テレビ大阪製作『フィッシングDAYS』7月20日(土)朝6時50分~7時20分※放送終了後TVerで配信
ヤマメやアマゴ、イワナなど渓流釣りは、一般的に春の解禁を迎える頃のイメージが強い。低水温を好む魚なので春先に釣りの盛期を迎えることは間違いないが、実は標高の高いエリアなどでは、夏場でも十分に楽しめる。
冬の雪景色も渓流釣り独特の雰囲気があり人気が高いが、夏の深緑の頃は山々の雄大な自然の中で快適な釣りが楽しめることもあり人気がある。
ただ、水温は高くなることもあって春先とは狙うポイントや釣り方は少々変わってくる。
そんな夏渓流の楽しみ方を、渓流釣りの名手・長谷川哲哉が惜しげもなく披露。
初夏から夏場独特の狙い目は?どんなポイントを狙う?
渓流釣りファン必見の内容です!
【ヤマメ】※サクラマス
サクラマスは基本的にサケ同様、河川域で生まれてから海に下り、再び遡上する両側回遊性の魚だが、降海せずに一生を河川で過ごすいわゆる陸封型がヤマメと呼ばれる。近似種のサツキマスの陸封型がアマゴである。ともに渓流釣りを代表するターゲット。ヤマメの天然の分布は関東以北の太平洋側と日本海全域。対して近似種のアマゴは関東以西の本州太平洋岸、四国、九州の瀬戸内海側河川の一部で、本来は棲み分けがされていたが、近年は放流により混在する河川も多くなってきている。魚体に浮き出るパーマークが特徴的な魚で、アマゴには朱点があることで判別できる。ただし、大型になるとパーマークは薄れ、銀色に近い色になる個体も多い。ヤマメは30~40cmが最大だが、海に下ると大型化し70㎝を超す個体も出てくる。
【岐阜・高原川】
今回の舞台となった高原川は、岐阜県北部から富山県を流れる神通川水系の河川で、岐阜・長野県境の乗鞍岳に源を発する。上流部は標高差が1000m以上もある流域のため、日本でも有数の急流河川となっている。ヤマメ、イワナ、ニジマスなど体高のあるきれいな魚体が釣れることで知られる。夏場にはアユ釣りも解禁される。資源保護にも力を入れており、ヤマメ、イワナについては1日の採捕上限が各20尾とされている。大石のあるエリアや段々の瀬が続く場所など標高差があるため、地形によって非常にバラエティーに富んだ川相を楽しむことができる。