日本の少子高齢化をどうする?みんなの意見は【アンケート調査を実施】


株式会社ドリームプランニング(神奈川県横浜市中区/代表取締役:髙橋樹人)が運営する不動産のお悩み解決サイトURUHOME(ウルホーム)では、日本の社会問題に興味関心を持つ方を対象にアンケート調査を実施


【データの引用・転載についてお願い】

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、アンケート結果を公開しているURUHOME(ウルホーム)のURL( https://uruhome.net/aging-society/)へのリンク設置をお願い致します。
弊社への掲載許可は不要です。

【調査概要】

〇調査対象-「日本の社会問題に興味・関心を持っている方」
〇有効回答-250名
〇調査主体-株式会社ドリームプランニング
〇調査方法-インターネットによるアンケート調査
〇調査期間-2024年6月24日~6月25日

1.日本の少子高齢化政策に対する評価は?

★ 1位:大変不満である 81/250名(32.4%)★

少子高齢化対策に満足していますか?(n=250・単一回答)
少子高齢化対策に対する評価は?(n=250・単一回答)

「大変不満」「おおむね不満」で過半数

日本の少子高齢化対策について意識調査を行ったところ、「大変不満」と「おおむね不満」で過半数を占める結果となりました。
皆さんの声を集めてみましょう。

<1位・大変不満コメント> 

「政府が「待ったなし」とか言う時はたいてい口だけです。(40代・男性)」

「日本人を増やすような政策にするべき。少子高齢化の対策が全然出来てない。(20代・男性)」

「日本の国力を失なう要因なので、もっと真剣に議論してどんどん政策を打っていくべき(50代・男性)」

「今までの社会を支えてくれた高齢者を敬うのは確かに正しいが、これから何も生み出さない可能性の高い高齢者よりも、未来のある子供や若者に税金を使う方がよっぽど有意義だと思うから。(20代・女性)」

「政策のすべてが子供を減らす方向で動いているとしか思えないほど、とにかくひどい。若い女性に、出産・就業・家事・育児・介護となんでも役割を押し付けすぎている。男性には出産ができないのだから、なんでも平等にと動くことは不可能と考える。(40代・女性)」

<2位タイ・おおむね不満コメント> 

「既存の子育て支援ではなく、まず婚姻率を上げるべき(30代・男性)」

「子どものいる家族にお金を配ればいいという問題ではないと思う。子どもを育てやすいような職場環境であったり、賃金の改善など、お金を配る前にまずやるべきことがあると思うため。(20代・男性)」

「皆が満足するような制度設計は難しいと思うが、少子高齢化は数十年前から分かっていたのに放置してきた政治の責任は重いと思う(それを許した我々国民の責任でもある)。(40代・男性)」

「具体的に10年前と何が変わったのかわからない。子供が生まれて自治体から祝い金が出ても月々の収入は変わらないので結局家計は苦しいしその後の支援があまにりに少ない(30代・女性)」

「単発での案ばかりに感じてしまう。例えば主婦年金を廃止にする方向になると子育てしづらくなると把握しているか疑問です。(40代・女性)」

政府が「待ったなし」と言いながら早何年、何十年……変わらないor変えようとしない政府に対する不信感と不満が表出していました。

どちらとも言えない方の意見は? 

日本の少子高齢化対策について、よいとも悪いともハッキリ言えない方は、どのような意見を持っているのでしょうか。

<2位タイ・どちらとも言えないコメント> 

「子育て中のため、少子化対策の内容は助かる部分もあります。ただ、未婚で子どももいない方が、結婚して子どもを持とうという考え方に変わるかどうかは、あたり期待できないような気がします。(30代・女性)」

「子育て支援にはお金をかけたほうがいいと思います(50代・男性)」

「小さい子供への対策ばかりだが、大きくなってからの方がお金がかかって大変(50代・女性)」

「そもそも、女性活躍推進などのみ行って、休暇を取れるような仕組みだけで実情が伴っていないような労働環境では、婚活したくてもできない、子供産みたくてもキャリアを考えて怖くてできないというような、そもそもの根本的な部分を何も変えようとしていない。(40代・女性)」

「制度が充実しても当の本人次第(30代・女性)」

物事にはたいてい両面があり、どちらとも言い切れない心情が表れているようです。

最後のコメント「制度が充実しても当の本人次第」とはまさにその通りで、制度を作るのも運用するのも人間ですから、国民ひとりひとりの意識や行動も重要になってくるでしょう。

どちらかと言えば……な方の意見は?

これはどちらとも言えないの亜種ですが、どちらかと言えば不満or満足それぞれの意見も気になります。

<4位・どちらかと言えば不満コメント>

「一時的な保障だけでは意味がないと思う。子育てを行うことがどれだけメリットがあることが、もっと伝えなければ。(50代・男性)」

「不妊治療代を負担してほしい(30代・女性)」

「それぞれの政策は頑張っているのだと思うが、少子化の根本は未来への不安であり、先進国全てが抱える構造的な問題だと思う。出ている結果としては不満(40代・男性)」

「お金だけでは解決できない、世の中全体で子供を大切にする気持ちが全くない(30代・女性)」

「頑張っているとは思いますが、若者には刺さっていないと思います。(50代・男性)」

<5位・どちらかと言えば満足コメント> 

「子供の数での政策は出てきてはいるが、子供が二人以下の世帯への政策も今後は検討しないといけないと思う。(40代・男性)」

「子供を生みたい、生んでも生活が出来る、明るい未来が在るなどまだまだ足りていないと思います。(40代・男性)」

「金銭面での手当が昔より充実してます(30代・女性)」

「今のまま続けていけば改善が期待できると思います(50代・男性)」

「色々対策をしてがんばっているとは思います。(40代・女性)」

5位になってようやく出てきた「満足」のフレーズ。

しかしその割合は非常に小さく、全体の3%にもなりません。

施策の有効性はともかく、国民の満足感を演出する工夫も必要なのではないでしょうか。

2.日本の少子高齢化で、最も深刻な問題は?

★ 1位:労働力の減少 141/250名(56.4%)★

少子高齢化で最も深刻な問題は何だと思いますか?(n=250・回答数740 複数回答可)

労働力の問題

少子高齢化社会において、最も深刻な問題とされていたのは労働力の減少。社会を支える人がいなければ、生活を維持していくことができません。

皆さんのコメントも見てみましょう。

<1位・労働力減少コメント> 

「やはり労働する人が減るというのは問題だとは思います。(30代・女性)」

「労働力の減少は年金を後ろ倒しにして高齢者に長く働いてもらって、その分医療や介護の賃金を上げて、若い人が働きたいと思えるようにしてほしい。(40代・女性)」

「国民の数がどんどん減少すれば、当然労働力も減少する(70代以上・女性)」

「年金を支える労働力不足の問題(50代・男性)」

「労働人口が減っている、また、就労しない若者が増えているのが心配(50代・女性)」

人口が爆発しても破綻しますが、人口が減り過ぎても社会の維持が困難になります。
日本社会を維持していくための労働力確保は、今後の死活問題と言えるでしょう。

社会保障の負担増

現役世代が減少すると、社会保障制度を維持するための負担も増えます。
人間が社会生活を送るために必要不可欠な社会保障を持続する上で、少子高齢化は深刻な障壁と言えるでしょう。

 <2位・社会保障の負担増コメント> 

「社会保障のために税金などを高くするのはやめてほしい(30代・男性)」

「税収が減る事で、社会保障費が減ってしまうので難しい問題だと感じる。(20代・女性)」

「社会保障費用の増加は今後も増えるように思いますが、それに見合った制度であってほしいと思います。(40代・男性)」

「政府はもっと社会保障制度に目を向けて欲しい(50代・男性)」

「とにかく若い世代に多くの金銭的負担が生じると思います。(40代・男性)」

世界的にも高水準と言われる日本の社会保障制度をどのようにしていくべきか、今後国民的な議論や民意を反映した施策が求められます。

税収の減少

労働人口が減少すれば、それにおおむね比例して税収も減少するのが一般的です。
税収は行政サービスの財源ですから、その減少には皆さん神経をとがらせています。

<3位・税収の減少コメント> 

「人が減って財源がきつくなるから(30代・男性)」

「税金が国の運営の基礎なので(20代・男性)」

「全ては経済、金をいかに回すかにかかっていると思う。その意味で人が減るということは全てにマイナスだと思う。(40代・男性)」

「少子化→税収の減少→現役世代への負担増と、負の連鎖ができていると思います(20代・男性)」

「税収が減ることで、様々な公共部門の質や量が落ちるだろう。民間の産業も労働力や消費活動が減ることで、商品やサービスの質や供給の低下を招き、マーケットの縮小や不況につながるだろう。(50代・男性)」

ある程度は国民の受忍が求められるものの、今後中長期的な回復を図らねばなりません。

医療や介護の人材不足

少子高齢化による労働力不足は、医療や介護分野にも深刻な影響を及ぼすでしょう。

ただでさえ劣悪な待遇に耐えて社会インフラを支えてきた人材が軽視される現状に、不満の声が噴出しています。

 <4位・医療や介護の人材不足コメント> 

「安楽死制度導入などで高齢者の医療費などを削減し、もっと若い世代の生活水準をあげて子育てしやすい環境にかえないと、なかなか変わらないと思う。(40代・女性)」

「このままではまともな介護サービスを受けることができなくなってしまう(60代・女性)」

「エッセンシャルワーカーに金をかけなさすぎ。ふざけている。社会保障費も正しく使え。労働力の減少も問題だがそもそも賃金が安すぎる。(20代・女性)」

「医療や介護従事者が少ないのに、報酬が低すぎてもっと人がいなくなる負のループが起こっている。(20代・女性)」

「賃上げや医療職の人材不足、カスハラの問題を改善しないと、一度結婚であったりで離職をした人はなかなか戻ってこないのではないかなと思う。(20代・男性)」

こと介護業界は「姥捨て山」とさえ言われる始末で、老後に希望が持てないことも少子化に拍車をかけていることでしょう。

年金制度の破綻

よく「自分たちは年金をもらえない」という声を見聞きします。もらう方が多くなって、納める方が少なくなれば遠からず破綻してしまうでしょう。

政府は「(受給開始年齢を引き上げ、支給額を減らせば)破綻しない」と言いますが、年金制度だけが続いたところで、老後の生活が維持できなければ意味がありません。

皆さんの声を聴いてみましょう。

<5位・年金制度の破綻コメント> 

「昔は4人で1人の高齢者を支えてきたのがこれから1人で1人の高齢者を支えなければいけないのはさすがに無理があります。年金納付年齢が65歳までになることはほぼ確実だと見られます。これでは自営業の私たちは将来に不安しかありません。(40代・男性)」

「年金がもらえないのに高くなっていく(40代・女性)」

「自分がもらえるはずの年代になっても年金がもらえなく75歳以上になっても働いてるのではないかと不安になっている(40代・男性)」

「年金制度の破綻が一番怖いです。(30代・女性)」

「高齢者の生活を支える負担のしわ寄せが若年層に偏って単身世帯が急増している(40代・男性)」

年金問題の先行きについては楽観論から悲観論まで諸説ある状況ですが、現状の見える化と今後のビジョン提示が政府の急務と言えるでしょう。

3.少子高齢化の労働力減少はどう解決する?

★ 1位:AIやロボット技術を活用して人手不足を解消する 99/250名(39.6%)★

少子高齢化の労働力減少はどう解決する?(n=250・回答数688 複数回答可)

AIやロボット技術の活用

日本の労働力不足を補うために、最も注目されているのがAI(人工知能)やロボット技術の発展でした。

よく「AIに仕事を奪われる」と言いますが、単純労働作業はAIに取って代わられ、今後はAIを使いこなす人材が必要になるでしょう。

<1位・AIやロボット技術の活用コメント> 

「AIやロボットで代用できる仕事はどんどんと代用していき、貴重な労働力を有効な場所に使えるようにするといい(40代・女性)」

「いかに効率的に人を使うか、労働力が足りなくなる単純労働などの部分を機械化する事により、少ない人数で確保ができると思う。安易に移民や外国人労働者をうけいれる事は治安の悪化や、国として成り立たなくなる可能性が高くなる(50代・女性)」

「移民の受け入れは治安の維持が難しくなってしまうので受け入れられないが、人間以外の機械を使って人手不足を解消することくらいしか考え付かない。(20代・女性)」

「これからの時代はやはりAIの時代になるのでは無いかと思うから(40代・男性)」

「AIを活用して産業を活性するのは賛成です。AIの急速な普及にともない、仕事の内容が変化すると思います。不安が先立つ感じはありますが、人間が上手くAIを使いこなすようなシステムを考えていくべきだと感じます。(60代・女性)」

安易な移民政策や外国人労働者の受け入れに危機感を覚えている方は多く、AI技術に期待している声が上がっていました。

多様な働き方を推進

日本の労働力不足は、労働者は職場に出勤すべきと考える昭和・平成スタイルが一因であるという意見も出ていました。

時間や場所にとらわれず、柔軟に労働力を確保する多様な働き方は、コロナ禍以降徐々に広まりつつあるようです。

<2位・多様な働き方の推進コメント> 

「テレワーク推進により育児で大変な家庭でも長時間労働が可能になるため、ぜひとも推進すべきだと思います。(30代・女性)」

「働き方も多様化している為、古い考えの人は自然と淘汰されていくだろう。(40代・男性)」

「テレワークほしい。家事できないです。フレックスも欲しいです。育児だけでなくて介護や体調を崩したりライフイベントは様々なので。やめざるをえない。お荷物みたいになって辞めていくのは本当にもったいないと思う。みんなで支え合えたらいいのにと思うから。(20代・女性)」

「それぞれに向き不向きがあるし、仕事は1つだけではないので適材適所で就労できるように支援する必要があると思う。(20代・女性)」

働く意欲も能力もありながら、様々な制約で働けないハードルを乗り越えることで、労働力問題の解決に一役買えるのではないでしょうか。

出生率を向上・中長期的な労働力の確保

高齢化はともかく、生まれてくる子供が少なすぎることがそもそもの問題です。
その根本を解決できない限り、どんな施策も付け焼刃に過ぎないとする意見も出ていました。

 <3位・出生率の向上コメント> 

「少子化の本格的対策が必要。他の選択肢は小手先の一時的対応でしかない。(50代・男性)」

「子供を産みやすい育てやすい社会環境を作るのが1番良いと思います。(40代・男性)」

「出生率の向上による中長期的な労働力の確保が最優先。(50代・男性)」

「子供を育てやすい環境づくりをもっと真剣に考えなければ(40代・女性)」

「移民は日本のルール、文化を破壊するだけ。今だけではなく未来を見据えて日本人が増えて行くのが一番(30代・女性)」

少子化問題をすぐに解決するのは難しいものの、時間はかかっても中長期的なビジョンを持った解決の取り組みが求められます。

ニートや引きこもりの就労支援

2022年時点で44歳以下のニート人口は約57万人(総務省統計局・労働力調査)と言われ、

この10年間でほぼ横ばいのようです。

彼らの中には就労する能力を持った人材が少なからずいるものと考えられるため、労働力として期待する声も上がっていました。

<4位・ニートや引きこもりの就労支援コメント> 

「働かない人には厳しくしてほしい(20代・男性)」

「働くという経験ができれば、働く意欲も出てくると思う(70代以上・女性)」

「働いていない引きこもりが相当数いるので働いて欲しい。働かなざるもの食うべからずだと思う。(50代・女性)」

「働けるのに働いていないという状況を支援するのは大切だと思います。(30代・女性)」

「ニートや引きこもりを放置して移民受け入れは論外。……(20代・男性)」

ただしこれまで働いていないのにはそれぞれ理由があり、就労させるには一筋縄ではいかないかも知れません。

待遇改善による労働者の定着

雇用の流動化によって労働者が職場に定着せず、熟練者が育たないことが日本の生産力を伸び悩ませる一因となっています。

労働者を職場に定着させるためには、当人の意欲だけでなく労働者の待遇改善を求める声が多く上がっていました。

<5位・労働者の定着促進コメント> 

「働きたい高齢者の環境整備。賃金を上げて労働意欲を向上させる。(40代・男性)」

「出来うることは全てやっていく必要があると思う。特に、賃金引上げ等経営者の意識はもっと変えていく必要があると感じる。(40代・男性)」

「働く人が増えれば増えるほど、労働に対する正当な対価が払われる人が多ければ多いほど世の中は良い方向に向かっていくと思いますので。(50代・男性)」

「先立つものは給料・待遇なので「こんな良い条件なの?」と驚く位の事をしなければ労働者は集まらないと思います。……(40代・男性)」

「若い人たちや、働ける高齢者の仕事や賃金も増やし、テレワークで自由な時間に働ける制度を作ればいいと思います。(50代・女性)」

企業の経営方針など現場の事情もあるため実現は難しいかも知れませんが、労使ともに理想的な関係を追求していきたいものです。

4.まとめ

今回は日本の社会問題に興味関心のある方250名を対象にしたアンケート調査の結果を発表・考察してまいりました。皆さんはどのような感想を持たれたでしょうか。

ドリームプランニングでは、これからも社会問題に関する様々な視点からアンケート調査を実施・発表してまいりますので、皆様のご参考にしてください。

■ニッチな不動産のお悩み解決サイト「URUHOME(ウルホーム)」について

URUHOME(ウルホーム) https://uruhome.net は一般的に売却が難しいニッチな不動産(いわゆる負動産)に関するお悩み解決コラムを発信するサイトです。またニッチな不動産の無万料査定や売却相談も行っております。

■株式会社ドリームプランニングについて

株式会社ドリームプランニングは「横浜から世界一を目指す」「不動産のあらゆる問題を解消し、人々の幸せと喜びを追求する」社是にもとづき、空き家マッチングサイト(不動産SNSウチカツ)の運営や、負動産再生を通じて日本の社会課題に取り組んでいる不動産ベンチャーのパイオニアです。

■会社概要

社名   :株式会社ドリームプランニング
所在地  : 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町252 グランベル横浜ビル10F
電話番号 :045-641-5480
代表者  : 代表取締役 髙橋樹人(たかはし たつひと)
設立   : 2005年7月
URL   : https://dream-plan.com/



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