直木賞・本屋大賞W受賞作家・恩田陸氏の大長篇小説『愚かな薔薇』(上下巻)が、徳間文庫より発売! 評論家・書評家から数多くの賞賛が寄せられています!


2024年12月10日(火)、全国の書店・ネット書店で発売!


『愚かな薔薇』上下 (恩田陸/著)

株式会社徳間書店 (本社:東京都品川区上⼤崎 代表取締役社⻑:⼩宮英⾏)は、恩田陸さんの長篇『愚かな薔薇』(上下巻)https://www.tokuma.jp/book/b656187.html https://www.tokuma.jp/book/b656188.html)を12月10日(火)に徳間文庫にて発売いたします。

また、本書の刊行を記念して、著者既刊本の電子書籍(Kindle版)が、期間限定にて読み放題(Kindle Unlimited)にエントリー中です。

母方の故郷・磐座を訪れた少女・奈智は、あるキャンプに参加。その目的は――?

吐血、変質して、どうなる?

その体の変質は、虚ろ舟に乗るため。

でも……、

飲む? 他人の血を? そんなの嫌だ…。

青春小説? ホラー? ファンタジー?

SF? サスペンス? ミステリー?

恩田ワールド全部盛りにして、到達点!

奇跡の超大作SFは、誰も見たことのない世界へ!

■上巻あらすじ

十四歳の少女、高田奈智は、四年ぶりに磐座の地を訪れた。二カ月の間、磐座城周辺で行われる、あるキャンプに参加することになっている。しかし到着の翌朝、体の変調を感じ、激しく多量に吐血してしまう。そして奈智は、親戚の美影深志や同じキャンプに参加する天知雅樹らから、今回の目的を聞くことになる。それは、星々の世界―― 外海に旅立つ「虚ろ舟乗り」を育てることであった。

■下巻あらすじ

磐座に集められた少年少女たちは体が変質し、歳をとらなくなる。そのかわり、一定期間、他人の血を飲まないと、死んでしまうという。その過程で初めて他人の血を飲むことを「血切り」と呼ぶ。深志は奈智の血切りの相手は自分だと決めていたと言うが、奈智は、「他人の血を飲むなどという化け物じみた行為は、嫌だ」と思い悩む。「そんなことなら、虚ろ舟乗りなんかに、なりたくない」と。

■登場人物

高田奈智 14歳の少女。
美影久緒 奈智の母・奈津のいとこ。磐座の旅館のおかみ。
美影深志 久緒の息子。高校生。
天知雅樹 キャンプ参加者。元からの変質体。
三上結衣 キャンプ参加者。
城田英子 深志に思いを寄せる磐座の少女。
城田浩司 英子の弟。奈智の血切り相手となることを画策。
古城忠之 奈智の父親。行方不明。妻の奈津を殺害したとの噂。
美影奈津 奈智の母親。奈智が幼い頃に死去。
トワ   虚ろ舟乗り。

■萩尾望都氏、熱賛!

A6POP イラストは単行本版刊行時の期間限定カバーより

■評論家・書評家からも賞賛のコメントが寄せられています。

A4パネルより

■下巻収録の解説(円堂都司昭氏)より抜粋

 本書は、様々なジャンルの成分をあわせ持つ恩田陸らしいエンタテインメント長編小説『愚かな薔薇』(二〇二一年)の文庫化である。

<<中略>> 

「木霊」と称されるなにかが徘徊し、怪事が散発するのは、ホラー的である。父母の事件の謎が提示されるのは、ミステリー的だ。「虚ろ舟乗り」の能力を有する者を見出そうとする背景には、SF的な設定がある。そうしたなかで不安を抱えた少女と彼女に想いを寄せる少年たちの姿が描かれる点では、青春小説でもあるのだ。まずはこの解説の先を読む前に、どこへ進むのかなかなかわからない展開に翻弄されつつ、物語自体を楽しんでほしい。

 ――円堂都司昭(文芸評論家)

■著者コメント

吸血鬼ってなんなんだろう、と子供の頃からずっと考えていた。
人類の進化の記憶の発露なんじゃないか、とどこかで感じていた。
一方で、うんと狭いところでうんと大きい話を書いてみたいと思っていた。
昨今言われる「グローカル」というのが念頭にあったのかもしれない。
またしても、ものすごく時間が掛かってしまったが、この二つの課題を
やり遂げられたのかどうかは、今はまだ自分でもよく分からない。
 ――恩田陸 (単行本版刊行時のコメントです)

■著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)

1964年生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、『ユージニア』で日本推理作家協会賞、『中庭の出来事』で山本周五郎賞、『蜜蜂と遠雷』で直木賞と本屋大賞を受賞。その他『木漏れ日に泳ぐ魚』『消滅』『ドミノin上海』『スキマワラシ』『日曜日は青い蜥蜴』『灰の劇場』『薔薇のなかの蛇』『spring』など著書多数。

書誌情報

装丁/川名潤

タイトル:愚かな薔薇 上

定価:869円(税込)

判型:文庫

ページ数:384P

発売:2024年12月10日

ISBN:978-4-19-894979-2

商品ページ:

【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b656187.html

【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949794

装丁/川名潤

タイトル:愚かな薔薇 下

定価:880円(税込)

判型:文庫

ページ数:400P

発売:2024年12月10日

ISBN:978-4-19-894980-8

商品ページ:

【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b656188.html

【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949808

■恩田陸氏 徳間文庫既刊紹介

装画/ハッピー・バースデイ・カンパニー

タイトル:木曜組曲

定価:715円(税込)

判型:文庫

ページ数:272P

発売:2019年2月

ISBN:978-4-19-894438-4

商品ページ:

【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b493456.html

【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198944385

会話劇の名手が描いた心理ミステリーの傑作が装い新たに登場。

大物女流作家の死は、自殺か、他殺か……?

一気読み必至の傑作!

モデル/高杉真宙

タイトル:禁じられた楽園

定価:935円(税込)

判型:文庫

ページ数:576P

発売:2020年3月

ISBN:978-4-19-894543-5

商品ページ:

【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b508347.html

【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198945438

熊野の山奥に作られた秘密の野外美術館。

そして若き天才美術家が見せる悪夢…。

幻想ホラー超大作!

装丁/岩郷重力+WONDER WORKZ。

タイトル:SF読書会 *山田正紀との共著

定価:902円(税込)

判型:文庫

ページ数:416P

発売:2021年9月

ISBN:978-4-19-894675-3

商品ページ:

【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b590452.html

【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198946752

恩田陸の超大作SF『愚かな薔薇』は、この読書会から生まれた!?

読書家必読のブックガイド対談集、待望の復刊!

テキストは、古今東西の名作SF!
山田さんなら、恩田さんなら、どう書きます?

■上記既刊3作品の電子書籍(Kindle版)が、期間限定にて読み放題(Kindle Unlimited)にエントリー中です。

『木曜組曲』 https://amzn.asia/d/bXQfTAZ

『禁じられた楽園』 https://amzn.asia/d/9PyRmLN 

『SF読書会』 https://amzn.asia/d/a1IxVPX

Kindle Unlimitedへのエントリーは、25年1月末日までを予定しています。これを機会に未読の方はぜひご利用くださいませ。

■本件に関する報道関係者のお問い合わせ先

【徳間書店PR窓口】
株式会社C-パブリッシングサービス 広報宣伝部
pr★c-pub.co.jp(★は@に変換してお送りください)



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