からポストモダン思想の功罪を論じたロングセラーが、約20年の時を経てアップデート!80年代に流行した「現代思想」は海外思想をいかに咀嚼して成り立ち、若者を魅了しながら広がり、やがて終焉へ向かったのか。その後、ゼロ年代以降の「哲学・思想」ブームによって、多くの「スター」が輩出されても、彼らを軸にした思想の流れが生まれてこないのはなぜなのか──? ますます個人主義化する世界で、社会を分析する道具としての「思想」の可能性をいま改めて問う。2万字超の新章「二一世紀に”日本の現代思想”は存在するか」を加えた決定版。

構成

序 かつて、「現代思想」というものがあった

Ⅰ 空回りしたマルクス主義

第一講 現実離れの戦後マルクス主義

第二講 大衆社会のサヨク思想

Ⅱ 生産から消費へ──「現代思想」の背景

第三講 ポストモダンの社会的条件

第四講 近代知の限界──構造主義からポスト構造主義へ

Ⅲ 八〇年代に何が起きたか

第五講 日本版「現代思想」の誕生

第六講 「ニュー・アカデミズム」の広がり

Ⅳ 「現代思想」の左転回

第七講 なぜ「現代思想」は「終焉」したのか

第八講 カンタン化する「現代思想」

Ⅴ 物語の構造を見失った日本

第九講 二一世紀に“日本の現代思想”は存在するか

著者

仲正昌樹(なかまさ・まさき)

哲学者、金沢大学教授。1963年広島県生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。金沢大学法学類教授。専門は法哲学、政治思想史、ドイツ文学。著書に『現代哲学の最前線』『現代哲学の論点』(NHK出版新書)、『新版 集中講義!アメリカ現代思想』(NHKブックス)、『ヘーゲルを越えるヘーゲル』(講談社現代新書)、『〈戦後思想〉入門講義 丸山眞男と吉本隆明』『自由民主主義入門講義』(作品社)など多数。

商品情報

『新版 集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンと「その後」を問いなおす』

仲正昌樹 著

2025年12月25日発売

定価1,980円(税込)B6判並製 320ページ

ISBN:978-4-14-091298-0

出版社:NHK出版

ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912982025.html

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140912987


NHKブックスについて

1964年1月に創刊。新書より少し大きい「選書」シリーズとして日本で最も長い歴史をもつレーベルです。創刊当初から一貫して、「第一線の研究者が、一般の人へ向けて書く教養書」という方針を守り続けています




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