かけがえのない希少な瞬間は音符のように連なり、時間という壮大な交響曲を奏でます。同様に歯車と色石により構築されたブルガリの卓越したジュエリーウォッチも、専門性の高いスイスのウォッチメイキングとイタリアの最高峰の技術を誇る職人技の融合から生まれています。熟練の職人とウォッチメイカーが持つ類まれなるスキルが、時代を超えたエレガンスを備えた大胆な作品を作り出します。優れた技巧によるそのアプローチとローマの精神が宿るマニュファクチュールが、想像を超えた美の境界線を切り拓きます。
指揮者ロレンツォ・ヴィオッティによる曲に合わせ、4つのハンマーが時を刻む「オクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨン」のチャイムは、精緻でありながら鮮烈な印象を与え、心に深く響きます。これまでにブルガリが製作した中でもっとも複雑なウォッチのひとつであり、ウォッチメイキングの複雑機構を代表するミニッツリピーターを搭載しています。斬新な透かし彫りのメタルダイヤルを備え、ゴングの奏でる旋律はクラシック音楽において特徴的な音程であるトライトーンを用いられることにより、さらに際立ちます。同じくロレンツォ・ヴィオッティとのコラボレーションから生まれたメロディーを奏でる「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」から発せられる豊かでクリスタルのような透明感は、ダイヤル上に見えるトゥールビヨンと3ハンマーのミニッツリピーターが見せる優雅で調和の取れた動きから生み出されています。
「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター カーボン」は、「オクト フィニッシモ」の比類なき魅力に満ちたデザインに、1時間、15分、1分をオンデマンドで鳴らすことができる非常に複雑なミニッツリピーターキャリバーを組み合わせた、音楽とエンジニアリングにおける絶対的な技巧と調和の偉業と言えるタイムピースです。
「オクト」チャイミングウォッチ
デュオ、トリオ、カルテット ― ブルガリは多岐にわたるチャイムウォッチのコレクションに緻密かつ印象強いハーモニーを加え、タイムピースのシンフォニーをさらに豊かなものにします。この新しいタイムピースは、2つ、3つ、および4つのゴングがチャイムを鳴らし時刻を伝えるたびに、ブルガリがイタリア系スイス人指揮者ロレンツォ・ヴィオッティと共同で作成したトライトーン(三全音)を奏でます。
「オクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨン」「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」は、ブルガリのサウンドスケープに新たなページを加えます。それぞれのチャイムは従来の基準に挑戦する新しい音程、すなわちトライトーンという和声的音程に基づいています。この前例のない不協和音をアコースティックウォッチに適用することでユニークな音色が実現しました。古代ローマ文化そしてバロック時代に根ざしたブランドであるブルガリは、音楽の慣習にとらわれずクラシック音楽の不可欠な部分を
形成する領域に踏み込んだのです。
ブルガリのグランドコンプリケーションの代表格である「オクト ローマ」のアイコニックなケースに収められた機械式ウォッチのアンサンブル上で、ブルガリのポリフォニックな卓越性が輝きます。「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター カーボン」は、これまでに製作されたチャイミングウォッチの中でも最も薄い記録を保持しているハイテクニックなタイムピースの、フルカーボンバージョンとなります。
レパートリー
ブルガリはチャイミングウォッチについて類まれなる深さの専門的知識を有しています。チャイミングウォッチ3種類すべてを一貫してシリーズで製造しているブランドであり、その包括的なレパートリーはこの希少な領域において熟練したウォッチメイカーの卓越した技能の上に成り立っています。
ブルガリ ウォッチのマネージング ディレクターであるアントワーヌ パンは下記のようにコメントしています。
「音の領域における私たちのチームの並外れた創造性を披露するのに素晴らしい機会となりました。技術チームがチャイミングウォッチに関する並外れた知見を積むことで得られたこの専門知識は、私たちにとって大きな誇りとなっています」
2トーンのミニッツリピーター、3トーンのカリヨン、4トーンのグランソヌリとプチソヌリはブルガリのマニュファクチュールがチャイミングウォッチのあらゆる機能をマスターしていることの証です。グランソヌリ モードでは、「オクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨン」に搭載されたBVV800キャリバーが、1時間、15分が経過するごとに自動的にチャイムを鳴らします。また1時間、15分、1分単位で任意の時間に繰り返し鳴らすこともできます。
「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」は、1時間、15分、1分単位で時間をチャイムで知らせ、改良されたキャリバーBVL428カリヨンが3つの音で15分を告げます。2016年にブルガリが発表した世界最薄のミニッツリピーターは、わずか3.12mmという記録的な薄さのムーブメントが2つの音を鳴らすものでした。そして2024年、ブルガリはこれら3つの卓越したムーブメントを採用することで、まるで腕元で室内楽のリサイタルが行われているかのようなタイムピースを作り上げたのです。
調性
新しいタイムピースのテーマでもあり、音楽史において悪名高い役割を持つ音程であるトライトーンは、増四度そして減五度としても知られています。この独創的かつ印象強い響きへの挑戦は、ブルガリと指揮者ロレンツォ・ヴィオッティとのコラボレーションから生まれました。ローザンヌ出身のヴィオッティは現在34歳で、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団、ネーデルラント室内管弦楽団、オランダ国立歌劇場を率いています。
ヴィオッティは下記のようにコメントしました。
「時に 『悪魔の音程』とも呼ばれるトライトーンは、6つの半音すなわち3つの全音という音程的距離を有します。オクターブを半分に分割し、不協和音と緊張をもたらす和声的音程なのです」
「オクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨン」と「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」のデザインは、緻密に作り上げられたシンメトリーに構成され、すべてが調和しています。独自性の高い音色の組み合わせは魅力的な聴覚的コントラストを生み出します。
ヴィオッティはさらに語ります。
「この音の組み合わせは、主に不協和音、つまりトライトーンによって生み出される緊張感を狙いとしています。これは、現代において好まれている協和音程とはとても対照的です。中世の象徴主義では、特定の和音が精神的な概念と結び付けられていました。アシメトリーなトライトーンは不穏とされ、宗教的な規範に基づく神聖な調和に反するとされていました。そのため『悪魔の音程』という別名がついたのです」
破壊的なハーモニー
印象強い緊張感をもたらすトライトーンは音楽のフレーズに破壊をもたらし、ジェズアルド、ジョン・コルトレーン、ストラヴィンスキーからメタリカに至るまで、数え切れないほどの音楽家が取り入れてきました。ブルガリはウォッチにおける音楽性についての古典的なコンセンサスを打ち破り、優れた音楽家との技術的そして芸術的コラボレーションによって新たな音域を創造しました。かつてはウェストミンスター宮殿ビッグベンのメロディーに合わせていたグランソヌリの4つの音とは異なる、斬新でユニークで惹きつけられるトライトーンの4つの音が15分ごとに時を知らせます。不協和音により自ずと打刻に気がつくことは、音で時を告げるウォッチの本来の意義に合致するものと言えます。
バイオリンやピアノが木で製作されてきたその起源をはるかに超え、より技術的で先鋭的な素材を取り入れてきたのと同様に、ブルガリもチャイミングウォッチを新たな素材の領域へと導きました。「オクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨン」はチタン製、「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」はピンクゴールド製、「オクト フィニッシモミニッツリピーター カーボン」は超軽量と高い堅牢度を持つ多層構造のCPT(カーボン・シン・プライ)製です。これら3つの素材を用いて長調と短調の和音を共鳴させ、豊かな音色のニュアンスを実現させたことは、さらなる多用性を感じさせます。
ロレンツォ・ヴィオッティがブラームス、ワーグナー、ドヴォルザークを巧みに指揮するのと同じようにブルガリは素材、技術、エモーションの相互作用を巧みに操り、今やブルガリのシグネチャーともなっているサウンドを生み出しています。
【製品概要】
「オクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨン」
「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」
「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター カーボン」
お問い合わせ先:ブルガリ ジャパン 0120-030-142