祝10周年!築80年の長屋を再生し「東京の最小ホテル」として始まった「Bamba Hotel Tokyo」、次の10年へ


品川宿の築80年の長屋をリノベした一棟貸切ホテル、10周年記念企画も


品川エリアを中心にゲストハウス運営、ツアー企画・運営等を行う株式会社宿場JAPAN(代表取締役:玉井(渡邊)崇志、以下宿場JAPAN)が運営する「Bamba Hotel Tokyo」

(バンバホテル 東京)は2024年12月13日、10周年を迎えました。昭和20年代に建てられた長屋をリノベーションし、「品川の古き良き景観を残したい」という想いから最小規模の一棟貸しホテルとして生まれた「Bamba Hotel Tokyo」。さらなる10年、20年……と、この先も良質な旅時間と体験をお届けすべくスタッフ一同、励んでまいります。

◼️ “東京で一番小さなホテル”「Bamba Hotel Tokyo」とは


「Bamba Hotel Tokyo」は、南品川にて2014年12月に運営を開始しました。新馬場駅南口より徒歩1分という好立地にあり、宿場JAPANが運営する最初のゲストハウスである「品川宿ゲストハウス&ツアーズ」から徒歩12分ほどの距離にあります。2階建ての長屋の1軒をリノベーションした当ホテルは、1日1組限定・最大5名ほどで利用いただける一棟貸し切り型の宿で、開業当時、東京で一番小さいホテル(※東京都内で旅館業法の営業許可を取得した宿泊施設の中で最小規模)でした。

◼️「Bamba Hotel Tokyo」オープンまでの背景


こうした運営スタイルは、立地や建物条件など物件がもつ特性をどう活かすかを考えた結果として導かれたもの。2014年開業当時、「Bamba Hotel Tokyo」のような小さな規模の宿泊施設の事例は全国的に見ても少なく、東京ではほぼ皆無でした。当時アメリカでAirbnb(エアビーアンドビー)の潮流の兆しもあり、代表・渡邊は現地サンフランシスコやポートランドなどの都市をめぐっていました。

築約80年を経た上に長年空き家の状態だった物件は老朽化によるダメージも大きく、かなりの手入れが必要でした。それでも、交通利便に優れた立地(=京急本線 新馬場駅南口より徒歩1分)、当社が特定の商圏内で複数宿の管理が可能な範囲内であること、さらに周囲に寺院が多く訪日外国人への強みとしてアピールできると見込んだことなど、その前のゲストハウス運営に立脚した視点から、過去に宿泊したゲストのライフステージを考えて家族向けの古民家ホテルの可能性に挑戦することにしたのです。

◼️近隣住民もお手伝いに、街のみんなでDIYで宿が完成

宿として再生するにあたり、物件がもつストーリーを受け継ぎたいと考えた私たちは、物件のオーナーに建物の歴史や現在までの経緯などをお聞きししました。また、建物の改修については梁や建具、階段や残されていた備品などを活かす形にし、近隣に工房を構えるDIYアドバイザー・リメイク作家の玉井香織さんの元、自分たちでDIYすることに。結果的に、毎日改修する姿を見た近隣住民の方々が自らDIYへの協力を名乗り出てくれるなど、地域の方々と一緒に協力しながら宿をつくる、というプロジェクトのような形に。


宿の周辺は元々、江戸時代には宿場町に泊まる人々の馬の停車場として賑わった場所。人通りがまばらになってしまった宿周辺に「かつてのように賑わう日常を取り戻したい」ーー宿のコンセプトとして掲げた理想が、宿をつくる過程でも少しずつ形となっていたことは、嬉しい想定外の出来事でした。

◼️近隣施設と協力したルームサービスを提供。宿の中でも「ローカル体験」ができる宿に

「地域融合型ゲストハウス」をコンセプトとしている当社では、宿での宿泊体験がローカルを知ることにも繋がる仕掛けを大事にしています。


定員5名・一棟貸し切りの「Bamba Hotel Tokyo」では、ファミリーや友人グループでの利用がメインとなるため、宿にいながらローカルな体験ができることを目指しました。近隣店舗との共同開発で、近隣の飲食点や商店街からオーダーした商品がルームサービスのように宿に届けられるデリバリーサービス、街に暮らし街を熟知するコンシェルジュによるおもてなし、ちょっとそこまで出かける時に便利な外履きスリッパを用意するなど、ハードからソフトまできめ細やかな仕掛けを施しています。おかげさまで、コロナ禍で大きな打撃を受けながらも、これまでに延べ1500組・5000人ほどの方にご宿泊いただき、当初想定していたインバウンド観光客以外にも、大事な人と過ごす特別な宿泊体験を求める日本人客の方々にも、多くご利用いただいております。


「Bamba Hotel Tokyo」WEBサイト

https://47gawa.tokyo/room/bambahotel/

※「Bamba Hotel Tokyo」を始めとする、宿場JAPANの各宿泊施設開業時のエピソードは、渡邊の著書『ゲストハウスがまちを変える: エリアの価値を高めるローカルビジネス』にて詳しく記載しております。本書では、開業にあたっての事業プランや成功も失敗などの過程も赤裸々に語っています。


『ゲストハウスがまちを変える: エリアの価値を高めるローカルビジネス』(学芸出版社)

https://www.amazon.co.jp/dp/4761528141

◼️10周年の記念企画も!?

10周年にあたり、現場スタッフでアイデアを出し合いながら、記念企画として、手ぬぐいをつくることに。今後、施設に関わるイベントなどで活用されていくかも? また、ホテルの歴史を振り返ることができるフォトブックや、宿泊してくださったゲストへのちょっとしたおもてなしの品を開発中。ご期待ください!

◼️代表・株式会社宿場JAPAN 代表取締役:玉井(渡邊)崇志のコメント

2014年に開業した「Bamba Hotel Tokyo」は、私が通りすがりに「入居者募集中」という貼り紙がされた物件に目が止まったことが始まりでした。かなりの築年数と空き家期間から難易度が高いことは容易に想像はできましたが、物件のもつストーリーや魅力、様々な立地条件などを勘案するに、直感と経験から強い可能性を感じ、2軒目の宿を開業することになりました。開業にあたっての運営スタイルは、ゲストハウスのリピーター宿泊者の方がライフステージの変化に伴い、家族ができたことで「品川宿ゲストハウス&ツアーズ」に泊まれないからと、近隣ホテルに宿泊して遊びに来る……という出来事がヒントになりました。そこから「家族や友人で気兼ねなく泊まれるVIPルームのような場を作って、そこに街のサービスを集めればおもしろいかも?」と着想したことに由来しています。


ハードルとなったはずの諸条件は、地域住民の方々を含めた多くの人との繋がりやご協力の元で解決策を積み上げ、結果的に当初予想していた可能性を何倍も飛び越えて、文字通り「みんなでつくる」宿が実現することとなりました。途中、コロナ禍という大きな難所もありながら、こうして無事に10年という節目を迎えられましたのも、この地や宿場JAPANに関わる皆様のお力添えがあったからこそです。改めて、深く感謝申し上げます。

この「Bamba Hotel Tokyo」は、おかげ様でNHKの情報番組「あさイチ」を始め、テレビや雑誌などメディアでも多く取り上げていただきました。そして、その放送がきっかけとなり、当社では3軒目となる宿泊施設「Araiya Tokyo」(※)の開業に繋がることになりました。旅人に、地域に、そして働く従業員を含めた私たち自身に、すべてにとって幸せとなる事業をつくればより多くの幸せの循環を生み出すことができると信じ、さらに充実した観光サービスと宿泊事業を展開していく所存です。今後とも変わらぬご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

※「Araiya Tokyo」WEBサイト

https://47gawa.tokyo/room/araiya/


■株式会社 宿場JAPAN 会社概要

社名:株式会社 宿場JAPAN

会社HP URL:https://shukuba.jp/

代表取締役:渡邊崇志

住所:〒140-0001 東京都品川区北品川1-22-16

設立:2011年3月

資本金:100万円

事業内容:

宿泊施設「品川宿ゲストハウス&ツアーズ」の運営

宿泊施設「Araiya Tokyo」の運営

宿泊施設「Bamba Hotel Tokyo」の運営

宿泊施設「Kago #34 Tokyo by Shukuba HOTEL」の運営(※2024年3月5日付けで民泊業から旅館業に切替)

スモールラグジュアリー宿泊施設の受託運営

宿泊施設の開業コンサルティング

自治体と連携したエリアプロデュース

おもてなし人材の育成と教育

ゲストハウス開業支援プログラム「Detti プログラム」の提供



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