東北が舞台の震災クライムサスペンス、柚月裕子『逃亡者は北へ向かう』2025年2月27日発売決定!


『孤狼の血』『盤上の向日葵』『教誨』など代表作多数の人気作家・柚月裕子さん最新長編が、2025年2月27日に新潮社より刊行されることが決定し、本日書影が公開となりました。


本作は過酷な運命に抗う人々と「生」への渇望を描く、震災クライムサスペンスです。舞台は雪がちらつく3月の東北。震災直後に殺人を犯し、人生を変えるために北へ向かう青年・真柴亮と、津波で娘を失いながらも真柴を追いかける刑事・陣内康介を中心とした物語です。

岩手県出身で現在山形県在住の柚月裕子さんは、2011年の東日本大震災を経験。その後、10年余りを経た2023年の夏より「週刊新潮」にて本作の連載を始め、この度、ついに単行本刊行の運びとなりました。

震災から15年目を迎えようとする2025年2月27日に発売となり、刊行時にはサイン会やイベント等も予定しています。

■著者コメント

この作品の構想は十年以上前からあり、書きはじめていました。しかし、執筆をした日の夜に必ず辛い夢を見るのが苦しくて、なかなか書き進めることができませんでした。そして気がつくと随分時間が経っていました。

ですが、辛さに耐えながら前に進もうとする方々の姿に勇気づけられ、私も前に足を踏み出さなければいけない、その思いでこの物語と向き合い、完成させることができました。

主人公は、自分の力ではどうしようもない出来事に巻き込まれながら、目的地を目指す青年です。どうか多くのみなさまにこの物語が届くことを願っております。

■書籍内容紹介

雪がちらつく3月の東北。震災直後に殺人を犯し、一通の手紙を手に北へ向かう青年・真柴亮。彼の生い立ちを知る刑事の陣内は、津波で娘を失いながらも真柴を追い続ける。壊れた道、選べなかった人生……混沌とした被災地でふたりが辿り着いたのは――。

■著者紹介・柚月 裕子(ゆづき ゆうこ)

1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。2013年、『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。2016年に『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。他に、『慈雨』『盤上の向日葵』『ミカエルの鼓動』『教誨』など著書多数。近著は『風に立つ』。

■書籍データ

【タイトル】逃亡者は北へ向かう

【著者名】柚月裕子

【発売日】2025年2月27日

【造本】四六判・384頁

【定価】2,090円(税込)

【ISBN】978-4-10-356131-6

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/356131/

 



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