2024年8月17日(土)3時56分(日本時間)に米国カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地の発射場Space Launch Complex 4(SLC-4)から打上げられたSpaceX社のロケットファルコン9によって、小型SAR(※1) 衛星QPS-SAR8号機「アマテル-Ⅳ」は6時32分(日本時間)に予定されていた軌道に投入されました。
そしてその約2時間後、アマテル-Ⅳとの初交信が無事に成功いたしましたのでお知らせいたします。衛星の各機器が正常に作動しており、衛星の健康状態が良いことを確認できました。この後は衛星の調整を行いまして、アンテナの展開、そして初画像の取得を目指してまいります。
<株式会社QPS研究所について>
社名:株式会社QPS研究所(東証グロース市場 証券コード:5595)
本社住所:福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階
代表者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔
創業 : 2005年6月
URL : https://i-qps.net/
事業内容:人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売
QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発企業です。
名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。
その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。
また、QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。
<「QPS-SARプロジェクト」について>
QPS研究所は収納性が高く、軽量でありながら大型の展開式アンテナ(特許取得)を開発。
そのアンテナによって強い電波を出すことが可能になり、従来のSAR衛星の20分の1の質量、100分の1のコストとなる高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功しました。
QPS-SARは日本の民間SAR衛星で最高精細となる46cm分解能(※2)の画像取得が可能です。
現在は商用機3機を運用しており、2027年度には24機、そして最終的には36機の衛星コンステレーション(※3)で平均10分毎という準リアルタイム観測データ提供サービスを目指しています。
(※1) SAR (合成開口レーダー):電波を使用して地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測することができる点が特長です。
(※2)アジマス、グランドレンジともに46cm分解能を意味します。(グランドレンジはオフナディア角30度での規定)
(※3)複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)
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