トリートメントやシャンプーの需要が高い一方でスカルプケア商品の需要は低い結果に
近代化学株式会社(所在地:神奈川県海老名市、代表取締役社長:岡部 達彦)は、現役美容師を対象に、「美容師が感じるお客様の髪悩み」に関する調査を実施しました。
サロンで働く美容師は、お客様が求めるヘアスタイルや髪の悩みをよく把握しているでしょう。
お客様の髪質や頭皮の状態は千差万別で、髪や頭皮のケアに対するニーズも多様化しており、それに応じた適切な施術や商品提案がリピーター獲得の鍵となります。
美容師は、お客様の髪の悩みにどのように対応しているのでしょうか。
また、リピーターを増やすための秘訣とはどのようなことなのでしょうか。
そこで今回、近代化学株式会社(https://www.kindaikagaku.com)は、現役美容師を対象に「美容師が感じるお客様の髪悩み」に関する調査を実施しました。
調査概要:「美容師が感じるお客様の髪悩み」に関する調査
【調査期間】2024年10月23日(水)~2024年10月24日(木)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,004人
【調査対象】調査回答時に現役美容師と回答したモニター
【調査元】近代化学株式会社(https://www.kindaikagaku.com/research/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
サロンで人気のメニューには男女で差があることが判明
まずはじめに、サロンで提供しているメニューで男性と女性で人気のメニューラインナップに違いはあるのでしょうか。
「サロンで提供しているメニューで、男性客に人気なものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『カット(62.3%)』と回答した方が最も多く、『ヘアカラー(ファッション)(52.0%)』『ヘアカラー(白髪染め)(36.4%)』と続きました。
続いて、「女性客に人気のメニューを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『ヘアカラー(ファッション)(50.2%)』と回答した方が最も多く、『カット(47.0%)』『ヘアカラー(白髪染め)(32.7%)』と続きました。
男性客ではカットのニーズが最も高く、女性客ではファッションヘアカラーが最も人気なようです。
「薄毛・抜け毛」や「頭皮トラブル」は自覚しづらい?美容師が感じる、潜在化されている髪悩みとは
日々のメンテナンスだけでなく、髪悩みをもって美容院に来る人も多い中で、どんな悩みが多いのでしょうか。
「来店されるお客様の髪や頭皮の悩みは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『髪のダメージ(パサつき、枝毛など)(40.7%)』と回答した方が最も多く、『思いどおりのヘアスタイルがつくれない(32.0%)』『ヘアカラーやパーマによるダメージ(31.2%)』と続きました。
多くの顧客が髪のダメージや、スタイリングに苦労していることが見受けられます。ダメージケアやスタイリングのサポートなどが美容院に求められているようですが、プロの視点から見た意見をうかがいました。
そこで「お客様自身が気づいていない髪や頭皮の問題はありますか?」と質問したところ、約9割の方が『ある(89.8%)』と回答しました。
自分では気づけていない髪や頭皮の問題を抱えている方が非常に多いことが示唆されました。
「ある」と回答した方に「どのような問題ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『髪のダメージ(36.8%)』と回答した方が最も多く、『薄毛・抜け毛(31.4%)』『頭皮トラブル(かゆみ、フケなど)(29.1%)』と続きました。
前問からダメージは自覚症状がある方も多いようですが、「薄毛・抜け毛」や「頭皮のトラブル」は、お客さんから悩みとして相談されていないものの、美容師は気づくことが多いようです。そのため、これらは美容院などで言われなければ、見過ごされる可能性が高いのかもしれません。
こういった悩みに対して、美容院の方はどのように対応しているのでしょうか。
「お客様の髪や頭皮の悩みにどのように対応していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『適切なシャンプーやトリートメントの提案(32.9%)』と回答した方が最も多く、『ダメージ補修トリートメントの提案(28.9%)』『髪質や頭皮に合わせたヘアケア製品の使用(26.8%)』『頭皮ケアやヘッドスパの実施(26.3%)』と続きました。
美容師は髪質や悩みに応じた製品の提案を通して、美容院でのケアを行っているようです。特にジャンプ―のトリートメントの2つを重視している方が最も多く、美容院でのシャンプー時が最も対応しやすいタイミングだと考えられます。
また、ダメージ悩みを持つ方も多いため、ダメージ補修に重点を置いたケアの提案も対応数としては一定数あるようです。
サロン商品には「使用感を試せる」といった美容院で購入できるという利点を重視されている結果に
ここからはサロン商品の売れ行きなどについて詳しくうかがっていきます。
「サロン商品で売れているものは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『トリートメント(55.7%)』と回答した方が最も多く、『シャンプー(50.3%)』『システムトリートメント(28.5%)』と続きました。
ダメージ毛に悩む方が多い背景からも、トリートメントがサロンで人気の高い商品であることが明らかになりました。
他にも、ジャンプ―やヘアオイルなど、髪の毛ケアに重きをおいている方が多く、頭皮のためのスカルプケア製品(スカルプエッセンスや育毛剤など)は上位7項目に入らず、前問で明らかになったように、頭皮悩みを自覚していない方が多いからかもしれません。
さらに「お客様からのサロン商品に関する質問や要望で多いものは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『商品の使用感、質感(38.3%)』と回答した方が最も多く、『商品の効果(38.2%)』『商品の成分(32.9%)』と続きました。
ネットでの購入ではなく、実際に手に取って試すことができる美容院だからこそ、使用感や質感を気になっている方が多いことが示されました。
プロの視点からみた効果や成分説明など、より詳細な情報を求める方も多いようですが、実際にどんなものをおすすめしているのでしょうか。
■ご自身が最もおすすめするヘアケアアイテムを教えてください
・ミルボンのヘアオイルは、香りもよく使い心地も良いので申し分ない商品である。ボトルも可愛らしいため、おしゃれな方に好まれやすく、シリーズ別で購入される方も多い。(30代/女性/静岡県)
・アリミノのスプリナージュシリーズ(30代/女性/神奈川県)
・頭皮用の美容液(40代/女性/宮城県)
・ボリュームが出やすくなるトリートメント(40代/男性/京都府)
・ドライヤーやアイロンの熱から保護してくれるヘアミスト(50代/女性/福井県)
シャンプーやトリートメントだけでなく、ドライヤーなどの熱から保護してくれるヘアミストも推奨しているようです。
まとめ:顧客自身が気づいていない髪や頭皮の問題があることが判明!改善するためには適切な商品選びが求められる
今回の調査結果では、美容師の視点からみた顧客のニーズや悩みなどが明らかになりました。
男性顧客は基本的なメンテナンスを求め、実用性を重視する傾向が強い一方で、女性顧客にはファッションカラーが最も好まれており、美意識が高く、ケアやスタイル維持を重視していることが示唆されました。
また、美容院を訪れる顧客の主な悩みとして、髪のダメージやヘアスタイルに関する問題が挙げられますが、美容師の視点では、自覚していない髪や頭皮の問題を抱えている方が非常に多いことも分かりました。すでに顕在化している「ダメージ」の悩みだけでなく、「薄毛・抜け毛」や「頭皮トラブル」などの潜在的な悩みを美容師が顧客に伝えることは、顧客満足度の向上につながると考えられます。
さらに、美容師はこうした悩みに対して、適切なシャンプーやトリートメントの提案、ダメージ補修などのケアを提供しており、サロン商品購入の動向においてもこれらの商品が上位を占める結果となりました。
一方で潜在化された悩みの1つである、薄毛や頭皮トラブルなどに効果的なスカルプケア商品の需要は低いため、まずはこの悩みがあることを美容師から働きかけて認知させることで、お客さんの悩みの改善やサロン商品の購入にもつながるのではないでしょうか。
さらに、顧客はサロン商品については使用感を試すことができる、プロの意見がもらえるといった美容院で購入できるという利点を重視しているため、髪や頭皮の問題に対する意識を深め、適切なアドバイスを行うことが重要です。
メーカーにとっても、美容師の視点や顧客の声を反映した商品開発が求められます。使用感や効果実感を重視したヘアケア商品の提供は、市場におけるさらなる競争力向上につながるのではないでしょうか。
需要に合わせた商品設計で、ユーザーが本当に欲しいヘアアイテムを届けるために『ヘアケア工房』
今回、「頭皮ケア」に関する調査を実施した近代化学株式会社が運営する『ヘアケア工房』(https://www.kindaikagaku.com/)は、ヘアケア商品の開発を考えている皆さまを企画から生産までお手伝いいたします。
さまざまなアイデアが飛び交い新しいものを一緒につくり出していければ、という思いから名付けた「ヘアケア工房」では、プロの化粧品開発者だけでなく、異業種からの新規参入を考えている方や独立して新しく商品を企画したいと考えている方にも参考になるコンテンツを発信しています。
■製品開発の流れ
①打ち合わせ
商品イメージを明確にします。
開発フローや大まかな予算についても確認させていただき、コンセプトに合った製品仕様をご提案します。
②処方検討
企画内容やご要望に添って、ラボにて試作を行います。
③評価
試作品をテストしていただき、処方設計にフィードバックします。
④デザインの検討
決定処方に合った容器・資材選定を進めます。
⑤お見積
最終的な処方・仕様が決まり次第、ロット数に応じて最終的なお見積をご提示します。
⑥生産
お見積を承認いただきましたら、ご発注書をいただきます。
原料・資材を手配(またはご支給)後に、仕様書に基づいて製品を生産します。
⑦納品
検査の合格後にご指定の納品先へお届けします。
ヘアケア工房をご覧になってオリジナル化粧品を開発したくなった方は、ぜひご相談ください。
専門の商品開発アドバイザーがヘアケア商品づくりをサポートいたします。
人に夢を与え、それを叶えるヘアケア商品を一緒につくっていきましょう。
■近代化学株式会社:https://www.kindaikagaku.com/company/
■ヘアケア工房:https://www.kindaikagaku.com/
■お問い合わせ:https://www.kindaikagaku.com/contact/
■TEL:046-238-2508