冬のマットレス、何を重ねてる?レイヤー構造の実態調査


〜6割が「敷きパッド」中心のレイヤー構造に|重ねすぎリスクの認知は1割未満〜


冬になると「寝具を重ねて使う」人が増える一方で、専門家は“重ねすぎ”が寝心地悪化や体圧分散性の低下を招く可能性を指摘しています。そこで「快眠ランド」を運営する「ムーンムーン株式会社」では、全国の男女300名を対象に、「冬はマットレスの上に何を重ねているのか/寝心地はどう変化したか/重ねすぎリスクを知っているか」について調査を実施しました。その結果、重ね使いは生活者の間で一般的な工夫として浸透している一方、専門家が指摘するリスクへの理解は十分とはいえず、行動と知識の間に一定の認識ギャップが存在することが明らかになりました。

調査背景

冬は寒さをしのぐために寝具を足し算で重ねる傾向が強まりますが、重ねすぎるとマットレスの機能性が損なわれ、寝心地悪化や身体への負担につながるおそれがあります。実際にどれほどの人が重ね使いをしているのか、またその理由や寝心地の変化、専門的なリスクの認知状況には大きなギャップがあると考えられます。本調査では、こうしたレイヤー構造の実態と生活者意識の両面を明らかにすることを目的としました。

調査サマリー

  • マットレスの上に重ねているもの1位は「敷きパッド」(62.3%)

  • 重ねる理由のトップは「温かさを確保するため」(30.0%)

  • 寝心地への影響は 57.0%が「良くなった」と回答

  • 一方、“重ねすぎは体圧分散を損なう”ことを知らなかった人は 88.7%

  • 冬の重ね使いについて「今のままで良い」が 67.0% と多く、改善意識は低め

※ 本調査結果を引用する場合は、「快眠ランド」のURL(https://intiinti.com/goodsleep/)を記載してください。

詳細データ

Q1. 冬場、マットレスの上に重ねているものを教えてください

  • 敷きパッド:62.3%

  • シーツ:23.7%

  • ボックスシーツ:6.3%

  • 電気敷パッド:5.7%

  • 何も重ねていない:1.4%

  • プロテクター:0.3%

  • マットレストッパー:0.3%

→ 冬場は「敷きパッド」をベースにしたレイヤー構造が主流であることが明らかに。電気敷パッドなどの“強い暖房系”を使う人は比較的少なく、暖かさよりも“ベースの寝心地”を重視する様子が伺える。

Q2. 現在のレイヤー構造にした理由を教えてください

  • 温かさを確保するため:30.0%

  • 汚れ防止・清潔を保つため:24.0%

  • 寝心地を柔らかくするため:23.6%

  • マットレスを長持ちさせるため:10.4%

  • 湿度・カビ防止のため:4.5%

  • 特に理由はない:3.2%

  • その他:4.3%(寝心地を硬くするため:2.3%、へたりが気になってきたため:2.0%)

→ 冬の寝具レイヤーは「暖かさ」「衛生」「柔らかさ」の三大ニーズが中心となっていることが明らかに。特に温かさ目的が最多で、季節要因が重ね使いを強く後押ししていることがわかった。

Q3. 季節によってマットレスの上に敷くレイヤー構造を変えていますか?

  • 多少は変えている:41.0%

  • 季節で大きく変えている:25.0%

  • ほとんど変えていない:19.7%

  • 全く変えていない:13.0%

  • わからない:1.3%

→ 多くの人が冬に合わせてレイヤー構造を変えており、季節性の強い行動が見て取れる。「多少は変えている」が最多で、寒さに応じて微調整する柔軟なスタイルが主流。一方で、「全く変えていない」(13.0%)の層は、体感差が小さいか、寝具へのこだわりが低い可能性が伺える。

Q4. 上に重ねることで、マットレスの寝心地に変化を感じたことはありますか?

  • 寝心地がよくなった:57.0%

  • 特に変化はない:35.7%

  • わからない:4.7%

  • 寝心地が悪くなった:2.6%

→ 半数以上が寝心地改善を実感しており、生活者にとって重ね使いは“成功体験”になっていることが示唆される。その結果、重ねすぎによるデメリットが表面化しづらい状況が生まれていると考えられる。実際に寝心地の悪化を自覚する層は2.6%と少なく、リスク認知は限定的である。

Q5. レイヤーの重ねすぎが「体圧分散性を損なう」可能性があることを知っていましたか?

  • 知らなかった:88.7%

  • 知っていた:11.3%

→ ほとんどの人が重ねすぎのリスクを認知していない実態が浮き彫りとなった。「寝心地改善」という体感が先行し、専門的なリスク理解が追いついていない構造が伺える。知識ギャップが大きいため、適切なレイヤー形成の情報発信が求められる。

Q6. 冬のマットレスに重ねるものを、今後どうしたいと考えていますか?

  • 今のままで良い:67.0%

  • まだわからない:18.0%

  • 今より減らしたい:15.0%

→ 利用者の多くは現状のレイヤーに満足しており、全体的に改善意識はあまり高くない。これは「寝心地がよい」という主観的評価が強く影響していると考えられる。一方で15%が「減らしたい」と回答しており、使いすぎへの不安も一部で生まれつつある。

調査結果のまとめ

今回の調査から、冬の寝具レイヤーは「敷きパッド中心」で形成され、温かさ・清潔性・柔らかさといった体感面を重視して構成されていることが明らかになりました。寝心地が改善したと感じる人が多い一方で、重ねすぎがもたらすリスクは十分に認識されておらず、主観的な満足感と専門的な知識の間にギャップが存在しています。快適性を求める行動が、結果として身体への負担につながる可能性もあるため、適切なレイヤー選びへの理解が求められます。

快眠ランド運営者のコメント

運営者:竹田 浩一のコメント

冬場はどうしても寝具を重ねてしまいがちですが、重ねれば快適になるとは限りません。敷きパッドや電気毛布、トッパーの組み合わせによっては、マットレスの性能が十分に発揮されず、肩や腰に負担がかかることもあります。今回の調査では、こうしたリスクを知らないまま使用している人が大多数でした。快適さと健康を両立するためには、“必要なものを必要な分だけ”重ねるという視点が欠かせません。今後も快眠ランドでは、こうした正しい寝具選びの考え方や、季節ごとの最適な睡眠環境づくりについて、継続的に情報を発信していきたいと考えています。

調査概要

  • 調査方法:インターネット調査

  • 調査対象:全国20代〜70代の男女300名

  • 調査期間:2025年12月9日〜12月10日

  • 調査主体:快眠ランド

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