現在、世界で最も評価されている日本のロックバンド「フィッシュマンズ」。その中心人物であった佐藤伸治(Vo, Gt)が大きく関与した作品として注目を集めていた女性アーティスト、MariMari(マリマリ)が90年代後半にFOR LIFE MUSICからリリースした3枚のシングルと1枚のアルバムが、このたびストリーミング配信されることとなりました。
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MariMariは、1994年に雑誌『米国音楽』の付録CDで、佐藤伸治や茂木欣一(Ds, Vo)らと共に「MariMari rhythmkiller machinegun」名義で楽曲「シンス・イエスタデイ」を提供し、カレッジチャートで話題に。その後、ライブ活動を経て、1996年にシングル「Everyday, Under the Blue Blue Sky」でソロデビューを果たしました。
今回ストリーミング配信される作品は以下の通りです。
「Everyday, Under The Blue Blue Sky」(DISA-0682)
MariMariのデビューシングル。佐藤伸治、柏原譲(B, Programming)、茂木欣一など、フィッシュマンズのメンバー全員に加え、木暮晋也(Gt)、HONZI(Vl)、東京スカパラダイスオーケストラの沖祐市(Kb)などが参加。ZAKによるミックスで、フィッシュマンズ関係者による全面バックアップを得たグルーヴィーな3曲を収録。
「Indian Summer」(DISA-0683)
恩田晃、澤田譲治、アパッチ田中らが参加し、ミニマル、エレクトロ、ダンスホールレゲエといった多彩な音楽性を展開。プロデュースは柏原譲が担当。MariMariのボーカルの多様性を引き出した2ndシングル。
「耳と目そしてエコー」(DISA-0684)
MariMariのファーストアルバム。シングルで先行リリースされたM-2、M-8以外の全トラックをMariMariと佐藤伸治がプロデュース。フィッシュマンズの名作「宇宙 日本 世田谷」に通じる、パーソナルかつスペーシーなサウンド空間が特徴的なドリームポップの傑作。佐藤伸治のアーティスト面を考察する上でも貴重な作品。
「J」(DISA-0685)
『耳と目そしてエコー』に続くシングルで、FOR LIFE MUSICにおける最終作。これまでのサウンドプロダクションを一新し、浦田恵司、柴草玲、杉本洋祐、浜口茂外也、美久月千晴、山木秀夫、佐野康夫など著名なセッションマンが参加。洗練されたサウンドの中に、MariMari独自のヴォーカリゼーションと豊かなイマジネーションが光る意欲作。
これらの作品は、フィッシュマンズファンはもちろん、90年代の日本の音楽シーンを象徴する貴重な資料として、音楽ファンにとって必聴のコンテンツです。この機会に、ぜひお楽しみください。
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