地元鳥取県にて、野球と農業の“二刀流”!鳥取県出身・元読売ジャイアンツ 川口和久さんが始球式に登場「とっとり星空舞ナイター」


現役時代の背番号25のユニフォームで快投!


 鳥取県は、東京ドームで2024年8月13日(火)に開催された読売ジャイアンツと阪神タイガースの試合にて「とっとり星空舞(ほしぞらまい)ナイター」を行い、セレモニーには平井鳥取県知事や県のマスコットキャラクター「トリピー」が登場し両チームの戦いを盛り上げました。始球式には、鳥取県出身で元読売ジャイアンツの投手として活躍し、現役引退後、2021年にふるさと鳥取県にUターン移住した川口和久さんが登場。現役当時の姿を彷彿とさせる大迫力のピッチングで会場を沸かせました。

 川口さんは、現在鳥取県で暮らしていて、野球の解説者や指導者の顔と、米づくりにチャレンジする農家としての顔を持っています。移住をきっかけに県オリジナルの米「星空舞」を栽培していることから、今回「とっとり星空舞ナイター」での始球式が実現しました。

【星空舞とは】

鳥取県農業試験場が30年もの歳月をかけて開発し、2018年にデビューした米の新品種です。夏の猛暑にも負けない品種を目指して、コシヒカリの子孫にあたる「ゆめそらら」を幾度もかけて交配し、コシヒカリのおいしさはそのままに、倒れにくく高温に強いお米が誕生しました。

★名前の由来

鳥取県では、環境省が実施した全国星空継続観察で何度も日本一に輝き、どの市町村からも天の川が見えるなど、県内全域にわたって美しい星空を観察できることから、2017年より「星取県」を名乗り、星空の保全や星空を活用した地域振興に取り組んでいます。そんな「星取県」で生まれ、見た目が透き通るような「星のように輝くお米」であることから「星空舞」と命名されました。

「とっとり星空舞ナイター」の様子

■川口さんが好投!平井県知事は「星空舞」を贈呈し両チームの健闘を祈願!

始球式では、鳥取県出身で元読売ジャイアンツの投手 川口 和久さんが、約4万人のプロ野球ファンが集結した東京ドームのグラウンドに、現役時代の背番号25のユニフォームを身にまとい軽やかな足取りで登場。レジェンドの登場に東京ドームは大歓声に包まれました。アナウンスとともにマウンドに注目が集まると、川口さんは現役さながらの投球を披露!惜しくもワンバウンドしましたが、ナイスピッチング!始球式の後、川口さんは「思い入れのある東京ドームのマウンドで緊張しましたが、野球ファンの大歓声と熱気を感じながら投げることが出来ました。ナイスピッチングは球球(たまたま)です!」とご自身の投球を振り返りました。平井県知事も「闘魂コメ(こめ)てのナイスピッチングでしたね」とコメントしました。

続いて贈呈式では、「星空舞」のロゴマークが大きくプリントされたブルーのユニフォームを着た平井伸治鳥取県知事がグラウンドに登場。両チームの健闘を祈り、鳥取県オリジナル米「星空舞」を、読売巨人軍創設90周年にちなみ90kgずつ両チームへプレゼントしました。

この日の試合は鳥取県づくし。巨大スクリーンで「星空舞」や鳥取県のPR動画が放映されたほか、グラウンドには県公式マスコットキャラクターの「トリピー」が現れ、試合を盛り上げました。さらに会場内の「鳥取県PRブース」では、星空舞2kgや鳥取県のアンテナショップのクーポン券などが当たる「星空舞90g当てゲーム」が実施されるなど、集まった野球ファンへ鳥取県の特産品や観光の魅力をPRしました。

野球と農業の二刀流!川口さんのとっとりライフに迫る特別インタビュー

■激動のプロ野球選手生活を経て、地元鳥取にUターン移住。きっかけは「人のつながり」

 現役時代は広島カープ、読売ジャイアンツにてエースピッチャーとして活躍し、引退後も解説者や指導者として日本の球界を支える存在である川口さん。2021年に故郷の鳥取県に移住し米づくりに励んでいます。川口さんはコロナ禍がきっかけで、東京と故郷・鳥取県をよく行き来するようになりました。会いたくても会いたい人に会えないコロナ禍を経て、地元の親戚との繋がりの大切さを再認識するとともに、東京都出身の奥様も鳥取の人たちの繋がりの深さや人の温かさに魅了され、鳥取県での生活が始まりました。

「家族で過ごす時間や繋がりを大切にできる」と決断した移住生活。親族のお墓の近くに休耕田があることを知った川口さんご夫婦は「ここで米づくりをしたら家族笑って、見守っていてくれるのではないか」そんな思いで米づくりに興味をもちました。全くの未経験から始まった米づくりですが、ご近所の方々に水田管理に必要な農機を借りたり譲り受けたり、またアドバイスをもらいながら少しずつ始めることができたそう。「東京は人付き合いが難しいと感じることもありました。鳥取はおすそ分け文化もあり、人の距離が近いところがいいですね。」と、一度離れたからこそわかる、鳥取の魅力を語りました。

■知事の応援を受け「星空舞」づくり!

2022年1月には、移住促進やスポーツ振興のため鳥取県の魅力を発信する「とっとりへ ウェルカニスポーツ総合アンバサダー」に就任。平井県知事から「星空舞づくりを応援しています!」との後押しもあり、野球同様に米づくりにもストイックに向き合う川口さん。「やるからには『美味い!』と言ってもらえる米が作りたかった」と、機械ばかりに頼るのではなく自然の力も借りながら米本来の美味しさを引き出そうと栽培を工夫しているそう。収穫した「星空舞」は、川口さんが指導している野球少年たちやご近所さんなどにおすそ分けをしていて、「『美味しかったよ!』と言われる瞬間が何より嬉しい!」と語っておられました。鳥取県に移住して約3年、米づくりを通して地元の方との交流や自然に囲まれた生活を楽しんでいます。

 

■野球と農業の二刀流!どちらも大切なのは「愛情」と「こだわり」

“普通にやることが嫌い”と語る川口さんは、野球も米づくりもとにかくこだわりを大切にしています。「野球に関しては慣れている部分はありますが、野球解説では皆さんが聞きやすく球場のイメージが頭に浮かぶような解説をするようこだわっています。また、色々なイベントへ登壇させていただきますが、『また川口さんを呼びたい』そう思ってもらえることを大切にしています。」と、野球界・野球ファンへの献身的なお人柄が伺えます。

米づくりにも通ずるところは「愛情」とのことで、「決まった通りの“作業”ではなく、失敗しながらも自分なりの工夫をしながら一生懸命に向き合うことで本当に美味しいお米ができあがる」と語ります。すっかり鳥取での暮らしと農業に魅入られた川口さんは、野球を教えてほしいというラブコールも止まないなか、今年は高校野球の指導にも携わっています。今後の展望を「人材育成と…稲の育成ですね(笑)二刀流です(笑)」とお茶目に語りました。

川口 和久(かわぐち かずひさ)さん

1959年7月8日 生まれ(年齢 65歳)。鳥取県 鳥取市出身。

鳥取城北高校に進学後、県大会決勝にチームを導き、プロのスカウトの注目を集める。1980年、ドラフト1位で広島カープに指名され入団すると1986年から91年まで6年連続二桁勝利を続け、ローテーションの柱としてチームを牽引。87年、89年、91年には奪三振王に輝くなど輝かしい成績を収める。94年FAを宣言し、巨人に入団し、98年に引退。現在は解説者や指導者として球界を支えている。

 



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スポゲル

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