男君たちを知ることで、物語がより味わい深く、魅力的に。
身分の高くない女性を生涯愛し続けた父・桐壺帝、よき親友でありライバルでもある頭中将、娘の結婚に奔走する明石の入道、思わぬ恋敵となった柏木、出自の秘密を抱えた息子・薫、孫の匂宮など、物語に登場するさまざまな男君たち。実は、『源氏物語』には、魅力的な男君がたくさん登場し、彼らは物語を動かす重要な役割を担っている。本書は、主人公・光源氏を取り巻く男君たちにスポットを当て、個性豊かな彼らの物語を中心に、より深く『源氏物語』の世界を堀リ下げていく。男君を知ることで『源氏物語』の、奥深い物語性が見えてくる一冊。
*NHK出版デジタルマガジンで、男君たちの概要を公開中
光源氏だけじゃない!『源氏物語』に登場する魅力あふれる男君たち
https://mag.nhk-book.co.jp/article/60458
目次
はじめに 物語を動かす、男君の個性
『源氏物語』に登場する男君と女君
平安王朝の息吹を感じる京都御所
第1章 3人の帝
桐壺帝(光源氏の父)/朱雀帝(光源氏の異母兄)/冷泉帝(光源氏の息子)
第2章 光源氏の愛
光源氏のものがたり 空蟬/末摘花/源典侍/葵の上/花散里
第3章 わけありな脇役
頭中将(光源氏の親友・ライバル・義理の兄)/明石の入道(光源氏の妻、明石の君の父)/蛍宮(光源氏の異母弟)/鬚黒(光源氏の養女、玉鬘の夫)
第4章 愛すべき子孫
夕霧(光源氏の息子・母は葵の上)/柏木(頭中将の息子・薫の実父)/薫(光源氏の息子・母は女三の宮)/匂宮(光源氏の孫・明石女御の息子)
コラム
平安時代の身分制度を知る
光源氏の恋を支える 従者・惟光の活躍
4人の男君による〝いい女〟談義 「雨夜の品定め」
風俗博物館で 男君の装いを学ぶ
著者紹介
藤井 由紀子(ふじい・ゆきこ)
清泉女子大学文学部教授。大阪大学大学院博士後期課程(文学研究科 文化表現論専攻)修了。専門は、日本中古文学、物語文学。中学生のころに『源氏物語』と出会い、そのおもしろさに目覚める。以来、国文学者を夢見て学生時代を過ごす。現職についてからは、『源氏物語』をはじめとする平安時代から室町時代の物語文学を研究している。著書に、『兵部卿物語全釈』(「注釈」「評」「解説」を担当)、『異貌の『源氏物語』』(ともに武蔵野書院)がある。2024年放送「NHK趣味どきっ! 源氏物語の女君たち」講師。
商品情報
書名:趣味どきっ! MOOK 源氏物語の男君たち
講師:藤井由紀子
出版社:NHK出版
発売日:2024年10月3日
定価:1,430円(税込)
判型:AB判並製
ページ数:120ページ(オールカラー)
ISBN:978-4-14-199354-4
NHK出版→https://www.nhk-book.co.jp/detail/000061993542024.html
Amazon→https://www.amazon.co.jp/dp/4141993549
※放送テキストではありません。
<光源氏と、光源氏が愛した8人の女君を解説>
書名:趣味どきっ! 源氏物語の女君たち
講師:藤井由紀子
出版社:NHK出版
発売日:2024年7月25日
定価:1,320円(税込)
判型:AB判並製
ページ数:128ページ(オールカラー)
ISBN:978-4-14-228873-1
NHK出版→https://www.nhk-book.co.jp/detail/000062288732024.html