~WILLER会員約1,800名にアンケート調査を実施~
WILLER EXPRESS 株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:平山幸司、以下「ウィラーエクスプレス」)は、WILLER会員のお客様を対象に、昨今のホテル等の宿泊料金の高騰が夜行バス市場にどのように影響を及ぼしているかについてのアンケート調査を2024年10月15日(火)~21日(月)に実施しました。
今回の調査は、WILLER会員のうち直近1年以内に高速バス「WILLER EXPRESS」をご利用されているお客様1,820名の方の回答を集計したものです。
<調査結果のトピックス>
・ホテル等の宿泊料金が高騰 コロナ前と比べて+30%
・宿泊料金の高騰で夜行バス利用者が増える
・夜行バスの利用において、価格だけではない「タイパ」や「時間の融通が利く」といったメリットを体感
・「プライバシーの確保」と「女性安心」が高速バス「WILLER EXPRESS」を選ぶ理由に
■ホテル等の宿泊料金が高騰 コロナ前と比べて+30%
昨今、メディア等でも宿泊料金の高騰が話題になっています。消費者物価指数(2020年基準)の「宿泊費」の項目を見ると、2019年は120前後だったものが、2024年は140~150程度まで高騰しています。9月で比較すると、2019年は117.7だったものが2024年は153.9となり、伸び率にして+31%です。同統計の中で高速バス運賃や航空運賃は+10%程、テーマパーク入場料は+22%ですので、旅行に関わる費目の中でも特に顕著に高騰していることがわかります。
・出典:総務省統計局ホームページ(https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf)
■宿泊料金の高騰で夜行バス利用者が増加
このような宿泊料金の高騰が夜行バス市場に与える影響について調べるため、ウィラーエクスプレスでは2024年10月に、WILLER会員のうち直近1年以内に高速バス「WILLER EXPRESS」をご利用されているお客様にアンケート調査を行い、回答者1,820名の結果を集計しました。
アンケート調査の結果は、「ここ1年でホテル等の宿泊料金が高くなった」と感じているお客様は85%に達しました。そのうち、62.9%のお客様が「ホテル等宿泊料金の高さを理由に、夜行バスを選択した」と回答しており、宿泊料金の高騰が夜行バスの利用に繋がっていることが明らかになりました。
図1(左) 主観的な宿泊料金の高騰の受け止め
図2(右) 宿泊料金の高騰による夜行バス利用意向の変化
(図2の設問は図1の設問で前問で宿泊料金が高くなったと「非常に感じる」「やや感じる」と回答した方にのみ質問)
また、直近1年で高速バス「WILLER EXPRESS」を利用したお客様のうち、約2割が「宿泊料金が高くなる前は夜行バスを全く使わなかった/しばらく使っていなかった」と回答しています。このことから、宿泊料金の高騰を理由に初めて夜行バスを使うお客様や久しぶりに夜行バスを使うお客様が徐々に増えていることがわかります。
■夜行バスの価格だけではないメリットを体感
前述の通り、宿泊料金の高騰を理由に夜行バスを使うお客様が増えていますが、今後仮に宿泊料金が以前のような価格に下がった場合、それらのお客様は夜行バスを使わなくなってしまうのか、今後の利用意向とその理由を調査しました。
宿泊料金が高くなる前の夜行バス利用が“数年に1回”以下だったお客様357名に対して、「今後ホテル等の宿泊料金がコロナ前ほどに下がったとして、その後も夜行バスは利用しますか?」と質問をしたところ、「夜行バスを利用してもよい」というお客様が37%に上りました。
この回答の理由として、約4割のお客様が「他の交通手段よりも安い」という点を挙げていますが、「寝ながら移動ができてタイムパフォーマンスがよい」「早朝から行動したり、深夜まで行動したり、現地での時間の融通が利く」といった、価格以外のメリットを挙げるお客様もそれぞれ約2割いる結果となり、夜行バスの新たな魅力を感じている方が増えていることがわかります。この結果から、今後仮に宿泊料金が以前のような価格に下がったとしても、一定数のお客様は夜行バスを使い続けると見られ、長期的な夜行バス市場の拡大につながっていると考えられます。
(宿泊料金が高くなる前の夜行バス利用が“数年に1回”以下のお客様のみ抽出)
■「プライバシーの確保」と「女性安心」が高速バス「WILLER EXPRESS」を選ぶ理由に
さらに、宿泊料金が高くなる前の夜行バス利用が“数年に1回”以下だったお客様のうち、「今後ホテル等の宿泊料金がコロナ前ほどに下がったとして、「WILLER EXPRESS」の夜行バスなら利用してもよい」と回答したお客様は54%でした。その理由を尋ねたところ、「プライバシーが確保されていると感じたから」が41%、「女性でも安心して利用できると感じたから」が23%と多数を占めました。
高速バス「WILLER EXPRESS」は、オリジナルシート「Relax(リラックス)」「Prime(プライム)」「DOME(ドーム)」には寝顔を隠せるカノピー(フード)を設置したり、4列シートの「Relax」や「Prime」では車両後方に女性専用席を設定したりと、安さ以外の付加価値を高める取り組みをしています。結果的にこれらの取り組みが、ホテルの代わりに夜行バスを利用するお客様から支持いただいているものと考えられます。
・高速バス「WILLER EXPRESS」のオリジナルシート:https://travel.willer.co.jp/seat/
(宿泊料金が高くなる前の夜行バス利用が“数年に1回”以下のお客様のみ抽出)
図5 高速バス「WILLER EXPRESS」のオリジナルシート
■今後の展開
宿泊料金の高騰により、今まで夜行バスを利用していなかったお客様の利用が増えています。ウィラーエクスプレスは、そうしたお客様に対し「ホテル並みのホスピタリティ」を提供することを目指し、車両やシートといったハード面だけでなく、ハイウェイパイロット(運転手)の接客接遇や予約サイト・アプリ等のUI/UXといったソフト面でもご満足いただけるお客様のニーズに合ったサービスを展開していきます。
今後もウィラーエクスプレスは、移動を通じて感動体験を提供し、多くのお客様にお楽しみいただけるサービスを提供してまいります。