テレビ大阪
以下、「【涙が止まらなかった】聴覚障害の被害者の「逸失利益」は健常者と同等 4300万円賠償命じる 大阪高裁 」の概要欄より
（SDGｓ３）
聴覚障害がある女の子が交通事故で死亡し両親が運転手などに損害賠償を求めた裁判。２審の大阪高裁は障害を理由に賠償額を減額した一審の判決を変更し健常者と同等の賠償額を支払うよう命じました。
７年前、大阪・生野区でショベルカーが歩道に突っ込み、近くの聴覚支援学校に通う井出安優香さんがはねられ死亡しました。両親らは運転手などにおよそ６１００万円の損害賠償を求め提訴しました。裁判では安優香さんが将来得られたはずの収入、「逸失利益」が争点となり運転手側は健常者の６割程度であると主張。１審の大阪地裁は聴覚障害を理由に逸失利益を全ての労働者の平均賃金の８５％と算定しおよそ３８００万円を支払うよう命じましたが健常者と同等の逸失利益を求めていた遺族側は控訴しました。
控訴審では専門家らが「聴覚障害を理由に健常者と同等の就労ができないと考えるのは間違い」などと証言。きょうの判決で大阪高裁は「安優香さんは補聴器を使うことで通常の会話を聞きとることができており、聴覚の面で健常者に劣らない能力を発揮していた。労働能力の制限があるとは言えない」として一審の判決を変更し運転手側に健常者と同じ基準で算出したおよそ４３００万円を支払うよう命じました。
判決を受けて安優香さんの両親は…
父親「逸失利益が争点で１００パーセント認められたことは時間がたつにつれて奇跡が起きたという実感」
母親「あゆかの１１年の努力が認められたという気持ちになり涙が止まらなかった。」
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