三陸の海の魅力を詰め込んだ体験ツアー列車「SeaTrain」を開催しました!


2024年10月19日(土)20日(日)26日(土)27日(日)【場所】JR八戸線 青森県八戸市~岩手県久慈市


一般社団法人海と日本プロジェクト in 青森県と一般社団法人海と日本プロジェクト in 岩手は、青森県の県南から岩手県の県北を走るJR八戸線と連携し、三陸海岸の魅力を伝える体験ツアー列車「SeaTrain」を2024年10月19日(土)20日(日)26日(土)27日(日)の全4回開催しました。

このイベントは、次世代に豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


イベント概要

・開催概要:三陸沿岸を走る八戸線は美しい車窓スポットを持つ魅力的な路線ですが、乗客数が低迷し、その魅力が十分に伝わっていません。魅力を発信するためには、地域の人々がその魅力に気づき、特に高校生など若い世代を巻き込んで幅広い世代に訴える必要があります。地元の高校生が三陸の海の魅力を調査し、その成果物を活用して特別列車を運行するとともに、久慈駅で観光施設での見学・体験イベントを行いました。地元高校生が、三陸の海の魅力を自分たちで作った「お弁当」と「パンフレット」で表現し、乗車していただいた皆さまに発信を行う事業です。「海と日本プロジェクト」が進める、海の状況を伝え海の未来へつないでいくための1つのイベントとして、参加した皆さまからも広げてほしい、という思いをのせてこの列車が走ります!今回はこの列車でしか味わえない、体験できない「海」のプログラムでお届けしました。

・日程:2024年10月19日(土)20日(日)26日(土)27日(日) 全4回

・開催場所:JR八戸線 青森県八戸市~岩手県久慈市

・参加人数:青森県・岩手県 総勢120名

・主催:一般社団法人海と日本プロジェクト in 青森県 一般社団法人海と日本プロジェクト in 岩手

・共催:東日本旅客鉄道八戸運輸区

・後援:株式会社青森テレビ 株式会社IBC岩手放送

・協力:学校法人千葉学園 千葉学園高等学校 岩手県立久慈東高等学校

<プログラム>

4便共通スケジュール

9:50 八戸駅出発 「SeaTrain出発」

10:38 鮫駅出発 車窓から見て学ぶ時間 「See train」

三陸海岸の魅力をご紹介・蕪島

・鮫角灯台

・葦毛﨑展望台

・種差海岸

10:50 種差海岸駅 千葉学園高等学校の生徒による事業成果発表

11:00 階上駅 千葉学園高等学校の生徒よりお弁当の配布~説明

11:44 陸中八木駅 久慈東高等学校の生徒が調べた大野キャンパスのアイスクリームのご紹介~実食

12:12 久慈駅到着 千葉学園高等学校の生徒乗車客お見送り

12:30 久慈駅バスにて出発

13:00 久慈地下水族館もぐらんぴあ 三陸海岸の生息生き物と北限の海女について見学

14:00 麦生漁港 ウニの畜養場見学

15:00 道の駅いわて北三陸

16:00 久慈駅着 解散

SeaTrainについて

「地元の海を知ってもらうためにまずは高校生が主体となって魅力を伝える」をテーマに三陸海岸の魅力を満喫できる「SeaTrain」特別体験ツアーを全4回にわたり開催。

地元高校生が三陸海岸の現状や課題をフィールドワークで調査して、青森県の千葉学園高等学校の生徒が考案したお弁当には、地元食材をふんだんに使い、三陸の味を一口ごとに楽しめる工夫が凝らされています。

また、列車内では岩手県久慈東高等学校の生徒が制作した特製冊子を配布。冊子には、三陸海域の現状、青森県・岩手県の観光名所が豊富に掲載されています。三陸の海の恵みがどのように育まれ、未来へと引き継がれていくのかを学び、海への理解と関心を深めていただける内容となりました。

SeaTrainオリジナルお弁当・オリジナル冊子

<オリジナルお弁当>

青森県にある学校法人千葉学園高等学校の調理科の生徒が三陸海岸の課題や魅了について調査を行い、1つのお弁当箱に表現しました。

お弁当の名前は、「三陸 旅する宝箱」

お弁当のコンセプトは、三陸海岸の魅力が食べただけで伝わってくる、心から美味しいと感じていただけるようなお弁当にしたいという思いから考えました。

【お弁当内容】

・焼き鯖の炊き込みご飯

・ゆず香るいちごに茶わん蒸し久慈琥珀仕立て

・三陸の昆布蒸し

・帆立とリンゴの味噌炒め

・塩辛入り玉子焼き

・三陸昆布の彩サラダ

・粉雪仕立て大学いも

・青森毬姫牛VS岩手短角牛闘牛バーグ

・イカとサバのせんべい揚げ

・なんばんみその肉巻き

<オリジナル冊子>

岩手県にある岩手県立久慈東高等学校の情報ビジネス系列の生徒が三陸海岸の課題や魅力について調査を行い、オリジナルの冊子に魅力をまとめました。

冊子の名前は「SeeTrain Guide Book~八戸から久慈まで見て楽しむ一冊!~」

この冊子は高校生が自ら調査した結果、地元の魅力や大切さそして、他の地域に自慢できる内容がびっしり詰まっている一冊になっている、情報盛りだくさんの冊子です。

SeaTrainオリジナルの制作物

・オリジナルお弁当「三陸 旅する宝箱」

・SeeTrain Guide Book~八戸から久慈まで見て楽しむ一冊!~

・記念乗車券

・お弁当を包む手ぬぐい

・オリジナルヘッドマーク

お弁当の手ぬぐいは地元高校生がデザインしたイラストで、JR八戸線沿線の情報や、今回携わった千葉学園高等学校、久慈東高等学校の二次元コードもあしらわれたデザイン。いつでもその時を思い出させてくれる手ぬぐいとなりました。そして、列車といえば切符!オリジナルの記念乗車券を制作し乗車していただいた皆様にプレゼントしました。

SeaTrain 三陸海岸学びポイント

ツアーの中で海と日本プロジェクトが推進している学びポイントは3つ

①列車内での三陸海岸を見て学ぶ

②列車内で提供したオリジナルお弁当の「食」での海の魅力

③久慈市に着いてからの地元ウニの畜養場、地元漁の北限の海女さんの見学

①列車内での三陸海岸を見て学ぶ

ツアー中、JR八戸線沿線から広がる三陸海岸の絶景を車窓から楽しむことで、三陸地域の豊かな自然環境について理解を深める機会を設けました。車窓から見える蕪島や鮫角灯台、そして種差海岸などといった初めて見る景色や、それぞれの歴史や地域文化について学ぶことができるように設えました。地域の漁業や生活にどのような影響を与えているのかについて学ぶとともに、三陸の自然が育む生態系の多様性や景観の美しさに触れることで、地域の環境保全の重要性について理解を深めることができました。

②列車内で提供したオリジナルお弁当で三陸の海の魅力を体験

青森県千葉学園高等学校の生徒が手掛けた特製のお弁当を列車内で提供し、三陸の豊かな海の幸を味わっていただきました。地元食材を使用した料理の数々は、三陸地域ならではの食文化や海の恵みを感じさせる内容で、参加者からは「地域の魚介の味が楽しめた」「地元の若い人たちの取り組みに共感した」という声が多く聞かれました。この体験により、三陸の食材の魅力だけでなく、地域における若者の海洋文化への関心や取り組みも伝えることができました。

③久慈市での地元ウニの畜養場と北限の海女さんの見学

久慈市に到着後、地元のウニ畜養場を訪問し、ウニの育成方法や漁業技術について学ぶ機会を設けました。さらに、日本最北端で活動する「北限の海女さん」たちによる伝統的な潜水漁を見学し、自然環境に適応した漁業技術とその厳しい環境への挑戦について理解を深めました。参加者は、過酷な環境で地域の文化や産業を守り続ける海女さんの技術や思いに触れ、地域の誇りと伝統を感じることができました。

今回の「SeaTrain」ツアーを通じて、三陸の自然環境、地元の食文化、そして地域特有の伝統漁業を幅広く学ぶ機会が提供され、参加者の皆さまに海と日本プロジェクトの理念を感じていただくことができました。このツアーで得た学びが、参加者一人ひとりの中で海の大切さや保全意識の向上につながることを期待します。

参加した方からの声

・回るスポットが面白いところばかりでまた行ってみたくなりました。ウニの畜養場や北三陸道の駅は駅からのバスが出ていないと思うので、また同様のツアーがあれば開催してほしいと思うくらいです!楽しい旅でした!

・列車内でお弁当を食べるのが難しいかと心配していましたが、テーブルをご用意してくださり、食事を堪能できました。ありがとうございました。ガイドの冊子も読み応えがあって、ツアーコースには入っていないところにも、また改めて行ってみたいと思いました。列車に乗り込む際に電光掲示板に「海と日本プロジェクト」の表示があってテンションが上がりました。ウニの養殖所でお話を聞いて、すっかりウニを食べたい気分になったので、塩ウニ等のお土産が販売されていたらつい買ってしまうなと思いました。

・黄金ウニ関係者の熱心さがすばらしい。 内容がよく工夫されていて良かった。

・高校生が発案したお弁当が大変美味しかった。 地元の食材をふんだんに使っていて、 旬の料理を味わうことができた。 電車からの景色もよく、贅沢な時間でした。

<団体概要>

団体名称:一般社団法人海と日本プロジェクト in 青森県

URL:https://aomori.uminohi.jp/

活動内容:1.青森県内の各種団体や企業に対し、海と日本プロジェクトへの参加を呼びかける。

2.青森県内の海に関するイベントや、熱を持った活動を続けている団体や個人を取材し、番組やニュースで放送する。

3.青森県独自の特徴を活かした海に関するイベントを開催する。

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/



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